リザード(MARVEL)
りざーど
「孤独で、迷える魂を私は救える!私は癒せる!私を止める理由は無いぞピーター!」
「哀れだな、ピーター・パーカー。母親は無く、父親も無く、叔父も居ない・・たった一人だ。」
概要
名前の通りのトカゲ人間(リザードマン)。本名はカート・コナーズ。
かつて事故で失った片腕を取り戻すために、爬虫類の再生能力を身に着けようとして、トカゲ男になってしまった科学者。スパイダーマンにとって悲劇の敵。
現在では殆ど更正し、スパイダーマンことピーター・パーカーとは協力関係にあるという異色のヴィラン。
スパイダーマンは、科学的な知識が必要な場合などに、優秀な科学者である彼の協力を仰ぐ。…が、極度の興奮などによって再び変貌することがある。
異世界におけるリザード
コナーズ博士の代わりにピーターがリザードとなっている。
こちらの世界ではグウェン・ステイシーことスパイダーグウェンがボーイフレンドであるピーターの代わりにヒーローとなっており、リザードとなって暴れた末に止めに現れたグウェンとの戦闘で命を落とした。
アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』ではシルエットのみであるが、過去の回想シーンで登場している。
実写映画
サム・ライミ版
コナーズ博士として『2』と『3』に登場しており、ドクター・オクトパスのかつての友人にして、ピーターの通う大学の教授で、シンビオート・コスチュームを解析したりしてくれた。
本来ならばリザードとヴァルチャーを『4』で登場させる設定であり、『3』ではコナーズ博士がリザードへ変貌する伏線が張ってあったのだが、シリーズが『3』で打ち切りになったために当初の予定が無しになってしまった(『3』のゲーム版には登場している)。
マーク・ウェブ版
『アメイジング・スパイダーマン』ではメインヴィランとして登場している。
オズコープ社で異種間遺伝子交配の研究をしている爬虫類研究の世界的権威であり、グウェン・ステイシーが助手となっている。
かつてピーターの父リチャードとは同僚であった。
中盤で試験薬を注射して右腕が再生するものの、副作用でリザードへと変異してしまう。
終盤では試験薬を空中に散布してニューヨーク中の人々をトカゲ人間に変えようと目論んだが、スパイダーマンがワクチンにすり替えたために失敗に終わってしまった。
散布されたワクチンで元の姿へと戻ってしまったものの、その時点で過ちに気づいて改心しており、騒動を起こした罪で投獄された。
続編の『アメイジング・スパイダーマン2』では本人は直接登場しないものの、異種間遺伝子交配の研究を支援していたオズコープ社が事件後に責任逃れのために蜥蜴の尻尾切りという形で研究と共にコナーズ博士を切り捨てた事が語られている。
MCU版
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で、マーク・ウェブ版におけるリザードが演者を続投した上で再登場。
デザインに変更は無いが、CG技術が進歩したことで鱗の質感などがディテールアップされている。作中での発言から彼の時系列はマーク・ウェブ版の終盤で改心する前だと思われる。また、本作で同じ世界からやって来たエレクトロとは以前から面識があった事が明らかになった。
スパイダーマンを倒す為、サンドマン、エレクトロと共に戦う。終盤ではスパイダーマンの作った治療薬を全身に浴びた事で正気を取り戻し、姿も本来のカート・コナーズに戻った。
演じたエヴァンスは、スケジュール等の都合上、撮影に参加はしていない為、劇中ではCGで描かれ、元の姿での出演は『アメイジング・スパイダーマン』の映像を編集したライブラリ出演という形となった。音声に関してはエヴァンスが本作の為に録音した新規音声が使用されている。
また、彼は公開直前のインタビューにて、出演しているのかという問いに対し、「クリスマスプレゼントみたいに開ける時まで何が入っているか分からないのがいいですよね。」と出演を匂わせていた。
こちらは犬丸博士という日本人。
スパイダーマンこと小森ユウが尊敬する高名な科学者であり、ジャングルを探索して新薬の素材を発見したが、出世に目がくらんだ同僚(荒木の父親)によって崖から突き落とされてしまった。
大トカゲの徘徊する密林から奇跡的に生還を果たすが、どういうわけか感情が高ぶると爬虫類のようになってしまう体質へと変化してしまい、更にはその体質のせいで意図せず妻を殺してしまったために自分を陥れた同僚への復讐を決意。
同僚の会社や工場を襲撃し、同僚の息子を誘拐して脅迫を行なっていた。
荒木を救うために現れたスパイダーマンとの死闘の末に動物園の水槽に落ちてしまい、変身が解けた瞬間に水槽のワニに食われるという無残な最期を遂げてしまった。
なお、元凶である荒木の父親は犬丸博士の死亡で事実が隠蔽された事に笑みを浮かべ、特にお咎めなくフェードアウトする等、後味の悪いの結末を迎えた。
ちなみに荒木の父親に限らず、池上遼一版スパイダーマンの作中では基本的にヴィラン以上に思考が腐りきった一般人が多数登場しており、中には外道に値するほどの悪行を犯したにもかかわらず明確な報いを受けた描写がない者もいる。