「お前の力、見せてもらおうか」
―――『そんなに死にてぇか?』
概要
自然にあふれる魔法と調和の土地・アイオニアの青年。武闘派集団「影の一団」に所属し、頭領ゼドの一番弟子として技を磨いた。卓越した影の魔術と自我を持つ呪いの大鎌「ラースト」を用いて戦う。
容姿
身の丈ほどもある大鎌を携えており、その影響で左半身が黒く変質している。顔の痣とオッドアイはそのため。
服装は(LoLの男性チャンピオンには珍しいことではないが)半裸とも言える軽装。肩鎧くらいしかまともな防具をつけておらずとても涼しそうである。
任務で多忙なのか何日も風呂に入らないことがあるようだが、あのセットに時間がかかりそうな髪型がどのようにして保たれているかは謎。
人物
その生まれは武力国家ノクサス。ノクサスは侵略戦争によってその領土を拡大してきた帝国であり、近年その矛先は神秘の土地アイオニアに向いていた。ケインは幼くして徴兵され、さらにノクサスの中でも邪悪な指揮官の作戦のもと碌に剣も振れないまま捨て駒同然に出兵させられ、なんとか戦闘を生き延びた先でその才能を見込んだゼドに拾われた。その出自ゆえにノクサスに対して強い憎悪を抱いている。
戦闘に関しては類まれな才能を持ち、曰く「武器は自分自身だ」としてあらゆる武器を使いこなす天才。防具は重荷にしかならないと考え、影の魔術による身体拡張であらゆる影に潜む暗殺者として影の一団の次期頭領筆頭候補まで登り詰めた。特技は壁抜け。
その才覚のせいで性格に関しては非常に傲慢であり、標的の死も、自身がいずれ影の一団を率いることになるのも全て運命と謳う運命論者。
ゼドの命令で手にした人間の精神を蝕む呪いの大鎌「ラースト」を回収する任務に駆り出された際、「自分ならこの鎌を乗りこなせる」と独断でラーストを横領してしまう。当然彼の精神と肉体はラーストに汚染されてしまうのだが、ケインが屈強な精神力によってラーストの侵食を押さえつけているために、現在も肉体の主導権をケインとラーストが争い続けている状態にある。
ダーキンの大鎌『ラースト』
《ダーキン》と呼ばれる古代遺物の一つ。
ダーキンとは、古代の王国シュリーマの神将と呼ばれた英雄たちが、その力を恐れた者たちの裏切りによってかつて携えた武器にその魂を封印された成れの果て。彼らは超越と呼ばれる儀式により不老不死にも等しい寿命を授かっているため死ぬことは叶わず、何千年もの間生きたまま幽閉された魂は武器を手にした者の肉体を乗っ取り、世界を滅ぼそうと自分にふさわしい器が現れるのを待っている。
性格はケイン同様傲慢。とにかく殺戮を好む戦闘狂であり、同じダーキンであるエイトロックスやヴァルスに比べてもなかなか短気で好戦的、相手を見下すような発言も多い。(そもそも人間時代に扱っていた武器が大鎌である時点でもともとアレな人だったのだろうが)
ケインとは互いに生存能力を依存する共生関係であると同時に、常に肉体の主導権を奪い合う敵対関係。ゲーム中ではコミカルな掛け合いが聞けるが、ケインを「雑魚」呼ばわりするなど基本的に見下しており、常に彼を喰い殺す機会を伺っている。
『俺を握るその手には恐怖、そして心には疑念か』
―――「オレに心なんてない。恐怖すべきはお前の方だ」
チャンピオン性能
豊富な壁抜けと高回転の範囲攻撃で戦う、高機動・高火力のアサシン/ファイター。Eスキルの壁抜けにより攻めにも逃げにも理不尽なルート取りが可能。後述の「変身」をいかに早く、狙った形で終えられるかが肝になる。
変身
ケイン専用の特殊なギミックとして「オーブ」と「変身」があり、敵を攻撃すると「オーブ」を回収でき、一定量のオーブを貯めると「変身」によって一度だけ恒久的なスキル強化が可能。敵が落とすオーブは攻撃した対象の間合いによって2種類あり、近接チャンピオンは赤、遠隔チャンピオンは青のオーブを落とす。
>ラースト
赤のオーブを貯めて変身するとラーストがケインの肉体を完全に堕落させ、羅刹のファイター「ラースト」に変身。頭に特徴的な突起が生え、身体は二回りほども大きくなり赤黒い和風の鎧に身を包んだ悪魔のような風貌になる。
通称赤ケイン。戦闘面ではスキルが敵の最大体力割合のダメージを与えるようになり、体力の高いタンクやファイターをゴリゴリ削れるようになる。またスキルで与えたダメージに応じて大量の回復を得られるようになるため、継戦能力が飛躍的に向上する。
>影の暗殺者
青のオーブを貯めて変身するとケインがラーストの精神を全て取り込み、至高のアサシン「影の暗殺者」に変身。墨のように黒い長髪をなびかせ、身体からも大鎌からもまるで生の気配を感じさせないその姿はまさに死神。
通称青ケイン。戦闘面では敵との交戦開始から3秒間だけすべての攻撃に大量の追加ダメージが乗るようになり、全チャンピオン中でも屈指のバースト性能を獲得できる。さらに壁抜け含め機動力が超強化されるため、マップ全体で影響力を出しやすくなる。
スキル
- P:緋眼の大鎌/The Darkin Scythe
前述の「変身」。敵が落とすオーブは試合時間が長引くほど増えるようになるが、変身前のケインは戦闘力もぱっとしないため序盤から積極的に戦闘を起こしてできるだけ早く変身したい。
- Q:飛影斬/Reaping Slash
影をまとって突進し、鎌を振るって周囲を斬りつける二段攻撃。
高威力・高回転・広範囲、おまけに薄い壁ならダッシュで抜けられる超高性能スキル。オーブの獲得判定もしっかり二回発生する。ただし移動が発生するスキルである以上、移動不可の行動妨害を受けていると発動できないのが弱点
- W:刃影襲/Blade's Reach
鎌を大きく振り上げ、正面直線上の敵を影の刃で斬りつけ、スロウを付与する。
ややディレイのある遠距離斬撃。リーチが長いが判定が横に狭く、詠唱中は足が止まるため当てづらい。軌道を読まれると簡単に避けられるため、密着して軌道をごまかしながら振るのが吉
- E:影抜き/Shadow Step
短時間、障害物を無視して歩くことができる。
壁の中を自由に走り回れる唯一無二の壁抜け。効果が続く限り何度でも出入り可能だが、近くの敵にはケインが壁の中にいることを警告するマークが見える。このマークはケイン側も視認できるので、近くに敵がいるか確認可能。
- R:真影侵壊/Umbral Trespass
影を伝って敵チャンピオンの体内に侵入、再発動で大ダメージを与えつつ脱出する。
影の魔術によって敵の体内から攻撃する大技。侵入している間はほとんどのスキルに当たらず、再発動するまでは3秒程度潜伏でき、敵の移動にはそのままついていける。攻撃スキルを回避する、移動スキルに相乗りするなど予測次第で様々な応用が効く。
「奴らの血がオレを……新たなる支配者へと導くだろう」
―――『赤は誰にでも似合うしなあ』
関連イラスト
余談
本名は『シエダ・ケイン』。ゲーム中で触れられることは特にない
関連タグ
Ionia Darkin League_of_Legendsに登場するChampion一覧