ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

アメリカ海兵隊の編集履歴

2022-11-24 22:06:16 バージョン

アメリカ海兵隊

あめりかかいへいたい

アメリカ合衆国が保有する海兵隊

概要

アメリカ海兵隊(アメリカかいへいたい、英語:United States Marine Corps、略称:USMC)は、アメリカ合衆国が保有する海兵隊。アメリカ軍を構成する6軍のうちの1つで、主に最前線で戦う部隊であり、最初に敵と交戦する部隊である。独立戦争以来の歴史があり、本来は海軍省の配下にある組織であるものの、1798年7月に連邦議会で可決された『海兵隊の設立と組織化』という法律によって陸軍海軍とは別に組織されて現在まで続いている。海兵隊の事を正式に『マリン・コープス』と呼ぶのはこの法律の題名に由来しており、可決された当時は陸軍と海軍しか無かった。


現在では海空陸任務部隊(Marine Air Ground Operation Force、略称:MAGOF)として陸海空軍全ての領域の装備を使用し、自前であらゆる任務を遂行できる能力を有している。アメリカ軍の中で唯一本土の防衛を任務に含まず、侵攻・上陸作戦を専門とする緊急展開部隊として位置付けられている為、戦車・航空支援用の戦闘機攻撃ヘリコプターなどを自前で擁する大所帯となっている。ちなみに事務方・コック・将軍に至るまで全ての海兵がライフルマンとなっているが、衛生兵など一部は海軍任せである。


沿岸警備隊を含めたアメリカ軍を構成する6軍では3番目に小さく、最高位の軍人を統合参謀本部の構成員として送り込む5軍の中では最小の組織である。他の軍種と違って大統領直属の部隊であり、議会の承認が無くても動員できる。大統領の搭乗するヘリコプターを運航しており、その際のコールサインは「マリーンワン」である。儀仗も海兵隊の任務となっており、大統領の行く場所には常に海兵隊員の姿がある。


沿革

1775年11月に第2回大陸会議の決議により、サミュエル・ニコラス大佐によって組織された独立戦争の大陸海兵隊にそのルーツを辿る。1783年4月に大陸海兵隊が解散した後、1798年7月に連邦議会が海兵隊の設置を承認して現在に至る。創設から朝鮮戦争までにかけては、海上の艦艇から揚陸艇・水陸両用車などに分乗して出撃し、敵の待ち受ける海岸線に上陸するような水陸両用作戦が任務の主体であった。しかしベトナム戦争以降で特に冷戦が終結して非対称戦が主流になると、緊急展開能力と自己完結性を備えた「第2の陸軍」的な組織として運用されるようになる。


2020年代に入って中国ロシアといった修正主義国の軍事的影響力が増すようになると、新たに『フォースデザイン2030』と呼ばれる転換策を打ち出している。この方針は多次元領域で活動する正規軍に対抗する為に考え出された編成・作戦に関する大規模な転換であり、敵の勢力圏内にある島嶼(とうしょ)部に散開して地対艦ミサイルによる封鎖網を築き上げるなど、主に海軍との連携に主眼が置かれたものとなっている。


訓練

新兵訓練キャンプはパリス・アイランド(サウスカロライナ州パリス・アイランド)とキャンプ・ペンデルトン(カルフォルニア州サンディエゴ)の東西の2箇所にあり、ミシシッピー河を境に東側の出身者はパリス・アイランドに、西側の出身者はサンディエゴに送られるが、女性兵士は前者のパリス・アイランドへと送られる。ちなみにサンディエゴには『悪魔の丘』と呼ばれる急な坂道がある事から、パリス・アイランド出身者を「坂を免除された者たち」、田舎のパリス・アイランドに対してサンディエゴの近くにハリウッドがある事から、キャンプ・ペンデルトン出身者を「めかし屋共」と互いにからかっている。


名物とも言うべき教官達の罵声は訓練キャンプに到着した時点でその洗礼を受ける事となり、入所手続きから四方八方の罵声を浴びせられる事で始まり、教官達は真剣な眼差しで今日も訓練生達に罵声を浴びせている。教官は過酷な訓練を耐え抜いて一海兵隊員として成長・卒業する訓練生に対し、初めて「訓練所にやって来たこの世で最低の生物」への罵声では無く、同じ仲間としての労いの言葉を贈るのである。


余談

  • アメリカ合衆国が独立して最初の宣戦布告を交わした正式な対外戦争では、7人の海兵隊員が現地で500人の志願者を集めて4000人の敵を相手に戦って勝利したというこの御方もビックリの記録がある。この一件は海兵隊初の海外派遣での勝利ということもあって海兵隊讃歌の歌詞に反映され、現在に伝えられている。
  • 1945年2月に発生した「硫黄島での戦い」では、敵前強行上陸で戦死者を501名も出した。これは1日の戦闘によって生じた戦死者数としては、海兵隊創設以来2011年までの間において最大である。

関連イラスト

USMC RiflemanMARSOC

射撃姿勢2ミスフィット1-3


関連動画

アメリカ海兵隊広報CM『For Country』(2011年2月)


アメリカ海兵隊広報CM『Full Circle』(2021年11月)


アメリカ海兵隊讃歌(The Marines' Hymn)


関連タグ

ジェームズ・マティス V-22オスプレイ) AV-8B F35 M1エイブラムス

ぴくせる☆まりたん まりんこゆみ

別名・表記揺れ

  • USMC
  • マリンコ:マリン・コープスを英語読みすると海兵の死体となってしまうので、フランス語風の発音から。
  • ジャーヘッド:所謂GIカットやブルードレスの襟がポットの蓋に見えることから。
  • レザーネック:支給されていた黒い皮製のカラーから。日焼けによって革のように硬くなった皮膚という説もある。
  • デビルドッグ:1918年6月にフランスを支援したアメリカ海兵隊第5海兵連隊第2大隊51中隊の勇敢さを例えた言葉から。
  • イエローレッグ:陸軍では廃止されたアンクルブーツのレギンスから。
  • グラント:不満を意味するスラングで、転じて文句が出るほど重い荷物を持つ歩兵。

外部リンク

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました