「お前らに見世物以外の価値があるのか!?」
注意
このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。
原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、演者への風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるよう、お願い致します。
モデルの一人とされているのではと考察されている人物のリンクは貼らないでください、もし仮にそれが事実だとするならば、制作陣による完全な名誉毀損であり、故人への冒瀆行為になります。
概要
2022年の日本政府における与党「民の党」の総裁であり、作中における内閣総理大臣。
50年前に起きた出来事で護流五無と関係を持つようになり、現在では怪人を利用したビジネスを裏で行い私腹を肥やしている。
ホームレスや貧困な人間を極秘裏に拉致監禁して殺害し、それを材料にヒートヘブンを作って高値で売り捌いたり、人間を怪人にして裏社会の闇オークションで人身売買を行うなどシリーズで類を見ない外道なもの。
「祖父から受け継いだ大事なビジネス」と称してはいるものの、曲がりなりにも国を強くするために怪人を利用しようとしていた祖父とは違ってただただ自分の私腹を肥やすことだけが目的であるため、祖父の跡を継げているとは到底言えない。
新たな怪人を生み出すには創世王のエキスが必要であるため、エキスが枯れかけた創世王に変わる新たな創世王の誕生に必要なキングストーンの捜索を命じている。
怪人を差別する人間の1人であり、反怪人団体のリーダーと同じく人間側の悪役と言える。
怪人達を下級生物と見下したりするが怪人だけとは限らず人間である自身の部下を冗談交じりに怪人になるよう強要したり勝手に食器を下げようとした仲居を怒鳴ったりするなど総理大臣の器とはとても思えないほど高圧的で傲慢な性格をしている。
そんな性格、やり方のため、普段は自分に大人しく従っているダロムからも「祖父でもここまで酷くはなかった(意訳)」と苦言を呈されている。
関連人物
堂波道之助(どうなみ みちのすけ)
演:ルー大柴/CV:麻生智久
真一の祖父で50年前の内閣総理大臣。
1936年当時はすでに政府の関係者で、国内のとある場所に研究所を設置し、そこへ国内の優秀な生物学者たちを集め、改造人間、すなわち怪人についての研究をスタートさせる。
その最終目的は、異能を備えた改造人間を誕生させ、兵器として活用することにあった。堂波自身も研究所を訪れたことがあり、その様子は映像として記録されている。
演:寺田農
詳細は該当項目で。
50年前
当時の総理大臣である堂波道之助の孫であったため、怪人達の権利を認めさせるための人質として護流五無に拉致される。
典型的なボンボンの甘ったれたお坊ちゃんで、ガールフレンドに銃で撃てる怪人が手に入ると嬉々として話す、捕まっている身にもかかわらずふてぶてしい態度で煙草を要求し「平等とは行かずとも怪人の存在くらいは認めてやる」と上から目線で語る、コウモリに対して「縄をほどいて解放してくれれば将来を約束する」と言っておきながら今に至るまで何もしていない等、この頃からどうしようもない人間であることが描かれている。
光太郎から「小学四年生まで母親のおっぱい吸ってたんだよな?」とバカにされても「お前なんでそれを…」と否定しておらず、重度のマザコンでもあるらしい。
当初は人質になっても横暴な態度を崩さなかったものの、次第に扱いも悪くなり碌な食糧も貰えずトイレすらいかせてもらえず、ズボンをはいたまま漏らすなど屈辱的な扱いを受け続けた。
また、当時から「怪人の真実」を聞かされていたようで「怪人は道具」という認識が根底に根付いており、元々の性格に加えて屈辱的な経験が重なったことで怪人を必要以上に貶める人格が形成されたようだ。
祖父の堂波道之助は護流五無の脅迫に対し、怪人の人権を受け入れる代わりに政党を作って怪人を従属させることを提案。
これにより護流五無は内部対立を起こし、さらに従属に反対していた新城ゆかりが「怪人に人間の寿命を全うさせるために創世王を殺す」という目的を光太郎と信彦に明かしたことで組織は空中分解寸前に陥る。
コウモリ怪人を懐柔して脱出していた堂波真一は上記の場面を盗み聞きしてビルゲニアに伝えたことで、ゆかりはビルゲニアに殺害された。
真一は堂波道之助に従属する道を選んだ護流五無のメンバーに保護され、拘束された信彦を見るなり怒りが爆発してドロップキックを食らわし、執拗に蹴りつけながら恨みをぶつけた。
「こんな屈辱…お前にも味わせてやるっ!クソん中に顔突っ込ませてやるからな!」
そして、反抗の意思がある信彦とビルゲニアを牢獄に入れ、以来30年間、ただヒートヘブンを食べさせ続けてきた。
拉致事件からおよそ30年後の2003年、民の党の要人となる。そして
今後の怪人ビジネスのために腕の立つ護衛として、信彦とビルゲニアのどちらかを用立てることを提案。
信彦は断ったが、ビルゲニアは承諾したため、彼を護衛にした。
怪人の真実
2022年(拘束されてから50年後)、脱出した信彦は仲間を集めてゴルゴム党を襲撃するが仲間の大半を失う。
しかし、光太郎の手によって創世王は殺害された。
創世王の亡骸の前に立つ信彦の元に、SPとSATを従えた堂波が現れる。
「全く成長してないな。人として…恥ずかしくないのか?」
