概要
お調子者でやや短気。如意棒を操り、妖怪を倒していく。
金斗雲も操るが、この金斗雲は4つある(詳細は後述)。頭には金の輪っか「緊箍児(きんこじ)」をはめられている(詳細後述)。
妖怪との戦いでは不意打ちが大好きで、正々堂々と戦うことを嫌う。
本人は恥ずかしいとは全く思っておらず、寧ろスッキリするらしい。
一方で妖術で敵を欺かせて倒すこともあり、敵の攻撃を妖術で逃れ反撃したり、敵の特徴や能力を逆利用して倒すなど、まともな戦法も取る。
とどめの刺し方は袋叩きやタコ殴りなど結構暴力的。
また、非常に狡猾で、悟浄や八戒を敵の攻撃を防ぐ盾や武器などの役目などに利用することも多いが、正義感もある。
また、敵が放ったミサイルを掴んだり、当たると岩が融解する程の高熱の光線を如意棒を使ってバットで打ったボールの如く弾き返すなど超人的な能力を持つ。
昔は天界の神々相手に「汚い妖術、卑怯な戦法、悪魔のような兵器」を使って大暴れしていたという。
その功績からか悟空を倒して天下一を企てる妖怪も少なくない。
仲間である悟浄とはすこぶる仲が悪く、彼だけをわざと助けなかったり、無意味に攻撃することもあり、本人も「アイツ嫌いだから」と認めている。
西遊記ヒーロー Go空伝!
悟浄と八戒のおまけとして旅に同行させた。
当初は自分が三蔵の一番弟子であることを自称しており、同じく一番弟子を自称する悟浄と八戒とは一番弟子をかけて大喧嘩をしでかすなど、非常に折り合いが悪かった模様。
ボケ役だが、本人も酷い目に遭ったり、ツッコミ役をすることも多い。
ゴゴゴ西遊記 新悟空伝
服装が変わり、炎をイメージとした服装となった。
不意打ち大好きなところは相変わらずである。
また、卑怯であることを誇りに思っている。
女性には暴力は振るわない主義だと主張後に、あっさりと暴力を解禁したことも。
相手が敵であれば事情無しで攻撃するため、三蔵に「少しは事情を聞いたっていいじゃないか」と諌められることがある(しかし悟浄から「(相手の妖怪が)悪である事は明確」と会釈されている)。
三蔵法師が五行山に訪れた時は500年も待ちつづけたためミイラになっていた。
人間の心(特に純粋な心を持つ人間)の声を聞く事ができる。
主な装備
如意棒
悟空の武器。感情があり、悟空の命令に嫌気が差して反乱を起こしたことがある(理由は悟空の命令の言い方)。しかし、その反乱の直後、悟空によって二つに折られる。
普段は耳に仕舞っている(その取り出し方は非常に不気味で、中から伸ばし、伸びた棒を耳から取り出す)が、現在は鼻の中に入れている。悟空によると鼻の穴が二つあるかららしいが、実際は腕を封じられたときに替えたらしい。
伸びる方向は決まっている。また、斬られたり溶けてしまっても問題はなく、伸ばして壊れてしまった部分を折れば元に戻る(これを利用して、予め大量に折って置き、後で一気に全て伸ばして敵を串刺しにすると言った戦法も可能)。
食用も可能で、味は食した悟空曰く「なんだこりゃ、うめぇじゃねーか」と評するほど美味しいとの事。姿を変える事が出来る。
伸びる長さには限界が有り、限界まで伸びると掃除機のコードの様に赤いテープが出る。
緊箍児
悟空と旅立つ前、三蔵が悟空の頭にはめた物である。通称「悟空暴走防止装置(ごくうぼうそうぼうしそうち)」。
作中では“ギュウギュウわっか”としか呼ばれていない。三蔵が「ギュウギュウ」という経を唱えると輪がしまり、「ユルユル」という経を唱えると輪がゆるくなる。反応の感度の強弱が決められ、設定が「強」であると、たとえ間違って言ってしまっても、輪はしまる。悟空の頭が変形するほど力が強く、さすがにその状態では悟空もまともに戦えない。オンオフ機能も付いている。
骨魔鬼の回に久々に使用されたが、故障しているのか三蔵以外の人が「ギュウギュウ」と言っても輪がしまり、「ユルユル」と言っても輪がゆるくなった。無論、その輪をはめている悟空が言っても反応する。そして、押し込む“ギュウギュウ”という“効果音”にも過剰反応してしまった。
