オウルオルフェノク
おうるおるふぇのく
「素晴らしい!元々君には才能があると思っていましたが、とうとう開花したようですね。昔の海堂君に勝るとも劣らない」
「君に足りないのはあと一つだけだ。それを達成すれば、”今の海堂君と同じ”になれるでしょう」
「フッ、私より才能のある人間は、最も重い罰を与えなければ。分かるかね?そういう人間は、ただ手に掛けるだけではつまらない。才能を潰して、惨めに生きてもらわなければ・・・!」
演:小倉一郎
登場話:第7話「夢の力」第8話「夢の守り人」
概要
第7話と第8話で登場。
防護服を着たフクロウのような姿をしており、顔にはガスマスクの意匠がある。激しい刺激臭の神経系毒ガスを吐き出し、敵を呼吸停止状態に陥らせて死に至らしめる。このガスは人間を窒息させてオルフェノクエネルギーを送りこむだけでなく、目くらましとしても利用できる。
岩塊をも粉砕する鉤爪を戦力としており、暗視レンズの眼を備え、フクロウ同様に暗視も可能。背中にはフクロウの翼の意匠も確認できる。
海堂直也の音大時代の恩師である山手音楽大学の教授であったが、実はバイクに細工をして海堂に大けがを負わせて音楽の道を断つ(具体的には横転した海堂の手を車で押しつぶすというもの)など、自分より音楽の才能のあるものに対しては、様々な手を使って音楽の道を断とうと企む。しかもただ殺すだけではつまらないので、生き地獄を味わわせてやろうと考えるサディストである。イマジンやヤミーがいたら即座に契約相手や宿主にされてそうな程自己中心的な人物。なお、海堂を潰した時点でオルフェノクに覚醒していたのかは不明。
また、海堂はこれらの事実を知らず、終始、(海堂にしては珍しく)畏まった態度で接していた。というのも音大生が殺された際にギターが弾けなくなっていた海堂が犯人として疑われ、(海堂が露悪的な態度を取ったせいで悪化した)諍いの仲裁をするなど海堂の前では人格者としての顔を崩さなかったのと、事件解決後に木場と結花が真相を海堂に教えなかった為。
実際は海堂を更に追い詰めるべく、オウルオルフェノクが学生を殺し、海堂に疑いが向くように仕向けていたのだった。
海堂に憧れるギタリスト志望の黒田和彦(演:山本一輝)を連れ戻してくれと彼の母親に依頼されて啓太郎と共に音大を訪れていた乾巧ことファイズと戦闘になるも、毒ガスを煙幕にして逃走。
黒田和彦もまた海堂に目を掛けられるだけの才能があり、彼のバイクにも細工をしようとしたところ、「今の海堂君と同じになれる」の言葉を怪しんだ長田結花に見つかり、始末しようと動くが彼女がオルフェノクとは知らないまま襲いかかり、彼女がジャンプで撤退したため捕り逃がす。最期は多くの人の夢を奪い続けたことに怒りを覚えた木場が変身したホースオルフェノクと体育館で激突し、ガスでホースオルフェノクの視界を奪って鉤爪で急襲するも、魔剣ホースソードで切り裂かれ始末された。
『劇場版 仮面ライダー555パラダイス・ロスト』ではスマートブレイン社員の変身する一般オルフェノクの一体として別個体が登場。
漫画版仮面ライダー913では
第3話,第4話に登場。
人間体は元流星塾生の男性・梅本。同じく元流星塾生の佐伯をスネイルオルフェノクに使徒再生させた後、スネイルオルフェノクが駆るサイドバッシャーのサイドカーに乗りかつての仲間を襲撃。駆けつけた仮面ライダーカイザの『カイザスラッシュ』で瞬殺された。
今度は自身がバイクに乗っており、コアなファンはニヤリとさせられただろう。
備考
演ずる小倉一郎氏はこれ以前には『ウルトラマンティガ』にてヤオ・ナバン博士を、555出演後は『仮面ライダーウィザード』にて達郎の育った孤児院の園長役を務めた。いずれも音大教授とは異なる人格者ばかりである。
ガスマスクと防護服を付けた人にフクロウの意匠を載せてデザインされている(『完全超悪』pp.143-144)