「…………妬ましい」
「……こちらには……手の届かない世界に手を伸ばした人々はいなかったのでしょうね」
プロフィール
通り名 | 四海封滅(現在通り名は¨無し¨) |
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本名 | ゼタ |
年齢 | 14歳 |
身長 | 154cm |
メインジョブ | 【盗賊王】(盗賊系統大盗賊派生超級職) |
エンブリオ | 【気哭啾啾 ウラノス】 |
概要
イリーガル・フロンティアのサブオーナーである超級のマスター。
かつてはグランバロアの討伐ランカーだったが、とある理由からグランバロアの国宝を盗み出して出奔、黄河やカルディナで窃盗を働いた後、イリーガルフロンティアに合流する。
マスターの中でもかなり訳ありな人物の一人。
人物
アバターは褐色の肌に赤い目の十代半ばほどの美少女。
全身に黒と紫の包帯を巻いたミイラの様な独特の格好をしており、傍目では性別すらわからない。
ちなみにミイラの様な格好は『ミイラ取りがミイラになる』というジョークを意識しているが、ゼクスしか言及してくれなかった。
発言の前に単語を口にする喋り方が特徴。
オーナーであるゼクスの事は慕っており、他のメンバーが監獄でゼクスと一緒にコーヒーを飲める事に少しジェラシーを感じていた。彼女にとってデンドロは現実からの避難に過ぎず、同時に避難できるからこそただのゲームではありえないとも考えている。
聡明ではあるがその生い立ちから『価値を無駄遣いする人間』を何よりも嫌う。
出奔前はチェルシーと友人。ゼタが何を嫌うのか察して、食事中でも色々と気を使っていたらしく、ゼタ自身も気づかいを理解して関係は良好であった。
皇国所属時、自分の力の価値を無駄にしていたローガンに接触。自身のクランに勧誘しつつ、ジョブを見直し戦術を指導した為慕われ、彼の精神面での成長に少しだけ貢献している。
ドライフ皇国のアルター王国へのテロ計画に加担する等暗躍していた。
リアル
本名はゲーム内と同じゼタ。
人類初の地球外出産で誕生した火星在住の少女。
デンドロで本名そのままなのは『私は私』というスタンスから。
2020年代後半、某国が火星に人員を送り、拠点やプラントを建造する計画を発表し、2030年に他国の反対を押し切って六人の宇宙飛行士が片道切符の旅に出た。
その道中、スタッフの一人が妊娠している事が船内で判明。
出産は火星で行われ、その時に生まれたのが彼女である。
ゼタは生まれた場所を除けば至って普通に育ち、やがて教材データを用いて一人で学ぶようになる。ただ火星で生まれ、「地球」という星を体感したことがないゼタには地球を基準として生み出されたデータを理解できず、「いつか地球に帰れるといいわね」という母親の言葉も彼女にしてみればあやふやで不確かで、不安なものでしかなかった。
十歳になった頃、生活していた施設でトラブルが発生し、大人達は全滅、幼い身でありながら彼女は一人ぼっちになってしまう。それでも生きるために技術を覚え、精神をすり減らしながらも彼女は学び続け、地球からの援助や機能を維持していたプラントのおかげで彼女は生き続けていた。
ある時、地球からの支援物資に紛れて彼女のもとにインフィニット・デンドログラムが届けられる。最初はプレイできるわけがないと思いつつも自分を狙いすまし、星を越えて送られてきたハードに興味を持ち、試すようにデンドロを起動した。
ログインは成功し、これによってデンドロのログインは従来の通信設備を使っていないことが発覚した。
彼女にとっての現実は火星の環境であり、地球やデンドロ世界はどちらも異世界か異質な環境に映り、特に生きる為に必要な「水と空気」が『吐いて捨てる程ある』、または『その価値を理解しない』事に強い嫌悪感を示し、そこから価値を無駄にする場面を見聞きする度に妬みや殺意を抱く程のストレスを蓄積していた。
最初にログインしたグランバロアでリリアーナ・グランドリアの祖父であるバルタザールに拾われる。リアルでまだ幼かった彼女にとって親の様な存在であり、自分を抑えられなくなった彼女がグランバロアから出奔する際、彼に迷惑がなるべくかからない為に「とある国宝」を盗み出す。
その後ゼクス・ヴュルフェル達と出会いイリーガル・フロンティア所属となる。
またグランバロアの戦艦が沈没した場所を覚えていた為、初期の四人で海溝まで沈没船を回収しに行き、それが後の拠点【テトラ・グラマトン】になっている。