『ゴゴゴ西遊記 新悟空伝』では無理矢理外すと爆発する機能が追加されており、悟空も迂闊に外す事が出来ない(但し縄抜けの術を使ったとき輪から抜けたが、服からも抜け、全裸になってしまった。)。また、予備も132個有る。
金斗雲
悟空が移動の際に使用する乗り物。作中では「キントウン」とカタカナ表記されている。4種類ものキントウンを所有している。
- 1号機
羽根型の乗り物。スケボーの如く上に乗って移動する。
何故かオッサンみたいな妖精がついており、給料を毎月払わないと乗せてくれない(当人曰く「タダ働きはゴメンだ」との事)。
「ゴゴゴ西遊記 新悟空伝」では悟空にクビにされた(理由は悟空曰く「給料増やせやら仕事減らせやら、不平不満が多いから」との事)。
その後、「風邪薬と爆弾団子屋」をやっていたが、風邪薬の丸薬とそれに似せた小型爆弾をセットで売ると言う、確率50%のロシアンルーレット方式だった事から閉店した。
- 2号機
雲形の乗り物。陸専用のため、タイヤがついている。役に立つのかは不明だが、サボテン魔人の回ではこれで一度悟浄と三蔵が暑さ凌ぎに涼んだことがある。4号機とは犬猿の仲。
飛行出来ない上、兵装なども無い為か、地味なので出番は殆どない。
- 3号機
謎の機械兵。最早乗り物ではなく、雲の欠片すらない。鉄製。「ウガガー」「ガー」など、ロボット口調で喋る(外伝作品『ゴゴゴサンゴーキ』では普通に会話ができる)。
戦闘力は悟空たちの中でもすこぶる高く、特にパンチやキックが強烈で、妖怪を一撃で倒したこともある。そんな強さだけあって悟空や八戒に頼られることも。しかし、たまに間違えて攻撃の際に味方を巻き込むこともある。また、(クビにされた1号機を除き)3つの金斗雲の中ではこの3号が最も登場回数が多い。
1号機同様、アルバイト制で時給が物凄く高いため、最初から呼んでしまうと大赤字になるらしい。金蟹曰く「悪魔のような兵器」。
また、4号機が悟空のブローチに収納されるのを見て自分も4号機を真似てブローチに収納されようとしたが、悟空が潰れるだけだった為ガッカリした。
この3号には友達がいるらしく、友達の引っ越しの手伝いをして助けに遅れたことがある他、ハワイ旅行に行って悟空の援護に来られなかった事がある。上半身と下半身は分離できるが、あまり動くと燃料切れになる。また、その際充電するのに2時間かかる設定だったが、「ゴゴゴ西遊記」ではぜんまい式に変更された(それでも2時間も手間が掛かる)。
胸部には原子爆弾に近いミサイルを内蔵している(その威力は命中しただけで周囲が炎の海になる程)が、ロケットパンチはない(無理矢理腕を折って投げ飛ばした事は有る)。
口からは破壊光線を出す。また、自爆機能が内蔵されているが、これは悟空の指示に逆らった時に悟空が起爆装置のボタンを押すことで作動する(悟空曰く「指一本で倒せる技」)。この機能はハードボイルドの回で使用し、ハードボイルドに致命的ダメージを与えた。形態変身<フォルムチェンジ>も搭載されているが、久しぶりに使うので失敗する事も。
「ゴゴゴ西遊記」では、ドカンちゃんの回でドカンちゃんと結婚した。
- 4号機
手足が生えている雲形の乗り物。格闘系らしく蹴る・殴るの暴行を加えている。助走をつけることで浮遊が出来る。93歳。2号機とは犬猿の仲。普段は悟空の胸にある雲の形をしたブローチに収納されている。喋る事が出来ないのでプラカードで意思疎通を行なう。
ホー・ホホホイの回で初登場したが、「西遊記ヒーローGo空伝!」の書き下ろし「Go空外伝」が正式の初登場である。
かなりの酒乱で、登場したときは泥酔状態で役に立たなかった。しかしねっちー♀の回では嘔吐した後回復し、高齢とは思えないほどの本当の強さを現す。
また、切れ目部分はトカゲの尻尾のように切り外しが可能で、牛魔王の回ではこの切れ目を切り離して悟空を置き去りにして逃げ出した。