ヒトミダマ
ひとみだま
データ
【身長】一の目・203㎝→二の目・60.8m
【体重】一の目・89㎏→二の目・22.2t
概要
第九幕「虎反抗期」に登場した無表情の能面のような、牡蠣と赤真珠のような姿を持つアヤカシで、『一つ目小僧』の伝承のルーツになったとされている。
まるで縦にした牡蠣の真ん中に黒い能面がはめ込まれたような頭部をしており、大きな目玉のようにも見える。
両肩や両手首、そして腰には赤い真珠の意匠が見受けられる。胴体は茶色いが、両腕と両脚が赤いのも特徴。
大抵は「武器」を持っているアヤカシには珍しく「防具」を得物とし、その名も「大貝形手盾(おおかいのなりてたて)」。盾なので固い防御を兼ね備えるが、それだけではなく光弾を撃って攻撃できる優れもの。
この盾も遠くから見るとまつ毛の長い巨大な目玉に見える。
その他特殊能力として「顔面から放つ紫の光を浴びた者を自身の意のままに操る」術を扱うことができ、自身の手によって操られた者達が仲間同士殺し合う光景を絶対に安全な場所から茶化しながら見物する嫌なヤツ。他の外道衆の例に漏れず悪趣味かつ卑劣なまた歌舞伎のような大袈裟な言い回しを好む等、自己主張の激しい派手好きの目立ちたがり屋でもある。
劇中での活躍
先代シンケンジャーによって血祭ドウコクが封印された際、地割れに巻き込まれていた虎折神を発見し、自慢の術で下僕にしていた。
駆けつけたシンケンジャーに対して上記の台詞で自己紹介すると虎折神を出現させ、ブルーも同じ様に自慢の術で操ると、そのまま虎折神と共に他の4人を襲わせるも逃げられてしまい、自身も水切れの為に撤退を余儀なくされる。
再出現した際は操ったブルーをレッドと戦わせるが、対するレッドが「反」のモヂカラの込められたディスクを発動させた為、これによってブルーの精神操作が解除されてしまう。
その後、呼び出した虎折神に再度シンケンジャーを襲わせるが、獅子折神に食い止められている間にブルー達4人のシンケンマル四連斬りを受けて敗北。虎折神もレッドの「反」のモヂカラによって術から解放された。
その直後、二の目を発動して巨大化。
シンケンオー共々、自身の術が解除された虎折神を盾からの光弾で迎え撃つが、今度は自身が地割れに巻き込まれてしまい、その隙にシンケンオーは虎折神を侍武装してトラシンケンオーへと合体。そのまま虎ドリル突撃で盾ごと貫かれて爆散した。
余談
モチーフは能面と牡蠣と赤真珠、そして目玉。名前の由来は瞳+目玉。
現代の伝承における『一つ目小僧』という妖怪は、その名の通りに目が1つしかない怪奇な顔を持つ化け物らしい。それはヒトミダマの頭部が大きな1つの目に見えたのがルーツになったと思われる。
彼の登場した第九幕は虎折神の初登場回となった。
声を演じた石野氏は2年前の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にて臨獣トード拳エルカ、昨年の『仮面ライダーキバ』にてラットファンガイアの声を担当していた。
続く翌年の『天装戦隊ゴセイジャー』でも、ミューズィックのマズアータの声を演じる事となる。
関連項目
侍戦隊シンケンジャー 外道衆 アヤカシ(シンケンジャー) 一つ目小僧
ヒトツメコゾウ兄弟:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した先輩。
煙ヱ門、砲烈道:『星獣戦隊ギンガマン』に登場した怪人で、こちらも歌舞伎役者風を思わせるキャラ造形となっている。
クグツカイ:同じく自身の能力で人間同士を操って殺し合わせようとした卑劣漢。