ロックマンワールド2
ろっくまんわーるどつー
ストーリー
ワイリーは奪ったタイムマシンでロックマンになる前のロックを抹殺しようと企むがそのタイムマシンは未来にしか行けない代物であったがワイリーはそこで未来のロックマンを捕まえてしまう。
ワイリーの繰り出すロボットと戦うロックマン。しかし彼の前にワイリーに改造された未来のロックマンクイントが現れる。
概要
ロックマンワールドシリーズ二作目。
ファミコン版『ロックマン2』及び『ロックマン3』を元に再構成したアレンジ移植作品。
システムは3に近く、ラッシュ、スライディング、E缶がロックマンワールドシリーズ初登場。前作と同様に後半ステージは簡略化されている。
BGMが大半がオリジナルであり、操作感覚や画面演出にも他のシリーズ作品と異なる部分が多い(武器入手時とゲームオーバーのBGMのみ本家『3』のアレンジである)。
評価
BGMは賛否両論だがメロディラインそのものの評価は概ね好評。
演出の違いなどに違和感がある。難易度は従来のシリーズに比べて低め。
といった理由でシリーズファンからは低く評価される傾向にあり、人によっては黒歴史扱いされることもある。
ただし、特にバグは無く、グラフィックも酷くはなく、難易度もアクションゲームとして簡単すぎるというほどではないため、シリーズファン以外からの評価はそう低くはない。
全体的に難しめなワールドシリーズの中でも、「サクッと遊んでサクッとクリアしたい」時に丁度よく、取っ付きやすい難易度だったりする。
一説には他の作品と下請け会社が違ったからといわれている。と言うか後述の通り、実際に違うので注意。
開発会社
前作のロックマンワールドを担当した「水口エンジニアリング」から一転して、「日本システムハウス」と言う会社に外注した唯一の作品である。他のシリーズ作品と異なるのも、この会社がロックマンシリーズの事をよくわかっていなかったためらしい。この作品の出来のためか、ワールド3以降は全て「水口エンジニアリング」が担当している。
この作品のみ、ワイリーは撃破後土下座せずに脱出船で逃走し、その後ロックマンに(ワイリーマシンをキャプチャしたミサイルで)撃墜されてドクロ型のキノコ雲と共に炎上。そしてそのままエンディングになり、事実上生死不明になってしまう。
これはロックマンシリーズで定められている、ロボットが人間に危害を加えることを禁じたロボット三原則第一条に明確に反している。おいロボット三原則はどうした。
ワイリーの数々の悪行に耐え兼ね彼への直接攻撃を行おうとするも、(前述のロボット三原則で)ワイリーに説得され未遂に終わったロックマン7よりも先に、ロックマンのイレギュラー化は始まってしまっていたようだ…。
なお、Dr.ワイリーの最期…とはならず、次作では普通に出ている。なんだこの科学者。
ロックマンシリーズにおいてワイリーが土下座しない作品は珍しく(他だと『10』ぐらい)、ましてやそのまま天誅されてしまうのはこの作品くらいである。
もっとも、担当した会社が違うから仕方のない事ではあるが、これらの問題も不評の一因なのかもしれない。
好意的なフォローするとしたら「本作のワイリーの正体は彼を模したロボットだった」と言う話であれば諸々のストーリーの問題点は解消される(実際にロックマン3にも登場している)。しかし、この場合だとワイリーには何のお仕置きも出来てないので、致命的な問題となってしまう。つまり、詰みである。