概要
スクール水着をモチーフとしており、機動性の向上が計られている他、装備者のイメージをもとに攻撃が行えられる祈願型となっている。
この「パワード夏美」という言葉は公式名称(原作10巻のおまけが初出)であり、その設定もきめ細かく決められている。
なお、「KLL-00723-GT」というナンバーがあることから、(やはりというべきか)クルル製らしい。
登場までの経緯
始まりはケロロ小隊24時での出来事。
ケロロのメッセージを冬樹・秋と共に聴いた夏美は、ギロロから授かった「地球人’’夏美’’専用 専守防衛(イージス)型強化服(パワードスーツ)」を装備したことから始まった。
夏美「ママ、冬樹、私行ってくるわ!」
ガルル小隊を撤退させるため、冬樹と秋を置いて、秋奈おばあちゃん家から日向家に直行する。しかし最終的にガルル小隊によって強制解除され戦闘不能となってしまった。
その後もこのフォームが何度か登場しており、主にギロロと一緒に戦うことが多い。原作第246話及び「ケロロ軍曹UC」では白スク水仕様で登場している。
アニメ版
テレビアニメ版では第38話で初登場。「戦闘能力が高い夏美を洗脳してケロロ小隊の味方につける」ということを目的に開発された。
原作とは違い、ケロロが考案・クルルが開発に携わったことになっており、その時は「攻撃」「戦闘」と言った言葉に反応するという音声認識機能が付いていた。さらにどんな人物でも理性を失い、命令に必ず従うようになるという「バーサーカーモード」も搭載されていた。しかしBパートで命令を邪魔する人物は敵味方関係なく殺そうとするという危険なモードだったことが発覚。それ以降バーサーカーモードは廃止され、その他機能が搭載されたチョーカー型のものが何度か登場している(ケロロ小隊24時編でももちろん登場している)。
ゲーム作品での活躍
ゲーム版『超劇場版ケロロ軍曹4』
ギロロのサポートとして登場。近くの相手を倒してくれる。
スーパーロボット大戦シリーズ
スーパーロボット大戦OEにてまさかのケロロ軍曹の参戦、ケロロロボ及びゴッドケロンの武装扱いで登場している。
中には「夏美を単体ユニットとして使いたかった」というファンもいるが、OE自体がダウンロードのみの作品であることによる容量の問題もあったのだろうが、出したら出したで小さいために待機位置を考えずに動き回れるチートユニットに成りかねなかったり、超ヒロイン戦記に参戦するパワード夏美と同コンセプトの作品群も考慮する必要が出てくる可能性もあったのかもしれない。
その後のスーパーロボット大戦X-Ωではついに単体ユニットとして実装された。
余談
原作とテレビアニメで登場時期が異なっているものだが、原作10巻のおまけページである『"パワード夏美計画"のすべて!』では「元々夏美の戦闘能力に目を付けていたケロロたちが実はケロロ小隊24時以前に作っていたが、その時はお蔵入りとなった」という経緯があったことが判明。つまりテレビアニメ版はその設定が実現した世界線であるということになる。