伊達真
だてまこと
CV;山路和弘
概要
『龍が如く』から登場する警視庁の刑事。ベージュのロングコートを常に着用している。自身が警察官であることに誇りを持っており、その誇りが汚されることがあれば例え上層部の人間でも逆らう性格で、後輩の刑事や警察官たちからは「伝説の名刑事」として慕われている。
機械やネットに疎いらしく、劇中で何度も悪徳商品を買わされそうになったり、詐欺に引っかかったりしている。
『1』では、組織犯罪対策第四課所属の警部補である。当時41歳。
10年前は刑事部捜査第一課にいたが、東城会直系堂島組組長・堂島宗兵殺害の件に固執し過ぎた為に四課に左遷させられ、その後、東城会三代目会長・世良勝の殺害事件を担当していることと、個人的な思惑から主人公・桐生一馬に協力するようになり、一人娘である沙耶との和解を経て、桐生の掛け替えの無い友の一人となった。
物語の終盤まで警官として桐生をサポートするが本編終了後、署長に辞表を叩きつけて退職したらしい。
『2』では、辞職して前作で和解した沙耶と一緒に暮らしていたが、警視庁四課課長・須藤純一の依頼で瓦次郎と共に捜査をすることになる。当時42歳。
また、一課に就任したばかりの時は班長であった瓦とコンビを組んで尊敬していたが、彼が不法入国者の外国人を次々と射殺したのを目の当たりにするも、心の中では彼の心配をしていた。
『3』では、京浜新聞社で記者活動を行い、事件に巻き込まれた桐生を匿い、彼に東城会幹部の情報を提供するなどのサポートをしている。当時44歳。
『4』では、記者活動をしつつ、ニューセレナのママが身内の不幸があったために帰省している期間だけ代理マスターとして店番をしている。当時45歳。
また、警察内では未だに有名らしい。ラストには警視庁のヘリコプターで須藤と共に、事件の黒幕である警視副総監・宗像征四郎の汚職の号外をばらまいた。事件後は谷村を部下にして須藤が仕切る捜査一課の刑事に復職した。
『5』では、都内で起きたとある殺人事件の捜査を進める内、それが全国五大都市を又にかけた巨大な陰謀に繋がるものであることを知ることになる。当時48歳。
『6』では、失踪した澤村遥を探しに神室町へやってきた桐生と4年ぶりの再会を果たす。当時52歳。序盤では遥が事故にあったことを桐生に伝え、遥の息子であるハルトの父親を捜すために、過去に遥が広島の尾道にいたという情報を桐生に伝えるなど今までのように桐生を情報面でサポートする。
宇佐美勇太がハルトの父親である事を知った際、遥の幼い頃からの知人として複雑な表情を浮かべており、多くのファンの同意を得ている。
終盤では遥の病室にいたところを乗り込んできた警官に扮する巌見恒雄の部下に撃たれるが、何とか一命を取り留めた。その後は病院で桐生が自身の死を偽装する交渉をしている様子を見届け、桐生に自分が死んだと伝えるように頼まれる。
『7』では、ストーリーに直接は関わらないが、主要人物の一人・足立宏一のかつての後輩として登場。足立からは「まこっちゃん」と呼ばれている。
主人公・春日一番たちが神室町の中で一時身を隠す必要ができた際、ニューセレナを安全な避難場所として足立に紹介する。
『維新!』では土佐浪人「中岡慎太郎」として登場。斎藤一として新撰組で活動する主人公・坂本竜馬に様々なサポートを行う。エピローグでは小説家として斎藤と龍馬二人の人生を文章に纏めるのに悪戦苦闘していた。
余談
シリーズを通じて桐生を支える相棒的存在なのだが、長期シリーズの宿命か、ストーリー中に桐生が伊達を信じて行ったことが裏目に出て新たな問題が発生する…というパターンがたびたび起きる。
その度に伊達が「すまねぇ桐生」と口にして詫びるシーンはファンの間では見慣れた光景となり、半ば彼を象徴する定番セリフになってしまった。