人肉を材料としたヒートヘブンを食べて若さを保っている信彦に対して二重の皮肉を言う堂波。
「怪人の歴史を怪人の手で終わらせる」という信彦の理想を聞いた堂波は「怪人の真実」を語り始めた。
「怪人どもは自ら繁栄したと思っているからタチが悪い」
「1936年 私の祖父、堂波道之助がある部隊を収集した。目的は異能力を持った改造人間の研究」
「当時の科学技術を結集して、生物学の権威だった博士たちを集めて実験を繰り返した」
「お前らの父も、その中のメンバーだった」
「お前たちは莫大な予算を掛けて戦争の兵器として生み出された無敵の国民だ」
「すべて政府に用意された作り物だ!」
さらに堂波は、新城ゆかりが祖父に雇われたスパイだったと告げる。
驚愕する信彦を前にして、50年前の屈辱を晴らすように煽りまくる堂波。
「色仕掛けにやられてぇ、大事なストーンをゆかりに渡してぇ、その時の顔を50年ぶりに思い出してみろぉ!」
「創世王を殺してぇ?怪人の歴史を終わらせるだあ!?それを叶えても、ゆかりは抱けねえけどなあ!!」
怒り狂った信彦は怪人に変身して逃走。
その醜態を目の当たりにした堂波は容赦なく射殺命令を下す。
「こいつに創世王は無理だ!吹き飛ばせ!」
その末路
人間に失望した信彦はゴルゴム党を纏め上げ、怪人による人間の支配を理想に掲げた。
そんな信彦に「人間は怪人に従え」と要求された堂波は最初は高圧的な態度を崩さず罵倒するが、ビシュムによって隠れていたSPを惨殺されると慌てて逃げ出した。
そして、和泉葵によってネット上で怪人の真実を公開されそうになり、口封じのために黒川一也率いる警察部隊を送り込むもビルゲニアが命を賭して阻止したため、一部始終を公開されてしまった。
国会でそのことを追求されて「証拠がない」としらを切るものの、何者かによってリークされた祖父が怪人開発や人体実験に関わっている証拠が提出され、閉口してしまう。
それでも自分の地位は揺るぎはしないと高を括り、宴会の後に車で移動していたが途中でトイレに寄りたくなり、同乗していた仁村勲はドライバーにトイレが近くにある場所に行くよう指示を出す。
しかし、仁村が止まるよう指示した場所は人通りの悪い裏路地だった。
わざわざ罰金5万円と書かれた立小便禁止鳥居看板めがけて用を足す堂波。
「怪人の命の重さが地球以上ぉ?1グラムだって、命の重さに違いはない……はあぁ?怪人の命の重さなんて、俺のペニスの二千分の一にも満たないよ、はっはっはっは」
そう言って独りで笑いながら立ち去ろうとしたとき、彼の前にコオロギ怪人が立ちふさがった。
「久しぶりだね」「覚えてる?」など親しげに語りかけてくるコオロギ怪人。
彼の正体は堂波の被害者であるオリバー・ジョンソンの友人だったニックであり、幼い頃に口の中に隠していたキングストーンを堂波の手で直接奪われたことがあった。
成長後のニックがコオロギ怪人になっていることなど知る由もない堂波は「お前なんか知らん!」とだけ言って慌てて逃げ出すが、今度はコウモリ怪人が現れる。
50年前と同じ甘言でコウモリ怪人を懐柔しようするが「あんたの約束は、当てにならない」と切り捨てられて逃げ出す堂波。
その時、唐突に本家主題歌のイントロのエレキギターアレンジ(字幕でも"仮面ライダーBLACK"の曲と表示される)が流れ始め「コウモリィィーキィック!」と叫びながらコウモリ怪人が堂波の背中に飛び蹴りを食らわし、待ち構えていたコオロギ怪人のラリアットで頭部を切断され、絶命した。
吹き飛んだ頭部はちょうど自身が立ち小便した場所に落ちた。
ニックは「Never forget,Oliver Johnson!(オリバー・ジョンソンを忘れるな!)」と捨て台詞を吐きかけコウモリ怪人と共に去っていった。
車の中から一部始終を目撃していた仁村は表情を一つも変えることなく「行け」と運転手に命令した。
前述の国会で堂波の祖父の所業が白日の下に晒されたため、これからも国会で激しく追求されるのが目に見えており、それに気付かず自身の地位に縋り付く堂波に見切りをつけた彼は、怪人たちに堂波を暗殺させるように仕向けたと思われる。
仁村は後に総理大臣に任命されビシュムと手を組み、堂波の祖父の意志を次ぐと宣ったが、怪人への差別は止まらないどころかエスカレートし、新たな差別対象を攻撃する民衆の愚かさを口にして不敵な笑みを浮かべるのであった。
関連タグ
ペイント・ロイミュード:ルー大柴氏が過去に演じた仮面ライダーのキャラクター。
橘雄悟:同じく怪人ビジネスで私腹を肥やそうとした人物。
ダンケ:役者繋がりであるが、人物像が皮肉にも真一が忌み嫌う「元人間の怪人」である。……と同時に「平気で無実の者の命を奪う人間は怪人と何が違うんでしょうかね?(要約)」という痛烈な皮肉を口にしていた。
総理(ゲゲゲの鬼太郎):同じく異形の者を差別する総理。
氷室幻徳:親族の地位で組織のトップにいた人物。しかし、真一と違い権力に甘えることなく、最終的に父の意志を受け継いでいった。
ノブリス・ゴルドン:同じく用を足している時に暗殺された強欲な権力者。
カラカッラ:同じく用を足している時に殺害された実在の暴君。
坂田隆三郎:原典に登場するゴルゴムの息がかかった政治家。
黒松教授:原典に登場する卑劣漢でこちらは有名な科学者。人物面や立ち位置的に言えば真一に限りなく一番近いキャラ(最後は怪人によって処刑され怪人に成らなかったという点でも)である。