イタリア半島中部に存在したローマ教皇あるいはローマ教皇庁の保有した領土(752年 - 1870年)。歴史的には国家としての体裁も持っていたため、教皇国、教皇国家とも呼ばれる。フランスのアヴィニョンなどに飛び地を持っていた時代もある。
752年、フランク王国のカロリング朝初代ピピン3世(小ピピン)の寄進により成立。その子カール大帝はローマ教皇レオ3世からローマ皇帝の冠を授けられ(カールの戴冠)、その後もカロリング朝による領地の寄進が続き、教皇は絶大な世俗的権力を手にした。
19世紀のイタリア統一運動の中で縮小し、消滅した。世界最小の都市国家であるバチカン市国は教皇領の名残である。
詳細は教皇領 - Wikipediaを参照。