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宇宙戦国時代の編集履歴

2023-05-08 18:12:17 バージョン

宇宙戦国時代

うちゅうせんごくじだい

宇宙戦国時代とは、宇宙世紀において特定の時代を刺す呼称である。

概要

宇宙世紀0140年代において、地球連邦政府の弱体化とそれに伴うコロニー国家間戦争が多発した時代とされる。

それまでの戦争はアースノイドスペースノイドの対立の側面が強かったが、この時代に入るとスペースノイド同士の対立関係が関係してきている。

地球に居住権を持ったエリートであるアースノイドと、宇宙棄民者達の子孫であるスペースノイドとの軋轢が無くなったわけではないが、ラプラス事変を経た宇宙世紀0105年の時点で、スペースノイドは地球を複数ある星の一つであると考える風潮が蔓延しており、既にスペースノイドの世論では地球に対する魅力も、連邦政府に対する興味も失っていた。

地球連邦政府は各コロニーによる軍事面での防衛要求を無視し、各コロニーの自衛のためのコロニー軍増強行動も静観した。

各コロニー間での経済格差や住民意識の隔たりが非常に大きなものとなり対立が激化した。連邦政府は各コロニー政庁に自衛権を認めたことで、スペースノイドの意識はサイド国家主義からコロニー単位の国家主義であるコロニー主義へとミクロな変貌を遂げていった。

地球連邦政府のサイド内での動向に対する無関心や連邦の干渉が無くなった各サイド内での各コロニーにおける戦力増強、連邦により与えられた自衛権の拡大解釈による各コロニーの独立国家並みの自治権行使がまるで地球における武将たちの争いのごとくコロニー同士の戦国時代を招いたのである。


コスモ・バビロニア建国戦争

宇宙世紀0123年。ロナ家率いる武装勢力「クロスボーン・バンガード」がコロニー「フロンティアⅣ」を占領。コスモ・バビロニアと改名し、地球連邦政府に宣戦布告した。

この戦いはクロスボーン・バンガードの内部分裂により数年で連邦の勝利に終わったものの、ロナの提唱した思想「コスモ貴族主義」はそれまでの「ジオニズム」と並び宇宙世紀の歴史に大きな影響を与えた。

戦後、連邦は各コロニーによる駐留軍の拡充などの要求を無視し、政府高官に至っては「酔っ払いの喧嘩みたいなもの」とまで言い放つなど戦後処理は杜撰を究め、コロニーの不信感や独立機運を高めることになる。


木星戦役

宇宙世紀0133年連邦の知らぬ所で密かに建国していた木星帝国が地球に親善訪問のふりをして地球圏へ侵攻した事で勃発した戦い。

この時は10年前のコスモ・バビロニア戦争の影響か各コロニーが自立化し始めており、軍備まで保有していた。木星帝国の地球滅亡まで動かないと思われていたそんな各コロニー軍が連邦軍と宇宙海賊クロスボーン・バンガードの危機に突如として加勢し、木星帝国撃退に成功した。しかしその後も木星帝国残党が暗躍を行っていたが0136年に行った新たな地球攻撃作戦が失敗した為に帝国体制が瓦解し、木星共和国へと改革した。


ザンスカール戦争

宇宙戦国時代の中で最も大きな戦い。

アルバニアンコロニーにて買春行為を行っていたマリア・ピァ・アーモニアは、ついに誰の子かもわからない子供シャクティ・カリンを妊娠してしまう。

しかし妊娠・出産と同時にヒーリング能力を中心とした霊能力に目覚めたマリアは、宇宙世紀0141年にアルバニアンにおいて人生相談所を設立。0144年には出版された書籍が話題を生み、同年に組織は弟であるクロノクル・アシャーや支援者の手により宗教団体「マリアの光の教団」に発展解消する。


「マリアの光の教団」は戦乱の原因を男性社会に求めて批判、女系社会への回帰とその象徴である母なる地球を大事にすると言う女性優生思想「マリア主義」を提唱。これ自体はジオニズムの一つである「優性人類生存説」を女性目線で焼き直したに過ぎず、教団も単にマリアのカリスマによって成り立ったものだった。

