モンジュー(ウマ娘)
うまむすめのもんじゅー
「楽しませてくれよ…日本のウマ娘たち…!」
CV:櫻庭有紗
概要
ゲーム版メインストーリー第一部最終章前編のラストにて名前が、同じく後編PVにて姿が明かされたウマ娘。
ウマ娘プロジェクトが始まって以来初となる実名の海外ウマ娘。最終章前編のラストでこの名前を見てたまげたトレーナー諸兄は数知れず。更に他の海外ウマ娘の登場の可能性も出ており、今後の展開に期待が持たれている。
全体的なデザインはアニメにて彼女の代理として登場したブロワイエを踏襲したような雰囲気。髪色はブロワイエの金髪からモチーフ馬と同じ鹿毛に変更され、額には一点の流星がある。勝負服については部分的に確認できるが、フランス国旗の色である赤白青のトリコロールに彩られたブロワイエのそれとはかけ離れたものになっており、馬主であるクールモアのマイケル・テイバー氏の勝負服と配色が一致していることが見受けられる。
一部では「シチーかと思った」「和服シチーっぽい」という声も見られる。
声優はブロワイエの池澤春菜氏から櫻庭有紗氏へ変更。ちなみにアニメだと心理描写も含めて終始フランス語を使っているが、モンジューはPVでは日本語を使用している。
競走馬「モンジュー」
1996年4月4日生まれ(ちなみに4月4日はウオッカと同じ誕生日である)、アイルランド出身の鹿毛の牡馬。フランスのジョン・ハモンド調教師のもとで競走生活を送った。
父サドラーズウェルズ、母フロリペデス、母父Top Ville。サドラーズウェルズは欧州史上最高と言われるほどの実績を持つ種牡馬で、モンジュー以外の代表産駒にはガリレオ、オペラハウス(テイエムオペラオーの父)などがいる。
1999年の3歳時にジョッケクルブ賞(フランスダービーに相当)、アイリッシュダービーをともに圧勝。そして秋の第78回凱旋門賞にマイケル・キネーン騎手を鞍上に出場し、日本から参戦してきたエルコンドルパサー(鞍上は蛯名正義)を差し切って優勝。
※NHK版
この勢いで第19回ジャパンカップに乗り込み1番人気の支持を受けるも、スペシャルウィーク(鞍上は武豊)の4着に敗れている。
翌2000年も現役を続行し、前年以上の強さを発揮し連戦連勝。中でもキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでは日本から遠征してきた皐月賞馬エアシャカールらが相手となったが全く本気を出さないまま楽勝(エアシャカールは5着)。だが連覇を狙った凱旋門賞では4着に敗退。その後はチャンピオンステークス、ブリーダーズカップ・ターフと2戦するも勝つことができずにそのまま引退。
通算成績16戦11勝、うちG1制覇6回。
引退後は2001年より種牡馬入り。初年度産駒であるハリケーンランが凱旋門賞父子2代制覇を達成した他、同じ初年度産駒であるモティヴェイターも2005年のエプソムダービーを制した。孫世代でもワーザーが2015/2016シーズン香港年度代表馬に選出される等、優秀な繁殖成績を収めている。
2012年3月29日朝、敗血症による合併症のため死去。16歳没。
孫世代も優秀な成績を残している反面、後継種牡馬にははっきり言って恵まれていない。先述したハリケーンランは種牡馬入り後これといった結果を出せないまま2016年に死去、モティヴェイターも後述するトレヴを輩出するもののそれ以外はからっきしで、父系としての存続はGⅠ馬を複数輩出しているキャメロットにかかっているのが現状である。
死の翌年となる2013年、孫にあたるトレヴが凱旋門賞で三冠馬オルフェーヴル、ダービー馬キズナらを圧倒して勝利。さらに翌2014年も凱旋門賞でハープスター、ジャスタウェイ、ゴールドシップらを全く相手にせず連覇を達成。死してなおモンジューは日本馬の強敵として立ちはだかった。
その一方で2022年のドバイターフでは母父モンジューの日本馬パンサラッサが前年の覇者・ロードノースと同着優勝を飾り、更には同年の宝塚記念にて玄孫にあたるタイトルホルダーがレコード勝ちを収めるなど、今度は日本馬の味方となって後押しする展開も見られた。これもブラッドスポーツというものであろうか。
余談
まさかの初事例
実は初めての「一度偽名で登場した後真名で再登場したウマ娘」でもある。
いやいつか来るとは思ってたけど海外バが初とは思わないって…
関連タグ
スペシャルウィーク(ウマ娘):史実ではジャパンカップで対戦。
エルコンドルパサー(ウマ娘):史実では凱旋門賞で対戦。
エアシャカール(ウマ娘):史実ではキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで対戦。