概要
CV:逢坂良太
【アポロン・ファミリア】の主神。
月桂樹の冠を被った金髪の美男子でヘスティア曰く「守備範囲の広過ぎる変神」。
神物像
男女に関係なく見初めた相手は例え地の果てまで逃れても絶対に手に入れようとする執念深い性格。なおどちらかと言うと男派らしい。
自身の愛を受けた者には紳士な態度で接する一面があるせいか、団長のヒュアキントスの様に彼に心酔していた一部の者は『ギルド』からアポロンについていくのは禁止という命令が出ていたのも関わらず無視してオラリオから去る彼を追いかけているほど。
ダフネ・ラウロスも無理やり他のファミリアから引き抜かれた冒険者の一人で、曰く「アポロンには恩もあるがそれ以上に恨みもある」とのこと。
恋多き神であるため、他の神から冒険者でもないのに【悲恋(ファルス)】と渾名を付けられおり、天界にいた頃にはヘスティアにも彼女が司る『悠久の聖火』に心を奪われ求愛したという(当然、彼女は速攻でお断りしているが)。
一方で同じく他愛として知られるフレイヤに対してはあまり良い印象を持っていないようで、彼女が『神会(デナトゥス)』でヘスティア側に助け舟をした際はそっけない態度を取っている。またフレイヤの関りがあるためか、『豊饒の女主人』を何故か毛嫌いしてたようで、一度も足を運んでいないとのこと。
妄想癖もあるらしく、『メモリア・フレーゼ』ではベル・クラネルとラブラブだった記憶を捏造していた(すぐに自分のやったことを思い出したが)。
作中の動向
世界最短記録でランクアップを果たしたベルを見初め、ヒュアキントスにベルを手に入れる口実を作るように命令を下し、さらに【ソーマ・ファミリア】と極秘に手を結び、【ヘスティア・ファミリア】の本拠を襲撃する等の卑劣な手段を用いてベルとヘスティアを追い詰めて、『戦争遊戯(ウォーゲーム)』の開催に持ち込ませた。
『戦争遊戯』の勝負形式が攻城戦となり自分たちの圧勝を確信していたが、ヘスティア達の作戦と予想外の成長をしていたベルの奮闘で、まさかの大敗北を喫する。
勝利を疑っていなかったことから、負けた場合に「何でも要求を呑む」と豪語していたため、ヘスティアに許しを請うも今までの行いに怒り狂う彼女に聞き入れられず、本拠を含めた全財産を没収され、ファミリアは解散、彼自身はオラリオから永久追放を言い渡されて絶叫した。
自身の本拠は、改修が行われた後に『竈火(かまど)の館』として【ヘスティア・ファミリア】の本拠として利用される事になった。
だが、館内には彼のナルシズム全開の像があちこちにあり、改修もかねて撤去するのに相当な金額となった模様。ヘスティアがアポロンからぶん取った賠償金のほとんどを、工事にあてがう羽目になった。『メモリア・フレーゼ』の後述のイベントでは、「動く巨大アポロン像」が敵エネミーとして登場。魔法大国アルテナに依頼し購入した一品らしく、体当たりしてくるわロケットパンチしてくるわで無駄に高性能。最終的に、上級冒険者の方々によって無慈悲に破壊されたのだった。
原作ではそれ以降の出番は無いが、『メモリア・フレーゼ』のイベント「太陽神の湯けむり陰謀」にて再登場。現在は、ファミリアが所有する別荘を新たな拠点としている事が明かされた。追放された後もベルに対して相変わらず執着している模様で、そんな中オラリオ外出来た温泉にやって来たベルと偶然の再会を果たす。あまりの感激に映像化不可能な奇行を繰り返し、ベルを自身の別荘に言葉巧みに連れ込み『ベルきゅんとしたい256のこと』を実行しようとするが、同じくベルと温泉に来ていたヘスティアやアイズ・ヴァレンシュタイン達の救助隊によってなんとか未遂で終わる事となる。
騒動終了後は危うく送還されかけるが、ベルの説得でお咎めなしとなり、彼の優しさに触れ心を入れ替えると誓うのだった。…が、実際には全く懲りておらず、今度こそベルを手に入れてやると内心で決意していた。もう送還したほうが良かったんじゃないかな?
因みにこのイベント、2020年最後のイベントで期間は12/30~1/28。つまり年を跨いで開催される事となった。年明けに伴いイベントに参加したキャラ達の新年ご挨拶ショートストーリーも実装され、そしてそこでも無駄な存在感を出して暴れまわり、ヘスティアにしばき倒されることとなった。やっぱ送還したほうが良かったんじゃないかな?
さらに「創造神らの戯画騒動(クリエイターズ・ギガクライシス)」では、自ら「ドS御曹司(ヒュアキントス)と平社員(ベル)の禁断の恋模様」という内容のBL本を執筆し、『週刊少女オラリオ』の編集者のヘルメスに持ち込み、試しに連載したら腐女子達から大好評を得て読者アンケート1位になる。
一応のフォロー(?)
