関門海峡
かんもんかいきょう
日本列島の本州と九州の間にある海峡。
概要
日本列島の主要4島のうちの本州と九州を隔てる幅の狭い海峡で、日本海と瀬戸内海の西端部を結ぶ。
地方自治体としては山口県下関市と福岡県北九州市の境になっており、名称は下関地域の古名である馬関(ばかん)と北九州側の門司地域(現門司区)に由来。
かつては馬関海峡や下関海峡とも呼ばれていた。
約6000年前、海水面の上昇等によって本州と九州が切り離されるかたちで形成されたと考えられている。
現在は全長約28km、最狭部約650m、最深部約47m。
海峡の潮の速さは国内第3位とされており、一日に1,000隻近くの船舶が航行するともいわれている。
海上には高速道路の関門橋が、海底下には鉄道、有料自動車道、歩道の関門トンネルが開通。
壇ノ浦の戦い、巌流島の戦い、欧米4ヶ国艦隊砲撃事件、日清戦争の講和条約締結地など、日本史上の大きな舞台にもなった。
海運にこそ大きな打撃を与えたものの、すでに山陽本線の関門トンネルが開通していたため日本国内の主要物流網の破壊は回避された。
その後は旧海軍と海上自衛隊の掃海によって撤去されたが、近年でも稀に不発弾が発見され処分されている。