概要
由来は東郷平八郎が英国留学中に食したビーフシチューを再現させようとしたことが切っ掛けとされる。当時の大日本帝国海軍ではビーフシチューについての認知度も低く、ワインなどの食材も揃わなかったために試行錯誤の末に件の料理が誕生したと言う。
この話には確かな裏付けはとれておらず、伝説として扱われている。ただ、発祥が旧海軍であることはカレー等の他の料理同様特記に値する事実である。
なお、肉じゃが誕生の伝説は材料構成が非常に似ている事にも由来している。これは長い航海の際には材料の仕入れが困難であることや、寄港しても思った通りの材料が手に入るとは限らないことから、同じ材料で様々なレシピを作り出す必要があったからである。
肉じゃがが家庭料理となったのは、実は昭和に入ってからのことである。江戸時代を描いた時代劇で肉じゃがを出す飲み屋が出てきたとすればその描写はウソであるから気をつけよう。
材料
必ず入るもの
地方や好みなどで入れたり入れなかったりするもの
・玉ねぎ
・ニンジン
作りすぎた時は翌朝、同じく余りがちなカレールーを入れると、和風カレーに変貌する。
大まかな作り方(上記五品を全て使った場合)
まず肉をコマ切れにしてジャガイモ、ニンジンを切る。この時の切り方は乱切りがよいとされている。
玉ねぎは厚めに切るとよい。糸こんにゃくも食べられる程度の長さに切っておくとよいでしょう。
牛肉を炒め、火が通ったら残りの材料をすべて入れて軽く炒める。だし汁をひたひたになる程度入れたら煮込み、ジャガイモにすんなり串が通るようになるまで火を通す。あとは醤油や酒、みりん、砂糖などで味付けをすれば完成。
新婚夫婦の晩御飯?
よくある料理のネタでは、お見合いの時などに「得意な料理は?」と男性が聞いた際、「肉じゃがです。」と女性が答えると男性の評価が急上昇する...という伝説がある。
これは肉じゃがが家庭的な料理の一つとされ、さらに味加減や火の通し方などに熟練が必要とされる「煮物」の一種である事が大きな要因である。
とにかく料理が得意な事は男性であれ女性であれ一つのステータスになることは間違いない。