英語に関する検定試験の総称。英語検定(えいごけんてい)の略称。
単に英検といった場合、通常は日本英語検定協会が主催する実用英語技能検定のことを指す。
主な英語検定
日本国内向け
実用英語技能検定
日本で最もメジャーな英語検定。日本英語検定協会が主催している。単に英検と言った場合、通常はこの実用英語技能検定を指す。
中高生が高校や大学の入学試験の対策として受験することが多い。また、海外留学の際の英語力証明のために使用できる場合もある。なお、2020年の小学校からの英語教育開始により学校の学習範囲が増えた。(具体的には高校で学習する範囲が英検準2級~2級だったのが、英検2級~準1級に変化)
詳細は当該項目を参照。
国際連合公用語英語検定試験
通称、国連英検。日本国際連合協会が主催し、国際連合の理解、世界平和に貢献できる人材の育成を目的としている。
単なる英語力だけでなく、世界平和・地球環境・世界政治・世界経済・人権問題・食品問題・医療問題など、様々な国際知識・社会知識が要求される。
外務省職員が国連に出向する際の英語力の証明に使われるなど、国内での評価は非常に高い。
なお、国連とついてはいるものの、主催者の日本国際連合協会は、国連とは何の関係もない一法人。
工業英語能力検定
通称は工業英検。工業英語に特化している。
全商英語検定
全国商業高等学校協会が主催している。主に商業高校の学生が受験する。
日商ビジネス英語検定
日本商工会議所が主催する(この団体はむしろ簿記検定を実施している組織として有名かもしれない)。その名の通り、ビジネスにおける英語能力を測るため、契約書、メール、レポートの作成など、ライティング能力が重視される。また、輸出入の際の手続きや必要書類など、通関士的な知識も問われる。
国際的検定
TOEIC
トーイックと読む。正式名称はTest Of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)。
ビジネスにおける日常会話を想定した英語能力を判定する際に用いる。日本を含む世界150ヵ国で実施されている。
近年では就職において実用英語技能検定以上に重要視されつつある(企業目線)。
TOEFL
トーフルと読む。正式名称はTest Of English as a Foreign Language(外国語としての英語能力テスト)。TOEICと同じアメリカの非営利団体が主催している。アメリカの大学が非英語圏の出身者を対象に入学希望者の英語能力を判定する際に用いる。
TOEICとともに国際的な英語検定の代表格とされている。
IELTS
アイエルツと読む。正式名称はInternational English Language Testing System(国際英語試験システム)。
イギリスの非営利団体が主催しており、日本での受験には日本英語検定協会が代理店となる。
イギリスおよびオーストラリアなどの英国連邦への留学には、この試験のスコアが必要になる他、就業条件としても求められることが多い。
近年はアメリカにおいても評価が広まっており、留学の際、TOEFLの代わりにIELTSスコアが使える学校も増えている。
内容がビジネス風とアカデミック風の2種類あり、どちらを受けるか申込み時に選択するという珍しい試験。
ケンブリッジ英検
日本では知名度が低いが、世界的に有名な英語検定。
上級のテストは6時間にも及ぶ長丁場の試験であり、受験者同士のブリーフィングなど、会話だけでなく交渉力まで試される非常に厳しい試験。それだけに権威は絶大である。