琴吹紬
ことぶきつむぎ
概要
大金持ちのお嬢様で、幼い頃から英才教育を受けていたが心機一転、高校は親の勧める学校ではなく、自分の意志で決めた桜が丘高校へ入学。
当初は合唱部への入部を検討していたものの、軽音部を覗いた際に秋山澪と田井中律の夫婦漫才っぷりを見て「楽しそう」と感じ、そのまま入部を決意した。
入部後は部室にティーセットを持ち込み、実家から高級なお菓子・ケーキなど(関係企業から絶え間なく贈られてくるらしい)を持参しては、それを平沢唯達軽音部メンバーや訪問者に振る舞っている。
見た目
いかにもお嬢様らしいクリーム色に近い金髪ロングヘアーで少し癖が付いている。瞳は濃い青色。
両親や祖父母のどちらかが外国人である可能性があるが、作中においては明確な描写はない(一応原作では、祖父母の代にオーストリアと深い親交があったという設定はある)。
なぜか京都弁が話せるが、親戚に京都出身者がいるからなのかは不明。
コミックスのカバー裏でネタにされていたり、東海漬物からコラボ商品が販売されるなど、この呼称は半公式化しつつある。
澪に勝るとも劣らぬかなりのナイスバディの持ち主だが、脚は太め。
体重を気にしている割に大食い。
放課後ティータイムのメンバーでは、最年長である。
人物
性格は非常に優しく穏やかで純粋(唯曰く“おっとりぽわぽわ”)、そして世話好き。
執事・使用人付きの豪邸に住み、国内やフィンランドに複数の高級別荘を持つなどセレブっぷりが窺えるが、それを鼻に掛けたり、無闇に財力を振りかざしたりするような真似は決してしない。
むしろ率先してみんなの身辺の世話を焼き、掃除やアイロン掛けといった仕事を嬉々として行うなど、とても家庭的な一面を持つ。
極めて穏やかで甲斐甲斐しい性格をしていて怒ることは滅多にないが、その分怒った時の恐ろしさは桁外れで、彼女の怒りに接した者はあまりの迫力と威圧感に震え上がってしまっている。
金銭感覚や価値観が一般人とは少々ズレているようであり、それが原因でしばしば他の部員達を戸惑わせることもある。
実家がどのような業種なのかは不明だが、グループ傘下に楽器店や高級喫茶店を抱えていることが判明している。
劇中ではこのコネを利用して唯のギターや音響機材を非常に安価で購入したり、澪のあがり症を克服させるための特訓場として借りたりしていた。
他にも部の合宿先として自身の高級別荘を提供するなど、軽音部のパトロンとも言える。
お嬢様として大切に育てられたためか「普通の女の子」としての生活に強い憧れを抱いており「普通の行動」をしたり、されたりすると非常に喜ぶ。
【例】
・ファーストフード店でアルバイトをする
・野外でヤキソバを食べる
・ボケに対してツッコまれる……など。
大学に入ってからは子供の頃から何不自由なく育ててもらったことを「やっぱりそれだけじゃだめだ」と思うようになり、自主的にアルバイトを始めようとした。
原作3巻以降駄菓子にハマっているようで、よくメンバー達や恩那組の面々に振舞っている。
秋山澪曰く「立派な庶民に成長した」。
学業成績はかなり優秀。
作中では数少ない(?)良識の持ち主でもあり、澪や後輩の中野梓からも頼りにされている。
好奇心旺盛でノリの良い一面も持ち合わせ、律や唯につられたり、時には自ら率先して暴走してしまうことも少なくない。
軽音部の仲間達との絆は人一倍大切に感じているらしく、それを守るためには真剣な表情を見せることも。
見た目に似合わず力が強く(ややBMI数値が高めなのは、筋肉による重みだと思われる)、かなり重いアンプを汗一つかかずに運ぶ。
『けいおん!college』では同じくらいの体格の和田晶を「手加減した」ビンタ一発で吹き飛ばした。
クリスマス会の一発芸ではマンボウの真似をし、その場にいた面子と視聴者のド肝を抜いた。
『けいおん!highschool』にて、実家に斉藤菫という使用人兼妹分がいることが判明。
紬と入れ替わる形で彼女も桜が丘高校へ入学したが、その際に彼女にも軽音部へ入部して楽しんでもらおうと、顧問のさわ子と協力して色々と手を回していた。
なお上述のように紬が部の財政面を色々と支えていた影響で、学校から支給される予算にはかなりの余剰があったらしく、紬達の卒業後、後輩の梓や平沢憂達はそれを利用して新たにドラムセットを購入できた。
百合好き?
女の子同士がイチャイチャしてるところを見るのが好きで、ファンからは百合好きと解釈されている。
喧嘩をしている姿ですら彼女の目を通すと仲良くしている様子に見えるらしく、原作では「ムギビジョン」という言葉が使われている(原作1巻)。
原作と続編である『けいおん!highschool』では、幼少時から「普通の子がどういう生活をしているのか興味がある」ということで少女マンガを買ってきてもらい隠れて読んでいた。
その中に紬が思わず「女の子同士なんていうのもあるのね!」と感心するほどの漫画が載っていたという過去がある。
律の彼氏疑惑の際にはノリノリで同行するなど男女の恋愛にも一応興味はある模様。
なお、ムギビジョンはアニメでは原作に比べてかなり描写が抑えられている。
一方で自分から誰かとイチャつこうとはせず、人の絡みを傍観していることも多い。
しかし、原作コミックス3巻では律とデートするシーンがある他、アニメ二期11話ではさわ子と一緒にドライブするオリジナルシーンが追加された。
Pixivに投稿されるイラスト・漫画では彼女のこうした部分がより強調されて描かれることが多く、いわゆる「つむぎ様がみてる」的オチが頻繁に見られる。
音楽活動
使用するキーボードはKORG TRITON Extreme(76keys) (製品自体は2020年現在製造されていない)。
幼少期からピアノを習っており、コンクールの受賞歴も持つなど、演奏の腕前は確か。
またその培われた音楽センスを見込まれてか、バンド内では作曲も担当している。
卒業式の寄せ書き(けいおん!!第24話)
『 一年間本当にありがとう
琴 ございました。先生の
吹 おかげで授業も部活
紬 もとっても楽しかったです。♥
さわちゃん大好き!』
余談
律ファンが「隊員」と呼ばれるのに対し、彼女のファンは「紬士」と呼ばれ(ちなみに 紬士≧紳士)、隊員並みに「濃い」人が多いと言われている。
また、担当声優である寿美菜子とは苗字の読みが同じなことがよく取り上げられるが、実はそれだけでなく世代まで一緒(1991年生)である。
もちろん、アニメと同じ時間が進行するわけではないので劇中での年齢はさすがにずれてしまうが、けいおん一期収録時の彼女はなんと17歳という若さであった。
きららファンタジア
☆4アルケミスト(風属性)として実装されている。
自前のクラススキルでDEFダウン(中)持ちのため、風属性で充実するせんしとの相性が最良であり、物理攻撃が有効な土属性の超強敵クエストなどでは活躍を期待できるだろう。
競合相手ではカレン【水着】、シャロ、近藤【メイド】(全員☆4アルケミストかつ風属性)がいるが、超強敵に備えて全員育てる、というのも手ではある。