能力
ジョブは個人戦闘型、エンブリオは広域制圧・殲滅と三種ハイブリッドの戦闘スタイルが特徴。
特にエンブリオは他のエンブリオと比較しても、かなりの万能性を有している(それでもゼタ本人はゼクスやラスカルの方が手数が多いと思っている)。
エンブリオで自滅しない為の装備を全身包帯の下に隠している。
ちなみに本来の戦闘スタイルは広域殲滅型。
ジョブ
メインジョブ | 【盗賊王】(盗賊系統大盗賊派生超級職) |
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前述の『価値を無駄にする人間』を嫌っていたため、そういった愚者から『価値』を剥奪できる盗賊系統のジョブに就いた。
【盗賊王】(キング・オブ・バンディット)
盗賊系統の超級職。
【強奪王】が力尽くでアイテム等を奪う戦闘力かあるのに対し、盗賊王は音も無く盗む正統派の盗み特化なのが特徴。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【気哭啾啾 ウラノス】 |
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TYPE | テリトリー系列 |
能力特性 | 大気操作 |
到達形態 | Ⅶ |
テリトリー系列のエンブリオ。
大気・空気の密度や組成を自由に操り、空気を操作するなら何でもできる万能型。
毒ガス生成等無理な事もあるが、「真空化」「光学迷彩」「酸素濃度調整による腐蝕」等手の内を知られても万能性故に問題にならない。
その本質は、ゼタが空気の重要性を誰よりも知るが故に、デンドロ世界をゼタにとっての世界である火星環境に世界を作り変える、マーズフォーミングを可能とするエンブリオ。
強力な反面、スキルの出力自体は低めなのが欠点。
特典武具
グランバロア出奔前にSUBMの一体、【双胴白鯨 モビーディック・ツイン】を醤油抗菌と共に討伐した為、超級武具を所持。
- 【??? モビーディック・レフト】
鯨を模した白いアクセサリーである事以外不明。
王都テロ時に迅羽と戦闘になった際、彼女の独白から使用するには場所を選ぶ模様。
スキル
ジョブ
- 《スティール》レベルEX
盗賊系統の基本スキル。
盗賊王の場合スキルレベルがEXであり、盗難対策の施されていないアイテムボックスや相手の装備品を100%盗める。
- 《アブソリュート・スティール》
盗賊王の奥義。
触れた物の『内側』にあるものを盗む、シンプルだが凶悪なスキル。
アイテムボックスなら盗難対策に関係なく任意のアイテムを盗み出せ、生物ならば臓器すら容易に盗むことが可能。
エンブリオ
- 《コードⅠ:フォーミング》
大気密度を操作して圧縮空気の砲弾を成形する。
- 《コードⅡ:シェルター》
真空と空気の層を何層にも重ねた断熱壁、物理的な防御力に特化した圧縮空気防壁を生成する。
- 《コードⅢ:ミラージュ》
大気の屈折率を操作して光学迷彩を施す。
上記の空気壁は光を通さなくなっている為、このスキルで通常の空気に偽装可能。
- 《コードⅣ:アーティラリィ》
大気密度の操作により多方向から空気弾を打ち出す。
- 《コードNull:ファラウェイ・ホーム》
最も省力にして広範囲、基本形にして最終形たるスキルにしてエンブリオの本質。
周辺の大気組成を操作し、水も空気もない無限の渇きに満ちた世界、すなわち火星と同一の環境を作り出す。
ウ ラ ノ ス
- 《天空絶対統制圏》
必殺スキル。
これまでのスキルはマクロ登録である程度自動化されていたが、この必殺スキルのみエンブリオの補助無しで大気操作を行う為、下手すると攻撃が強力過ぎて自滅するリスクもある。
その代償に得られる効果は『一定時間出力を大幅に上昇』。これによりウラノスの出力不足が解消され、『大気成分から重水素と三重水素を生成し、核融合反応を誘発』、『海を塞き止める程の空気の堤防を構築』等規格外な芸当を可能とする。
余談
名前の由来は、降下艇のスタッフたちに次ぐ火星の七番目の住人ということでイタリア語で「7」を意味する「sette」と、火星での出産という類を見ない状況の中奇跡的な確率で生まれてきたことから、十の21乗を意味する「zetta」にちなんでいる。
関連タグ
InfiniteDendrogram イリーガル・フロンティア 超級(デンドロ)