「俺がゴルゴムを変えてやる…」
「…変身…!!」
「俺を信じるか、人間共に媚び諂うかは…お前達の自由だ!」
「俺に付いて来い。俺がダロムに代わって、怪人を護る…人間に『従属』せずにだ!!」
CV:中村倫也
概要
仮面ライダーBLACKSUNに登場する仮面ライダーであり、1987年に登場したシャドームーンのリブートキャラクターである。変身者は秋月信彦。
信彦が怪人の真実を知り、賛同した怪人が人間に殺されたことで激しい怒りと憎しみを抱いた時に完全体へと至った姿。
変身には原典BLACKとは真逆で両拳を握るポーズを取ることで、腰部に展開状態のムーンドライバーが出現、逆向きに原典BLACKと酷似したポーズをとる(後述の通り原典とは若干異なる)ことでドライバーが変形し、銀殿様飛蝗怪人の姿を経てからSHADOWMOONへと変身する。
接近戦を得意とする他、キングストーンの力により強い念動力を持ち、翳すだけで衝撃波として吹き飛ばせる他、対象を掴み取れたり動きを封じることも。
この能力は変身前でも使用可能で、手鎖を外して退けた。
容姿
メカニカルなデザインだったTV版のシャドームーンとは真逆の生物的な姿が最大の特徴。
どちらかと言えば覚醒前の休眠状態(バッタ男)に近い姿を持ち、銀色のボディを持つ点や差し色で緑が使われている点はオリジナルと同様だが、逆に言えばそこしか共通点が無いほどに変わっている。
全体的なデザインは仮面ライダーブラックサンと酷似しているが、胴体にはブラックサンのものより更に大きいバッタの脚を模したパーツが両肩から胸部にかけてあるが、予告映像では何故か右胸部(視聴者側から見て左側)だけ付いていない。 (これについては後述)
触角の付け根部分の造形からブラックサンよりも険しい顔をしているように見えるのも特徴。全体的に非常に生々しいデザインだが、一方で触角の形や質感、腕や足に金属具を着けている等メカ的な意匠が完全に無くなったわけではない。
ブラックサンと同様原作からは大きくかけ離れたデザインで、メカニカルでスタイリッシュなデザインが人気の1つでもあるシャドームーンと比べるとやや好みが分かれるデザインかもしれない。
現状では「光太郎=ブラックのifの姿とも言えるシャドームーンを別方向からアプローチした秀逸なデザイン」、「純粋にカッコいい」等好意的な意見が多く見られる一方、「目の色は緑のままでいてほしかった」という意見もあったが変身直後や必殺技を構えるときに複眼が緑色に発光するエフェクトがかかる
使用アイテム
SHADOWMOONの変身アイテムとなるベルト。変形機能を有しており、展開→収納状態への移行が完了することで変身する。
なお同時期に発表されたCSM版との連動が意識されているのか、SHADOWMOONの変身ポーズは逆向きだが原典のポーズとほぼ同じながらも、CSM版のセンサーを反応させるためポーズ途中で腰に据えていた左手をドライバー右上部に添える動きが加わっているのが特徴である。
- 世紀王シャドーブレード
銀の昆虫の脚の様な歪な剣。
自身の両肩周りに付いたバッタの脚を無理矢理引きちぎり、勢いよく振るって遠心力で剣状へと変化させたもの。
元がバッタの脚にもかかわらず凄まじい切れ味を誇るが、引きちぎった脚は変身解除をしようと再生せず失われたままであるため、生涯で2本しか使えない。
劇中では右側の1本を怪人態で使用したので右胸部のバッタの脚が無く、この関係で宣材画像などに使われる両肩にバッタの脚がついた完全な姿のSHADOWMOONは登場しない。
恐らくリブート元のシャドームーンが、失ったサタンサーベルの代わりに使用したシャドーセイバーが由来と思われる。
信彦の愛車であるライダーマシン。
1972年当時からの愛車で、幽閉から解放されるまで廃墟で保管されていた。
銀殿様飛蝗怪人
信彦がムーンドライバーで変身するバッタ怪人。
SHADOWMOONと同じく体色は白銀でよりバッタに近く、背中にはバッタの脚が生えている。
凄まじい怪力や機敏性を持ち、噛みつきを行ったり背中の脚を引き抜いて剣に変形可能。
余談
元ネタになったシャドームーンは仮面ライダーかそうでないかの基準がファンのみならず公式の間でも揺れていたキャラクターであり、明確に仮面ライダーと銘打たれたのはこれが初めてとなる。
萬画版のシャドームーンはブラックと全く変わらない姿をしており(そもそもシャドームーンという名前すら出てこない)、今回の生物的なデザインはその設定を元にした可能性もある。
こちらもブラックサン同様に初登場が異様に遅く物語終盤でようやく初登場という主人公以上に初登場が非常に遅い2号ライダーである。
脚部の補強金具の形状はS.I.C版シャドームーンとの類似性が指摘されている。