概要
公益法人(財団法人、社団法人など)や株式会社(民間企業)などが独自に設定した資格制度のこと。
その分野において一定の知識やスキルを証明することができる場合もあるが、国家資格と異なり必ずしも仕事(業務)においてその資格が必要というわけでは無いことが多い。なお、検定試験と呼ばれるものの大部分は民間資格である。
TOEICや日商簿記検定などのように就職活動や転職活動に強く社会的に広く認められたものは僅かであり、多くの民間資格は趣味や自己啓発レベルのものであり社会的評価が高いとは言えない場合が多い。
それどころか、そもそも資格自体が認定団体の金儲けの道具でしかなく受験者の知識の向上のことを全く考えていないという類のもの(資格商法)もごく稀に存在するので注意が必要である。特に受験料やテキストが高額な検定試験には要注意。
公的資格
かつては国家資格ではないものの、国が公的に認めている公的資格という括りもあった。
しかし、現在は国家資格でないものはすべて民間資格であると言う意見もある(実際にはフグ調理師のように国家資格ではないが、明らかに民間資格とも言えない公的資格と呼ぶしか無いものも存在する)。
とはいえ、一部には公益性の強い資格もあり、これを「公的資格」と呼称することもある。
中には事実上所持していなければ業務を行えないものすらもあるため、国家資格でないことのみをもって侮ることは出来ない。
なお商工会議所の認定試験(日商簿記、福祉住環境コーディネーターなど)や文部科学省が後援している検定試験(英検、J検、全経簿記、数学検定、秘書検定など)はかつては公的資格だったものの、現在は全て民間資格となっている。
とはいえ、日商簿記2級以上や英検準1級以上などは下手な国家資格よりも合格するのはずっと難しく、社会的評価も高いので決して侮れない。
有名な民間資格
比較的公益性の高いもののみを記す。
語学、英語検定
簿記検定
パソコン検定
- J検(情報検定)
- 情報処理技術者能力認定試験(サーティファイ):経済産業省後援
- 日商PC検定試験:経済産業省後援
- ICTプロフィシエンシー検定試験(P検)
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- 情報技術検定(全国工業高等学校長協会)
福祉、心理
- 臨床心理士
- 福祉住環境コーディネーター(東京商工会議所主催)
- メンタルヘルスマネジメント検定(大阪商工会議所主催)