概要
裏風都を根城とする謎の組織「街」の準幹部である二階堂守が、「炉」の記憶を宿す「リアクターメモリ」で変身する。
メモリはアルコールと同じシルバーランクとなっており、生体コネクタの位置は胸部中央。
「原子炉」「融合炉」「溶鉱炉」といった、炎以上のとてつもない熱量や高い圧力を内包する存在の記憶により、同じ高熱使いであるヒートやアクセルのアーマーが溶解してしまう程の凄まじい熱を放出できる他、両者のツインマキシマムを受けても傷一つつかない極めて強靭なボディも有している。
その体温は他のドーパントにとっても危険なもので、軽く触っただけでもその部分が融け燃え上がってしまう程。
裏風都においては、その能力によって侵入者を排除する他、裏風都で使用される電力などのエネルギーを生産する役割も担っている模様。
また、頭部から上がる煙は実体として触手のように扱うことが可能な他、専用武器としてトゲ状のバーナー炎を吹き出すバルブ型のメイスを持つ。
だが、ここまでのパワーを実現する分そのリスクも高くつき、一度変身すると人間に戻ってもその超高熱エネルギーが体に残り続け、大抵の者は変身解除と共に焼け死んでしまう模様。
更に長時間の変身や能力の乱用でも、自身にすら絶えられぬ程の熱量が蓄積して内側からメルトダウンを起こしてしまうという、非常に扱いの難しいメモリである。
再戦時はエクストリームの能力とフィリップの推理により、上記の弱点を見抜いたWの前に劣勢へ追い込まれる。
プリズムビッカーを用いる必殺技を決められそうになり、近くにいたときめを人質にとり逃げようとするも、一瞬のスキをついて技を切り替えたWに彼女を奪い返される。
そのままかのユートピアを倒した「ダブルプリズムエクストリーム」の乱打で膨大なエネルギーを体内に叩き込まれた事で、体内の熱暴走が一気に臨界点を迎え大爆発しメモリブレイクされた。
千葉秀夫と万灯雪侍はスペアのリアクターメモリを所有しており、二階堂亡き後、街のエネルギー生産に必要なこのドーパントになれる後任を探す事になった。
だが、さすがの裏風都でも彼ほどの逸材がそう簡単に見つかるはずもなく、毎回制御できずに炎上してしまい、変身者だけを始末してメモリを回収、といった事を繰り返している模様。
余談
元々はクリーチャーデザインの寺田氏が最初にデザインした「スチーム・ドーパント」。
インタビュー記事によればW本編の最初期にデザインしてもらった怪人なので、(お蔵入りしてしまったとはいえ)第0号ともいえる存在との事。
脚本の三条氏のお気に入りだったが、話の流れに合わず映像作品には未登場で終わった。そのため思い入れが強く風都探偵に登場させたとのこと。名前はエンジンブレードの機能とかぶっていたため変更された。
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その後、「fに感謝を」の風都タワー襲撃事件が終わった際、クラブ・ドーパントの片割れであった蒼炎群のヒカルこと「双見光」が、素養を認められ新たなリアクターの後任に任命された。
メモリブレイクされたにも関わらず、すぐ回復し再変身が可能だった彼を見出した万灯の目論みは見事的中。
先代の二階堂よりも安定して制御を行えた上、鬼門であった体に残る余熱も、変身解除と同時に完全に外部へ放出しきってしまった程。
体内に燃える炉炎もより高温の青へと変わり、彼の憧れであったエターナルを彷彿とさせる「リアクター・ブルーフレア」とも言うべき姿へと進化を果たす。
それと同時に幹部の証でもあるガイアドライバーrexも支給されており、バックル部分が左腰に来るように装着している。
そして新たな準幹部として迎えいれられたヒカルは、今後翔太郎たちの前に再び現れる強敵となる事を示唆するのであった。