とまあこのようにどうしようもない神物ではあるが、これでも神々の中では比較的マシな部類だったりする。
まず【ヘスティア・ファミリア】襲撃についてだが、オラリオ内でファミリア同士の抗争は別段珍しい事ではなく、アポロンのように相手の眷族を手に入れる為に攻撃を行う派閥も多いとの事(当然罰金などのペナルティはあり)。【ロキ・ファミリア】、【フレイヤ・ファミリア】といったライバル関係の派閥では頻繁に衝突が繰り広げられているらしく、しかもその内容は相手側の人間を危うく殺害してしまいかねないレベル。
また独善的ではあるが、ヒュアキントスなど一部の眷族が彼の後を追いかけた事からも分かるように、子供達に対する愛情は本物。ダフネも何不自由なく尽くしてくれた彼に一応の感謝もあったらしく、しぶしぶながら神意に背こうとはしなかった(だが、理解不能(ハイセンス)な装備を贈られることもあり、それを贈られたカサンドラは借金してまで、自腹で別の装備を買う羽目に…)。もし眷族達が命を落とせば大泣きした後に遺品は肌身離さず身につけ、墓から木が生えれば自分の聖木としてまで扱うとヘルメスやミアハから称されている。
補足すると下界に降りてきた神々は『退屈な天界に飽きて刺激を求めてきた』という目的の者が殆ど、つまりろくでなしな連中が非常に多く、神格者と呼ばれる良心的な神はオラリオ内でも数える程しかいない。実際『戦闘遊戯』が始まる際、多くの神が止めるどころが率先して準備を進めるありさまで、中には自分の眷族を退屈しのぎの為に利用する神も珍しくない。特にアポロン以降は外伝を含めると、一柱の女神を蹴落とすために闇派閥と繋がり、自身の眷族を使い捨ての道具に変えようとした美の女神、楽しいかどうかを基準に行動し、犯罪集団と化したファミリアを全く止めようとしない愉快神、眷族達を利用し、自分の醜悪な欲望の為に下界を混沌に落とし込もうとした邪神など、アポロンがまだマシと思えるような神が登場している。
因みにベルを含めて見染めた者達の活躍を考慮すると、彼の子供をみる目は確かであったりする。
原作者の大森藤ノはアニメ放送後のインタビューで、声優の熱演(?)やスタッフの無駄に気合の入った作画によってキャラクターがしっかり固まったと語っており、戦闘遊戯後はあと一回くらいしか出番はない予定だったが今後も何回も登場させたい、機会があれば『クロニクルシリーズ』でまた登場させたいとのこと。
現にアプリの冒険譚では度々登場しおいしい役を貰っている。
関連項目
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか アポロン・ファミリア
アルテミス…原典では兄妹(姉弟)の関係。ダンまちシリーズにおいての二人は髪の色や神物像、劇中での立場など完全に正反対である。一方でファミリアのエンブレムにお互い弓の紋章が掲げられ、どちらもやると決めたら実力行使も辞さない過激寄りな思考など、似通った共通点もある。
原作ではアポロンはオラリオを追放、アルテミスは劇場版キャラクターのため作中で二人の関係が掘り下げられる事は無いかと思われたが…。
ジョーカー(プリキュア)…主人公を狙った変人繋がり。
アポロン…原典。こちらも当然守備範囲が広すぎてそのままである。ヒュアキントスとは実際恋仲であった…。
四周年イベント『アエデス・ウェスタ』には、ヒュアキントスとともに1部終盤にベルを助けるために登場し、緊迫した空気を緩めることになる(ただし、状況が状況だけに【ヘスティア・ファミリア】の面々にかなり落胆された)。
また、同イベントでは劇場版で死亡したはずのアルテミスがどういう訳か登場しており、原典で深い繋がりのある二人が邂逅する可能性も出てきた。
劇中では、「運命の相手」が絡まなければ割と善良な神であることが明らかになり、オリンピアから脱出した難民たちを保護し慕われていた。
相変わらず変態ではあり、ショタにニヤつく変質者だが、状況が状況なので(本編と比べるとかなり)真面目な行動をとっていた。
『アエデス・ウェスタ』の後に実装されたギャグイベント『創造神らの戯画騒動』にも少しだけ登場。ペンネーム『金野弓矢』としてヒュアキントスとベルをモデルにした少女漫画『発情ウサギはヒヤシンスに抱かれる』を書き上げ、それを編集者のヘルメスが『週刊少女オラリオ』に載せた結果、ヘスティアの描く『徒にBELL』を上回って読者アンケート1位に輝くというまさかの結果に。出来には相当自信があったようで、ヘルメスをオラリオから呼び寄せてアピールしてきたほど。さらにはヘスティアに自筆の手紙を宛て、『自分の方がベルきゅんをより魅力的に描けている』と挑発した。やっぱりベルを諦めないアポロンにヘスティアが怒りを爆発させたのは言うまでもない・・・