カレン・カスラナとは、miHoYoのスマートフォンアプリ『崩壊3rd』のキャラクターである。
プロフィール
名前 | カレン・カスラナ |
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英語表記 | Kallen Kaslana |
原語表記 | 卡莲·卡斯兰娜 |
年齢 | 24歳(享年) |
身長 | 170cm |
体重 | 54kg |
スリーサイズ | 90-62-94 cm |
誕生日 | 不明 |
出身 | ヨーロッパ |
好きなもの | 食事 |
苦手なもの | 勉強、不誠実な人 |
声優 | 水樹奈々 |
「我が勇気と信仰の下に!」
概説
崩壊シリーズでも『崩壊3rd』を原典とする、『崩壊3rd』発のオリジナルキャラクター。
天命組織の御三家「騎士」のカスラナ一族の出身。
500年前に活躍した伝説的な戦乙女であり、今代に至るまで「歴代最強」の栄誉に浴する。
また広大無遍な慈愛と奉仕精神を持つその在り方から、本来はシャニアテ一族の銘である「聖女」の通称まで得ている。
本作ではオープンワールドコンテンツ「桜の輪廻」の登場人物として姿を見せる。
「聖痕空間」と呼ばれる高次元のシミュレーション空間に再現された存在のため、キアナたちが出会ったカレンは本来のカレンとはカレン本人とは言い難い。
そしてオットー・アポカリプスの最愛の女性であり、現在のオットー・アポカリプスという人物の全てを形作った原点でもある。
生涯
聖女の降臨
歴代のカスラナでも最優の戦士。
幼い頃からおてんば娘として貴族街を飛び出して走り回り、父親や使用人たちを振り回していた。
オットーとはこの頃に彼の屋敷の塀を乗り越えて出会い、病弱で引っ込み思案な彼を屋敷から引っ張り出しては郊外に連れ出し、二人で野山を駆け回るようになる。
母親を早くに亡くし、厳格な父親の下でカスラナ流戦闘術を仕込まれながら育った。その父も彼女が12歳になる頃に戦死する。
そこから無邪気なおてんば娘は、カスラナの血統を引き継ぐため血の滲む努力を重ね、遂には天命組織において当代最高の戦乙女として名を馳せるようになった。
天命組織の暴走
ところが崩壊現象によって前文明の記憶から黒死病が再現されたことで、欧州全土は未曾有の感染爆発により危機的状況に陥る。
さらにオットーの父で天命組織の大主教であるニコラス・アポカリプスの独裁強権の下、天命組織は人類の守護者から世界征服を目論む武装集団へと変質する。しかし神州地域で精衛仙人の邀撃に遭い、天命軍は壊滅的な打撃を受けて撤退。
その失態を誤魔化すために、ニコラスは欧州全土の天命傘下の諸国に重税を課す暴挙に打って出る。
こうした天命組織の暴走を目の当たりにし、やがてカレンは戦乙女として戦う意義を見失い始める。
やがて黒死病はオットーの開発した特効薬によって終息を迎えるが、民衆はニコラスと彼に与する貴族たちの暴政によって未だ困窮の只中にあった。
せめてもの細やかな抵抗として、やがてカレンは夜な夜な怪盗に変装して貴族たちから金品を巻き上げ、民衆へ分け与える義賊の活動を開始する。
だがそれもやがて限界に達し始めた頃、親愛するオットーが黒死病の特効薬開発のため、末期の患者を人体実験に使っていたことを知って大きな衝撃を受ける。
そしてカレンの失意は限界に達し、アポカリプス家から一族の秘宝である聖遺物「黒い箱」を護送中に盗み出し、極東方面に向かう船の密航して逃亡生活に入った。
運命との邂逅
やがて極東の島国に辿り着いたカレンは、ある小さな国の八重村という集落に辿り着き、そこで行き倒れていたところを八重桜に拾われ、しばらくの間桜の住む八重神社の世話となる。
そこで今までの苦しみを濯ぐかのように、カレンと桜は心を通じ合わせ幸福な時間を過ごした。
だがそれも束の間のひと時にしかならず、カレンが行き倒れたときに失った「黒い箱」を桜が隠し持ち続けた結果、桜は箱に封じられていた魔物によって過去のトラウマを掘り返され、遂に魔物に心を乗っ取られた末に八重村の人々を報復という名の虐殺に処していった。
自分の持ちだした聖遺物が災厄そのものであったと知ったカレンは、その責任を取る意味でも愛する桜を自らの手で葬り去り、騒動を嗅ぎつけた天命組織によって捕らえられた。
ニコラスは予てから意見の食い違うカスラナ一族を排斥する機会を窺っており、カレンはその千載一遇の好機として再びニコラスの率いる天命組織に運命を握られ、反逆罪による絞首刑を言いつけられる。
ニコラスはオットーのカレンへの恋慕を利用し、二人をオットーの望み通り婚姻させることで、カスラナ一族を実質的に吸収して断絶に追い込もうとする。
オットーもニコラスの卑劣な策略に怒りを覚える一方、それが唯一愛するカレンを救う方法と理解し、カレンの説得に打って出る。
だがすべてに絶望したカレンにもはや生きる希望は無く、カレンはオットーの申し出を断り受刑を了承した。
そこでオットーは自身の実験室に捕獲していた大型の崩壊獣を、処刑の瞬間に解き放ち、天命本部のあるカロスタンの街を混沌の坩堝へと叩き落した。
そしてどさくさに紛れてカレンを逃亡させようとするが、カレンは誰かの命を踏み台してまで生きることを好しとせず、崩壊獣から一般市民を庇って24歳の若さでこの世を去った。
人物
爽快で正義感が強く、つねに誠実に事に当たる清廉潔白な性格。
また慈悲深く、困っている人がいると放っておけないお人好しでもある。
人々を苦しめる悪には毅然と立ち向かい、傷ついた人のための寄り添う、まさに「聖女」の称号に相応しい品性の持ち主と言える。
幼い頃からこの快活さを持ち合わせており、一族の柱であった父親を失ってからはその責任の重さを知ることで落ち着いた立ち振る舞いを身に着けていった。
こうした飾らない人柄が多くの人を惹き付け、またその精神性に感化されていくことで、天命を代表する戦乙女として崇敬を集めていくこととなった。
しかしそうした表の顔とは違う、食いしん坊でノリのいい普通の女性としての顔も持ち合わせる。
特に食欲については子孫のキアナに負けず劣らず旺盛で、他人の物をつまみ食いしようとしたり、デカ盛りサイズのメニューをぺろりと平らげたり、深刻な話題の最中でも食べ物を差し出すと目が眩んで話が頭に入っていかなかったりと、食事が絡むと途端にアホの子になってしまう。
そしてカスラナ一族の例に漏れず、料理の腕は壊滅的。しかもカレンの腕前はキアナそれに勝るレベルでひどく、思い付きで味見もせず次々と食材や調味料をぶち込んでいくため、完成する頃には立派な化学兵器が出来上がる。
艦長とは「気をおかない戦友」といった関係だが、さすがにおさわりには厳しく、好感度の低い時期ではかなり辛辣に罵ってくる。
だが好感度が上がってくると、その手の温もりに安心感を覚えてくれるようになり、飾り立てるることなく親愛の情を表してくれる。