Status Civitatis Vaticanæ(ラテン語)
Stato della Città del Vaticano(イタリア語)
ヨーロッパのイタリアはローマ市内にある、世界最小の国家。略称で「バチカン」とも呼ぶ。
都市国家であり、街そのものが世界遺産に登録されている、キリスト教カトリック教会の総本山。
かつては教皇領だったが旧王室との確執を越えて、1929年のラテラノ条約により、教皇庁の権利が放棄されるかわりに、バチカンの独立と教会の特別な地位を保証させた。
1,
予言し詠唱するの意味 Vaticanoの語源 動詞"vaticinare"
Vaticanoの語源は、動詞"vaticinare"だと言われる
"vaticinare"は「予言する」という意味でさらにこの語の由来はラテン語の"VATES"と"CINARI"に求めることができるらしい。
"VATES"とは「予言者」という意味、"CINARI"は「(詩にして)歌う」という意味である。
ヴァチカンのある土地は「予言者の丘」と呼ばれていた。
2,
1929年に建国したイタリアのローマ市内にある世界最小の主権国家。元首はローマ教皇、ヴァチカンやバティカン、ヴァティカンとも表記する。
ヨーロッパにある国家。正式名はバチカン市国。国そのものが世界遺産に登録されている。
イタリア語ではStato della Città del Vaticanoと書く。また日本語ではヴァチカンとも呼ぶ。
2の概要
イタリアの首都・ローマ市内にある世界最小の都市国家で、国土は日本の皇居より小さく、中国北京の天安門広場とほぼ同じ広さ。人口は800人前後。
もともとここが「ウァティカヌスの丘」と呼ばれた地名から由来している。
4世紀前半に教会が立てられ、ここに移り住んだ司教が教皇となって、全ての教会へ影響力を及ぼすようになり、カトリックの本拠地となった。教皇領を拡大させたが、19世紀にイタリアに多くの領地を接収され、20世紀に険悪な関係だったイタリアと交渉して独立国となった。
ローマ教皇を頂点とするローマ教皇庁が統治しており、キリスト教のカトリック教会や東方教会などの総本山である。ここで聖ペドロが殉死したため、聖地でありキリスト教の中心地となった。
政治では教皇だけでなく国務長官や行政庁長官もいる。
公用語はラテン語で、一般にはイタリア語やフランス語、ドイツ語を喋る。通貨はユーロ。軍事力はほぼなく、スイス人傭兵やイタリア警察がいるだけ。
外交では多くの国と国交を結び、国連に加盟しているが、共産主義国家とは断絶しており、中華人民共和国やベトナムとは結ばず、台湾の中華民国と結んでいる。
戦前は反共国家として満州国と国交を結んでいた。ソ連とも結んでいなかったが、ロシアとは21世紀になって外交関係を結んだ。
カトリック信者である市民の多くは城壁内で生活し、その他に三千人の職員は市国外から通勤している。