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クロ(ONEPIECE)の編集履歴

2022-08-29 02:35:16 バージョン

クロ(ONEPIECE)

くろ

少年漫画『ONEPIECE』に登場する海賊。

おれの計画は 絶対に狂わないっ!!!


概要

クロネコ海賊団船長で、東の海でも有数の強豪として知られた海賊の一人。腕っぷしでゴリ押すのではなく計略を練って事を進める頭脳派の海賊で、それ故「百計のクロ」の異名を持っている。

 

海軍や賞金稼ぎに追われる日々に嫌気が差したとして海賊を廃業していたが改心したわけではなく、資産家の家に転がり込み、3年掛けて信頼を得て財産を奪い取ろうとしていたが……。

なおこの一件は麦わらの一味の狙撃手・ウソップが同一味に入団&一味の初代母船であるゴーイングメリー号を入手するきっかけになった。


現在海軍本部で少佐として勤務しているジャンゴは元部下。


プロフィール

本名クロ
異名百計のクロクラハドール(カヤの家に執事として潜入していた頃の偽名)
年齢33歳→35歳
身長207cm
懸賞金1600万ベリー
所属クロネコ海賊団船長→カヤの家の執事(アニメ版では後に船長に復帰)
能力抜き足(非能力者なので自前の体術)
出身地東の海
誕生日4月22日(4←し,2←つ,2←じ)
血液型X型
好物バナナ
武器猫の手
CV橋本晃一

性格

世界政府に追われることなく大金を手にしたい平和主義者を自称している。

しかし実際は緻密な計略のもとに略奪などの犯罪を行う知能犯。船員とは忠実な船長の“コマ”と考えており、不要と感じればたとえ部下でも容赦なく切り捨てられる冷酷さを併せ持つ。

作中でも、ジャンゴを含めた部下たちを生きて島から出すつもりはなかったことを語っている(自身の生存に関しての口封じのため)。

なお、先述の通り彼は海軍や賞金稼ぎに追われることに嫌気がさして海賊を廃業したのだが、ルフィからは『自分の名が売れていくのが怖いだけ』と評されている。


ある理由から、ズレた眼鏡を指ではなく手首や手のひらで持ち上げて直すという癖を持っている。


戦闘能力

アクビが出るぜ…

Kuro


SBSによると100mを4秒台で走り切るという驚くべき俊足の持ち主。そのスピードはCP9の「」に匹敵するという(誤解されやすいため記述しておくが、SBSの質問内容はあくまでもCP9の「剃」と比較したときの話であり、本来のスピードは各使い手の実力によって異なってきてしまうため、「彼の技が“剃”そのものとほぼ互角のスピード」と言っているわけではない)。つまり、速力だけなら偉大なる航路でもある程度は通用するレベルと言える。

あまりのスピードに人間の目で走り抜けるクロの姿を捉えることは極めて困難。

そしてその速度に加えて一切の音を立てずに移動できる「抜き足」という移動術を扱う。無音且つ高速で移動するクロにかかれば、ジャンゴ曰くたとえ腕利きの暗殺者を50人揃えたとしても気配を悟られる間もなく全滅に追い込まれるという。

ただし、全速力の場合はあまりに速すぎてクロ自身も動体視力が追い付かないという欠点がある。しかしクロ本人はそれを然したる欠点とは思っていないらしい。


武器として手袋の指に刀のような長い刃が付いた『猫の手』という独特な得物を用い、前述の「抜き足」によって敵の傍を通過しつつ引き裂く攻撃を得意とする。

「抜き足」の速度によって切れ味を増した斬撃は岩壁をも引き裂く威力を持つが、ルフィとの戦いではその突進力と切れ味が仇となり、突きを繰り出した瞬間にルフィが地面から引きずり出した岩塊で防御され、そのまま片手の刃5本をまとめて折られてしまった。

