「漂白された、除菌された、健康的で不健全な嘘の匂いだ…バランスを取らなくっちゃなぁ!!」
CV:松岡禎丞
概要
大量の破壊と殺戮を目論むテロリスト。平和一辺倒になってしまった現在の日本に混沌をもたらそうとしており、普段から「バランス取らねえとなぁ」と自身のこだわりを口にしている。
目的のためならどんな手段を使うこともいとわない凶悪犯罪者だが、その一方で自身と志を同じくする者には義理を通すような仲間意識も持ち合わせている。
謎の支援機関『アラン機関』の支援対象の一人であり、機関への理解は一般より多少深い。
DA(Direct Attack)を相手に暗躍するなかで標的に定めたリコリス・錦木千束が『アラン機関』から認められたひとりであると知って以降は、彼女に対して強い興味と執着を覚えるようになっている。
人物
容姿
ボサボサの緑髪とコロコロと変わる表情が印象的な、何をしでかすかわからない危険な雰囲気をまとった男性。
季節を問わずピンクの柄シャツの上からのロングコートを羽織っている。
10年前の電波塔でのテロ行為に参加していた際には髪を刈り上げていたほか、目元を包帯で隠した上からサングラスをかけていた。
年齢は不明だが、第10話で「30代」と言われていた。
性格
目的のためなら手段を選ばない凶悪な残忍さと、自身のこだわりに対する徹底的な執着を秘めた、つかみどころがない性格の持ち主。
仕事仲間だろうが気に食わなければ銃を向ける気性の荒さ、相手が女子供(ただし、劇中で直接殺害したのは一般人ではなく、リコリスである)であっても何のためらいもなく引き金を引けるような外道ぶりを見せる一方で、自身と志を同じくする者や強い興味関心を抱いた者に対しては、大事に扱ったりその価値を認めて心服するなどしている。
なお、真島の声を演じた松岡禎丞は、真島の持つミステリアスな雰囲気を出すために「超絶フランク」な自然体を意識しながら演じていたことをキャストインタビューのなかで語っている。(参考記事)
能力
年季の入ったテロリストとして銃火器の扱いに長けており、走行中の車両から拳銃で頭部を正確に狙えるほどの技量。爆発物の取り扱いにも長ける。
身体能力も高く、タイマンならリコリスを格闘で制圧できるほどであり、マンションの外壁をパルクールで伝い降りるなど身のこなしも巧みである。
さらには幾度の爆発に巻き込まれながら五体満足で生還、千束の非殺傷弾の直撃数発(常人なら一発でダウンする威力)を受けても格闘を継続する等、身体面でのタフさも相当なもの。
さらに聴力は異常なほど優れており、銃声や足音をソナー音のように用い、複数名の三次元的な位置座標や動作を判別・認識し、さらにはそれぞれの体格まで特定、一度聞いた足音であれば個人レベルで識別が可能。視界のない暗闇でも格闘が可能なほど。
個人的な戦闘力以外にも指揮管理能力、作戦立案能力も高く、大量の人員をDAの目を盗んで日本に潜入、活動させる手腕を持つ。
反面、その敏感な聴力ゆえに至近距離(耳元)で銃声のような大音響を鳴らされると激しい音響外傷(感音性難聴)を起こして行動不能に陥るという弱点にもなっている(まぁ真島に限らず、耳元で発砲されれば大抵の人間は似たようなことになるだろうが)。
その他ちょっとした特技として、物理的な意味でバランスを取るのが得意。手持ち無沙汰な時はスマホをカドで片足立ちさせて遊んでいる。
使用銃器
つねに持ち歩いている主武器のリボルバーで、2インチの200DSモデル。
通常リボルバーは弾倉の頂部の銃弾が発射されるが、この銃では下端の銃弾が発射される。反動の作用点が手に近いため跳ね上がりが抑制されて連続射撃がやりやすく、競技用にも使われている。
バランスに強くこだわる真島らしい拳銃で、10年前の電波塔事件のころから使用している。
地下鉄での一般市民の虐殺に使うために駅のホームに持ち込んだもの。
第1話で井ノ上たきなが使用したものと同じモデルで、同じ出所の銃である。
折り畳み式銃床のアサルトライフル。
電波塔事件の回想シーンで使用。
その他
- 第7話の予告動画によれば下着は真っ黒なブリーフ派であり、トランクスを穿いているロボ太と対立する一幕も見せている。
- 苦い飲み物は苦手であり無糖のコーヒーは飲めない。
- 千束と同じく海外アクション映画のマニアである。
関連イラスト
関連タグ
注意
「真島」のみでは、『龍が如く』シリーズの真島吾朗を含めて無数の同姓人物が引っかかるため、『リコリス・リコイル』の真島についてはマイナス検索の観点から『リコリス』『リコリコ』などを併記する、もしくは本記事のタグを使用することを推奨します
外部リンク
本編での活躍(ネタバレ注意)
- 第4話
