「すべての命のため、奇跡を生む勇者!広い銀河に敵などいない!」
概要
5体の銀星獣が、「星獣合体」することにより誕生する銀河獣士。資料によっては「銀鎧王」の別称を併記しているものもある。本作における1号ロボに相当する。
星獣達が「大転生」に伴って新たに得た能力であり、そのボディは星獣パワーを凝集して形成した金属「ギンセイ鋼」によって構成され、世界一の強度を備えている。
合体の際にはギンガマン全員が揃っている必要がある一方、合体が完了した後であれば操縦は5人揃っていなくても可能である。またコックピットは各銀星獣のそれが、合体前から引き続き使用されるが、地球魔獣との最終決戦においてはギンガレオンのコックピットに全員が集合している。
後述の武器や必殺技の他にも、アースを増幅して攻撃に転用することもでき、作中では顔から炎のアースを放射する「ギンガイオー銀火炎」や、右肩から花のアースを放つ「ギンガイオー銀花弾」といったアース技を披露している。
初陣でトルバドー・タグレドーの兄弟を打ち破ったのを皮切りに、以降も物語前半を中心に数々の巨大魔人達を撃破するなど、ギンガマンの主戦力に相応しい活躍ぶりを見せつけた。
物語後半では、ギンガの光の獲得に伴いギンガイオーも「超装光ギンガイオー」へとパワーアップを遂げている。もっとも、以降に登場した巨大魔人達が強豪揃いであるのに加え、サポート役として鋼星獣が登場したこともあり、前半ほどの強さを示す描写はあまり見られなくなったが、それでも最終決戦に至るまで他の巨大戦力との交代もなく、主戦力として最後まで戦い抜いてもいる。
武装
- 銀鎧剣
ギンガイオーの主武装である、ギンセイ鋼製の長剣。刀身の表面に施された紋様は、ギンガレオンの顔を象ったものとなっている。
- ガルコンボーガン
背中のギンガルコンの一部が分離・変形した弩で、後述の「流星弾」を放つ際に使用される。
当初は銀鎧剣がモーフィング変形する形で姿を現していたが、合体バンク等での描写と矛盾することから、早々に上記した形へと改められている。
必殺技
- 銀河獣王斬り
銀鎧剣にアースと星獣パワーを集め、相手を連続で斬り裂く。
流星弾が多用されることから、決め技として使われることは少なく、作中でもこの技で倒されたのは前出のタグレドー、それにミザルスの2体のみである。
- 流星弾
ガルコンボーガンにアースを集め、その先端から緑色の光の矢を放つ。
銀河獣王斬りとは対照的に、物語前半を中心に決め技として多数の魔人を撃破せしめた。
備考
ギンガイオーは、戦隊ロボとしてはしばらくの間途絶えていた「超合金」ブランドで商品化されており、CMでもこの超合金の「復活」をアピールする形で、BGMとして流れる歌(※)に超合金のフレーズを織り込んだバージョンが、通常版とは別に製作されてもいる。
一方で、数年ぶりとなる超合金ブランドでの発売は、それまでのノウハウの途絶も相俟って商品化の難航という事態も招いており、試作段階においても度重なる改修が行われたことから、発売日も当初の予定から遅れる格好となった、という経緯を持つ。
また合体ギミックの考案に際しては、「生きている動物が合体する」ことを踏まえて変なところで分離したり、体を真っ二つに裂くなど生物的に無理な変形を避けるという方向性が目指されている。ギンガレオンやギンガリラのように、寄木細工のような複雑な可動とスライドのみでロボのパーツに変形するギミックも、そうした方向性の追求によるものである。また同様の理由から、この当時の戦隊ロボとしては珍しく拳パーツも後付となっているが、当初はスプリングによる発射ギミックも搭載される予定であったという。
(※ これは前年の『メガレンジャー』のDXロボシリーズのCMソングの流れを汲んだもので、本作ではDX超合金として発売された全ロボのCMにおいて、同様にCMソングが製作されている。これらのCMソングは放送当時発売されたサントラ盤にも収録されている他、超合金のフレーズを織り込んだバージョンも、後年発売されたコンピレーションアルバム『合体魂』のボーナストラックの一つとして収録されている)
関連イラスト
関連タグ
ファイブロボ : 『地球戦隊ファイブマン』に登場する巨大ロボの一つ。2011年に公開された映画『199ヒーロー大決戦』において、ギンガイオーとの合体技を披露している。これは同作に悪の戦隊として、銀河戦隊ギンガマンが登場していたことを意識した名前繋がりのネタではないか、と指摘する向きも根強く残されている
邪悪竜ドライケン:『轟轟戦隊ボウケンジャー』に登場する敵怪人の一体。デザインモチーフとしてギンガイオーが採用されている
星獣鬼ング:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する敵怪人の一体。公式な言及はなされていないものの、こちらもデザインモチーフとしてギンガイオーが採用されているのではないかと見る向きもある