ちなみにクロの独特な眼鏡のズレの直し方は、この『猫の手』を装着したままでは普通に眼鏡を直すことができないためについたもの。海賊業から3年もの間離れていても癖は全く抜けず、その様子は「戦い方を忘れていない証拠」としてジャンゴやクロネコ海賊団の面々を戦慄させた(本人は体にナマリを感じるとのこと)。



杓死(しゃくし)

全速力で辺りを駆け回り、四方八方から『猫の手』による斬撃を繰り出す。

「抜き足」と『猫の手」の特性を最大限に活用したクロの必殺技。

そのスピードからクロの姿が見えないためにいつどこから攻撃が来るのかが目視では判断できず、傍目からは訳も分からないまま突然人が切り裂かれて倒れるという恐ろしい光景が繰り広げられる。

しかし、前述のように全力での「抜き足」はクロ本人の動体視力が追い付かないため、この技が発動している最中はクロ本人も何を斬っているのかほとんど分かっていない。敵も味方も、壁や床さえも関係なく、とにかく手当たり次第に斬りまくる無差別攻撃であるため、過去に何十人もの船員を巻き込んでいるというとんでもない技である(しかもクロは仲間を斬殺することさえまったく意に介さない)。

クロ本人が疲れて自然に止まるか、攻撃を受けてでも彼を捕らえて強制的に引き倒すまで無慈悲な攻撃は続けられる。

しかし発動前には準備動作として「だらりと両腕を垂らし、ふらふらと揺らめくような構え(溜め)」が入るため、この間は唯一決定的な隙となっている。もちろん発動前に組み付かれると不発に終わる。


活躍

当初は麦わらの一味の狙撃手ウソップの住む村に家を構える資産家の少女カヤの執事として登場した。

しかし南の海岸で部下のジャンゴにカヤ暗殺とシロップ村襲撃を企てていることを話しているのをウソップやルフィに聞かれたことでその化けの皮が徐々に暴かれ、ついに凶悪な海賊であった事が発覚。

三日月の夜にカヤから記念日祝いとして貰った新品の眼鏡を踏み砕き、本性を知った同僚のメリーを口封じのため斬り捨てて重傷を負わせる。

その後、カヤを守るべく立ち上がったウソップや麦わらの一味と激闘を繰り広げるも「ゴムゴムの鐘」でKOされ敗北した。

この戦いがきっかけで、ウソップは麦わらの一味に入る事になる。


敗北し村から追い出された後の行方は分かっていないが、アニメ版ではクロネコ海賊団の船長に返り咲いており、初頭手配されたルフィの手配書を部下から受け取っている。

海賊を辞めたがっていた(実質廃業していた)のにその海賊人生に逆戻りとはなんとも皮肉だが、クロ自身は他に行き場所が無かった事や、部下からしてみれば自分たちを口封じに殺そうとした元船長を頼るのは心底嫌だったとしても他に頼る先が無い事もあり、お互い仕方なく元の鞘に収まらざるを得なかったのもかもしれない。


ゲーム作品での登場

『ONE PIECE グランドバトル!』シリーズにもいくつかの作品でプレイヤーキャラとして参戦しており『1』、『2』、『RUSH』に登場(2では隠しキャラ扱い、3のみリストラされている)。火力と防御は低いが原作同様素早さがウソップやシャンクスと並んでAに設定されているので火力が低い分手数と素早さでカバーする必要がある。1と2共通の必殺技はジャンゴorニャーバンブラザーズを呼び出す助っ人召喚と杓死。


GBCソフト『夢のルフィ海賊団誕生!』ではある条件を満たすとなんと仲間になる

仲間入りすると移動力の高さと燃費の良い必殺技『猫の手』、攻撃後に移動できる『抜き足』、広範囲攻撃であえる『杓死』などの優秀な技で即戦力となってくれる。

ただし杓死は原作同様完全に敵味方判別不能の無差別攻撃なのでうっかりルフィを巻き込まないように注意。


PS4、PSvitaソフトの海賊無双3ではボスキャラクターの一人してゲーム作品に久々に登場。アンリミテッドクルーズSPでも登場している。


余談

彼の望む「平穏」について

屋敷の令嬢や同僚の執事たち、村の人々からも慕われる厳しくも優しい執事」という立場に収まった時点でクロが望んでいた「平穏」は既に手に入っていたにも拘わらず、「小娘に頭を下げるのが我慢ならなかった」などという平穏な余生を送るには不必要なまでに高いプライドと、あくまでも「大金を手にしたい」という海賊時代となんら変わりない欲から、自らをそれを全て捨ててしまったのである。