仲間と共に地下鉄の駅で銃乱射による無差別テロを引き起こすものの、事前にDAに計画を読まれていたために囮の車両を差し向けられ、さらにその車両に乗り込んでいたリコリスたちから一斉射撃を受ける。彼女たちの迅速な挟撃によって仲間たちが次々と射殺されるなか、ひとり残された真島は爆弾で地下駅舎を全壊させることによって辛くも逃げ延びている。
地上に這い上がったのち、真島は自身が起こした事件がカバーストーリーによって上書きされていることに驚くとともに、その直後に自身の携帯に勝手に割り込んできたハッカー・ロボ太からDAの存在を語られている。これを受けた真島は、勝手に協力を申し出てきたロボ太を一蹴すると、隠蔽しようもないさらなる規模のテロを巻き起こすことを心に誓うようになる。
- 第5話
わざとリコリスを呼び寄せるような裏取引を行い、始末しにきた彼女たちを一人ずつ返り討ちにする『リコリス狩り』を開始。その脅威を少しずつ増し始める。
- 第6話
リコリス狩りはロボ太の提案であることが判明。
殺したリコリスの所持していた端末を奪い、ロボ太にその端末のデータを解析させることでDAの本部を特定しようとしたが失敗、リコリス狩りで発生した多大な仲間の犠牲に報いられないロボ太を危うく射殺するところであったが、千束の戦闘動画を見せられて興味の対象が移り、彼女を襲撃する。
結局襲撃には失敗し千束を取り逃すものの、千束の戦闘力に加え、彼女がアランチルドレンであることを知り、強い執着を示すようになる。
- 第7話
千束の抹殺作戦を経て見直したロボ太と協力し、彼の支援のもとに警察署を襲撃して署長室のパソコン越しにDA本部のセキュリティにバックドア(管理側に気づかれることなく侵入するためのアクセスポイント)を仕込むという、互いの得意分野を活かしたより大胆な作戦に踏み切っている。
また、真島はその作戦の折に署長室の壁に「勝負だリコリス!」とメッセージを残しており、DAに対して堂々と宣戦布告している。
あわせて、同話では真島が10年前に起きた旧電波塔襲撃事件の参加者であったことや、彼自身もまた千束と同じく『アラン機関』に選ばれたひとりであることも判明している。10年前にテロを起こした当時には、わずか7歳だった千束とも対峙しているものの、そのときの真島は彼女相手に手も足も出なかったらしい。
- 第8話
千束のセーフハウスに侵入、彼女に銃を向けるが当然避けられたためテーブルの上にあった映画ガイ・ハードの話題で意気投合。事前に「苦いのダメなんだ、他の物ない?」と言ったが千束の悪戯に引っかかりブラックコーヒーを飲む羽目に。
旧電波塔の時の事や自身もアラン機関に選ばれたことを明かし、アラン機関の方針について議論する中で、千束の支援者と思しき「ヨシさん」の存在を知る。
その後、耳でたきなが来たことを察し、彼女をあしらいマンションの数階上から壁をつたって脱出した。
- 第9話
ロボ太の部屋に侵入。吉松シンジの詳細を聞き出し作戦を提案、同話の最後に吉松シンジの乗る車を襲撃した。
- 第10話
拠点をDAに突きとめられるものの、真島らはいち早く脱出、映像通信にて、踏み込んだ楠木やたきならを挑発する。その後、延空木完成セレモニーの際に電波放送をジャックする形で襲来。延空木の制御を掌握し、放送にて全国民に向けてリコリスの存在を示唆、「リコリスから身を守る手段」として千丁もの銃器を一般市民にばら撒いた旨を宣言する。
- 第11話
真島は、延空木奪還のために突入したリコリスが部下たちと戦闘を行う映像を放送にて中継し、リコリスの存在を暴露する。そして真島は、吉松を人質に千束を旧電波塔におびきよせ対峙する。真島は暗闇の中、優れた聴覚を活かした戦術で優位に立ち回る。しかし、千束の異変を察したたきなが駆け付けたことで、二対一の戦いとなる。
- 第12話
たきなが千束に加勢したことで形勢が逆転し、真島は「クリーナー」によって拘束される。しかし直後に脱出、延空木にてリコリスと合流した千束を襲撃し、一対一の決闘を挑む。
- 第13話
真島はリコリスの存在を暴露し、例え隠蔽されようとも人々に疑念の芽を植え付けたことで自身の仕事は終わったと告げる。しかし、真島は手にした「時限装置」(延空木を爆破する起動装置を思わせる)を始動させ、10年前の個人的な意趣返しとして、千束との決闘に臨む。「正義のヒーローはどちらか」と問いかける真島に対し、千束は「ビルから落ちなかった方」と発し、暗に不殺の信念を破るかのような発言をさせている。真島は一時優位に立つが、たきなが駆け付けたことで再び形勢が逆転し、千束の弾丸を眉間に受けたことで、延空木より転落していった。同時に時限装置もリミットに達し、延空木は爆破されるかに思われたが、実際には大量の花火が打ち上がり、決闘自体が真島によるある種の狂言であった。
延空木より転落したことで死亡したかに思われた真島であったが、数か月後に全身に包帯を巻いた姿で密かに街中に現れる。銃を手にした一般人にその使い方を示し、その後再び群衆に消えていった。