「ただし、日本じゃあ二番目だ」
「何!? 俺の他に一番がいるとでも!? 誰だそいつは!」
ヒュウ(口笛)、チッチッチッ(と舌打ちしながら手を振ってノーサインを出し、最後にゆっくりと自分を指して…)、ハッハッハッ……
概要
黒いテンガロンハット、黒いレザージャケットに指抜きグローブがトレードマーク(後期は紅白カラーの衣装にチェンジした)。このテンガロンハットはゲーム『スーパーヒーロー列伝』にて仮面ライダーV3、アオレンジャー、ビッグワンが合体技『トリプルZ』発動時に被っている。
2月2日に殺された親友・飛鳥五郎の敵を探すため、全国を旅し、その土地ごとの悪辣な組織を潰して回る。
毎回、各地の用心棒を圧倒的な「日本一(回によっては宇宙一)」の技で圧倒してきた。
銃弾を銃弾で叩き落とし、テニスボールで大木をへし折り、ブーメランで壊れた看板を修復し、箸で矢を掴み取り、食後に爪楊枝として使うetc……。
悪役に吐くセリフも外連味があふれており、相手の言葉を逆用してからかうことが多い。
「ボクちゃんの勝ちね」
「ミーは金バッジ退治のエースなのさ」
「個人の力でも、鬼勘一家くらい倒せることを教えてやろうぜ」
「こんな顔だがね……睨めっこでもするかい?」etc……。
そしてピンチに陥った時、飛鳥の形見のギターの中に収められたズバットスーツに身を包み、ズバットに変身して悪党共に鉄槌を下すのである。
彼が登場時に掻き鳴らしている曲は「二人の地平線」のギターアレンジ版(歌唱版はボーカルを宮内洋氏本人が担当している)。
チートっぷりやレトリックにばかり目が行きがちだが、女子供に優しく正義感に厚い好人物である。
自分を慕い、どこまでも付いてくる飛鳥みどりと寺田オサム少年に突き放した態度を取るのも彼女たちを危険に巻き込まない為(それでも早川の後を追ってくるのでその度に早川が助ける羽目になる)。
なお、特撮の主役には珍しく、煙草も吸うし酒も飲む。
また、警察からはズバットの暴力行為が問題視され、早川の友人である東条刑事が胸を痛めるという、ダークヒーローとしての側面も持つ。
宮内洋の代名詞
「早川健は宮内洋以外には演じられない」と言われており、平山亨プロデューサーも、脚本家の長坂秀佳氏もそれを認めている。
宮内氏本人も「宮内は仮面ライダーV3ではなく、ズバットなのです」(『快傑ズバット大全』)と言い切る程。
ただ、早川同様の気障だとは思ってほしくないらしいとの事である。
そして、『ジャッカー電撃隊』のビッグワンこと番場壮吉をはじめ、宮内氏が演じたその後のヒーローは、ほとんど早川の影響を少なからず受けている(『宇宙刑事ギャバン』のアランも単発ゲストながら、早川を思わせる衣装で登場)。
テレビゲーム『スーパーヒーロー作戦』のCMではメインで登場。
作中ではムチでウルトラマン像を作ったり、不思議界からマシンを使わず脱出したり、記憶から失われる筈の本作の出来事を覚えたままエンディングを迎えたりとチートっぷりを発揮。
続編『ダイダルの野望』では、風見志郎との夢の競演も果たしている。
これらのクロスオーバー作品では別人と間違われることが多く、『スーパーヒーロー作戦』では、一条寺烈に同僚の宇宙刑事アランと、『ダイダルの野望』では本郷猛に『S.I.C.HERO SAGA』ではショッカー首領に苦戦するライダーマンと仮面ライダーオーズに風見と間違われている。なお、風見志郎も「スカイライダー」以降の客演では、早川同様に気障なキャラになっていたので、宮内氏も番場壮吉や新命明と風見志郎のキャラ別の演じ分けは意識しなくなっていた(宮内氏の加齢もあり、風見志郎としての客演は「仮面ライダーZX」が最後になったが、新命明などが混ざっていた)のが窺える。
DAICON FILMによるパロディ作品『快傑のーてんき』にも同姓同名のキャラクターが登場し、帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令の主人公の名前に流用されている。
関連タグ
風見志郎:ヒーロー戦記ではパロディとして早川のセリフを口にする場面がある。
ジロー:こちらも登場時にギターを鳴らす。