もし仮にルフィ達を退けてカヤに遺書を書かせ、その計画通りに屋敷と財産を相続出来たとしても、「海賊に襲われた村」で元の平和な暮らしを続ける事は不可能と思われる。

冒頭の台詞も、本来は自分の計画への自信に加えイレギュラーだったルフィ達の介入と抵抗に関する負け惜しみではあるが、そういう意味では「クロの計画は最初から狂っていた」事になる。


また、わざわざ同僚の前で貰ったプレゼントを踏み砕いて見せる必要があったかどうかは怪しいものがあることに始まり、口封じ目的なのにメリーにとどめを刺さなかったり、カヤにシロップ村を襲わせるまでに肝心の遺産相続の遺書を彼女に書かせられておらず、ジャンゴの催眠術を用いて書かせようとしていたことも踏まえると、計画そのものにも杜撰な面や詰めの甘さが見受けられる節もあった。

ただ、メリーが生きていたと知った際には驚いていおり、一方のメリーはカヤに起こされた際に止まっていた息を吐くような動作をしており、クロに斬られた時点では呼吸が止まり仮死状態になっていたと考えられる。この事から、クロはメリーを殺さなかったのではなく、殺したつもりが運悪く蘇生されてしまった模様。


クロ本人は計画の全貌に対し「俺なら屋敷を直接襲って奪って終わりにする」とジャンゴに突っ込まれた際にも「それじゃ野蛮な海賊に逆戻りするだけでまた海軍に追われる」「おれは政府に追われることなく大金を手にしたい平和主義者だ」と述べていたものの、遅かれ早かれ屋敷を襲わせている地点で、彼の言う平和主義とはあくまでも「周囲から平和主義者と認知される」という意味であるものと思われる。そして、このやり方ならば政府に追われることなく大金と平穏な生活を手に出来ると確信していたのである。


ちなみに、ジャンゴはカヤの両親が死んだのもクロの仕業と思っていたが、クロによれば、殺すつもりではあったようだが、行動に移す前に病死したとの事。クロにとって、カヤの両親の死は計算外であった。ただ、仮に両親の死がなかった場合、それが原因だったカヤの体調不良もなくなり、それによってウソップがカヤと関わることもなくなったため、彼の計画が成功していた可能性が高い。この時点で彼の計画は狂いだしていたのだろう。


「海軍に追われたくない」事について

一方で東の海は平和の象徴と言われる反面で海兵の質も低く、特にココヤシ村では現地支部長海賊と癒着するほどに腐敗していた。

この癒着が8年前(クロが執事になる5年前)から始まっていた事と、その海賊のビッグネームを考えると、クロはその情報を知っていたと思われ、クロには海賊襲撃後も海軍を騙す自信があったと考えられる。

「愚かな村人や海兵を騙し、腹の中で嘲笑いつつ生きていける」ならば、「小娘の下には就けない」というプライドも「追われない暮らしをしたい」という欲望も一挙に果たせただろう。


ルフィからも海賊としての器がないといわれていた通り、その本質は詐欺師である。


関連イラスト

猫の人くいっと


関連タグ

ONEPIECE 海賊(ONEPIECE) ジャンゴ(ONEPIECE) カヤ(ONEPIECE)

ウソップ モンキー・D・ルフィ


モーガン(ONEPIECE):クロを捕まえて処刑したという事で昇格する。ただしそのクロは本物のクロが用意した偽物。

ジャンゴの催眠術にかけられたことで、自分が本物のクロを捕まえたと錯覚している。

また、彼ものちに海賊となった。

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