概要
国家資格ではなく民間資格に分類されるものの、証券を販売する際にはこの資格が必ず必要になることから事実上の業務独占資格に分類される公益性の高い資格である。(そのため準国家資格や公的資格と呼ばれることも)
この資格を認定している日本証券業協会(JSDA)は内閣総理大臣の認定を受けている組織でもあり、ある意味、下手な国家資格よりも存在が重いといえる。
資格には一種と二種があり、一種が上位資格。二種でも株式や債券、投資信託といった一般的な金融商品は扱えるものの、信用取引、先物、デリバティブと言った金融商品の中でも高度な専門性を求められる商品は一種取得者でしか扱えない。
試験に合格するだけでは外務員にはなれず、外務員名簿に登録しなければ外務員にはなれない。名乗るだけで犯罪になるので合格したからといって気を抜かないように。
試験日程は特になく、試験運営会社プロメトリックに登録すれば平日ならいつでも受験可能。特に受験資格等はないので自分の都合に合わせて受験すると良いが、不合格の場合受験日の翌日から30日間受験不可というペナルティが課せられる。その上試験料金も年々上がっているので気をつけた方が良いだろう。
試験形式は二種が70問(〇×50問五肢選択20問300点満点)、一種が100問(〇×70問5肢選択30問440点満点)であり、合格ラインは両者ともに得点率70%
つまり二種が210点以上、一種が308点以上で合格となる。
配点は〇×問題が2点、五肢選択問題が10点である。五肢択二問題の場合は部分点がある。
特に五肢選択問題は五肢択一だけでなく、五肢択二などもある為当てずっぽうでは当たらない。
参考書や問題集をやりこんでしっかりと試験に臨むと良いだろう
なお証券会社だけでなく、保険会社の社員や銀行員でもこの資格を取る者が多い。というかほぼ全て取ると言って過言ではない。金融関係業者ならまず間違いなく持っている資格である。