しかし、その力に目を付けたフォンセ・カガチが宇宙世紀0146年に結成した政治結社「ガチ党」は民間団体を取り込んで勢力を拡大。翌年にサイド2のアメリア政庁の政権与党となる。

そして宇宙世紀0149年、マリアを女王とするザンスカール帝国の建国を宣言。

サイド2におけるサナリィの支社、サイド4の一部コロニー、月面のアナハイムの都市吸収等急速に力をつけていったザンスカールは、マリアによる「マリア主義」による平和思想、カガチによるギロチンに代表される恐怖政治の二面性を現していった。

このような状況下でも連邦は何ら対策も取らず、ついには「神聖軍事同盟」及びレジスタンス組織リガ・ミリティアがザンスカールに抵抗を試みる。

ザンスカール帝国は軍事組織ベスパを用いて地球への侵攻作戦を展開、宇宙世紀0152年にザンスカール戦争が開始。

既に弱体化し権威失墜していた地球連邦政府はザンスカール相手に敗色濃厚となっていたが、ムバラク・スターン率いる「ムバラク艦隊」がリガ・ミリティアと合流。力関係が逆転し、ザンスカールの最終兵器エンジェル・ハイロゥも破壊され、ザンスカールが事実上滅亡したことでザンスカール戦争は終結した。


ザンスカール戦争後

ザンスカール戦争は宇宙戦国時代において最大の戦となったが、それを終結に導いたのは連邦政府ではなくレジスタンス組織であるリガ・ミリティアであり、さらに決戦に動いたムバラク艦隊は主流から外れた勢力であったため連邦の主流派はいずれも傍観を決め込んでいた。


宇宙世紀169年。上述の事情から内外へ地球連邦がかつてのような勢力がないという事実を知らしめ、そして連邦という巨大な力の歯止めを失った各コロニーの独立運動は徐々に暴走し、技術力の低下から戦力の大多数を整備が容易な旧式のモビルスーツに切り替えながらも、互いの覇権を奪い合うような泥沼の混戦へと移り変わっていった。


この頃は宇宙にいる連邦軍は腐敗が悪化しており、末端部隊は連邦と言う看板を掲げてやりたい放題するだけの愚連隊に成り下がっており、ただ治安維持を目的にするキュクロープス隊に関しても非道な行動はともかく末端部隊よりは多少はマシなレベルである。


結果

宇宙戦国時代がいつ終わったのかは定かではない。戦争自体が泥沼化したともとれる。

宇宙世紀200年代を描くガイア・ギアではコロニー間の争いは描かれていないが、この頃は地球連邦の警察組織マンハンティング部局ことマハによる反連邦組織への弾圧が激化しており、それに対し反攻勢力メタトロン機関が抵抗運動を行っていたがメタトロンは腐敗しきっており、マハが連邦に対して反乱を起こすとメタトロンはマハを敵と見なした連邦軍と水面下で結託し、マハの討伐を行ったと言う。

また0220年代を描くG-SAVIOURでは度重なる戦乱の影響によりサイドの自立化が促され、弱体化した連邦内では地球至上主義が醸成。宇宙世紀0217年には連邦政府の命令により軍が各サイドの制圧を開始し、サイド自治政府はサイド駐留軍で抵抗を試みて、高烈度紛争に発展していった。そして地球寄りのサイドが仲介役として紛争を調停したことで連邦が瓦解。200年以上地球から宇宙を支配していた地球連邦政府は消滅してしまった。

そして旧連邦と親地球派サイドによるセツルメント国家議会とそれに反対するサイドと月面都市によるセツルメント自由同盟の2大勢力が対立する時代へ突入し、プライベートクラブを前身とする組織イルミナーティがそんな不安定な世界情勢のバランスを保つ為の活動に乗り出した。


その後の戦いの結末は明かされていないが、遠い未来宇宙世紀は改暦され新たにリギルド・センチュリーへと進んでいたことは確かである。

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