登場話:第17話「王は逃げない」
データ
体長/46.9m(異常成虫時)
重さ/374.5t(異常成虫時)
分布/ンコソパ(夜)
好物/夜空
観察ポイント/ボダルジームよりも少し大きく、発光パターンも異なるようである。
概要
地帝国バグナラクがンコソパへ送り込んだ、お尻から強い光を放つ虫にして少々サイズの大きいホタルの一種「ゲンジボタル」のBNAを備えた怪ジーム。
以前の個体であるボダルジームより若干サイズが大きい以外は全く同じ外見・能力等を有しており、両腕へ『ゲンジボダルウイング』、背中には『ゲンジボダルブースター』を武装、曲線的に空中を飛び回る事の可能な大規模空襲戦を得意とする、昆虫界の2代目イルミネーションキング。
ボダルジームとは発光パターンの異なる、上空からの眩い『ルシフェリン光線』の連射による空爆を行えるが、同時に地上へ降りて同等サイズの敵相手に接近戦を仕掛ける事も好む。この為装備品の必要以上な頑健さを有効活用出来ており、低空を飛びながらの連続体当たりをかまし守護神キングオージャーの合体を解除するまで激突し続ける、ゲンジボッタクルを昆虫最終奥義とする。
“バグナラクとの和平交渉”と言う対外的な結果と、“自分を差し置いて守護神の力を勝手に濫用した4大国への制裁”と言う介入理由を得たラクレスの思惑の元、国家間の公的な許可と言う体裁を得てンコソパに送り込まれ、かつてシュゴッダム(もといラクレス)に従わなかったヤンマへの制裁行為と言う名目の元で国土を破壊して、奈落の底に落とそうと目論んだ。
以前のボダルジームが、三大守護神の情報を得る為にンコソパを脅迫する事実上のテロ行為要員に過ぎなかったのと比べ、こちらは事実上の同盟を結んだ二国家から正式な武力制裁命令を下され行動する、公的な役割を与えられた立場となっている。
元々、ンコソパら4大国は以前からラクレスに反感を持っており、対するラクレスの方も知っていたが、それと今回の有事で起こった事実と状況を組み合わせて4大国に攻め込む大義名分を作り出す事を窺っていた様子。そしてジェラミーを介してバグナラクとのパイプが出来たのを境に、大義名分を掲げるのに必要なカードが揃った事を確信したラクレスが4大国侵略の初手として繰り出したのが、このゲンジボダルジームの派兵と言えよう。
また、これをバグナラクから貸し与えて貰うのと引き換えに、ラクレスの方もシュゴッダムの機械技術をバグナラクに供与。それによりかつてデズナラク8世をバグナラクの王に伸し上がらせた英雄・一撃将軍ダイゴーグを蘇生させる事に寄与し、両国間での相互利用関係が成立した事実もさりげなく示されている。
活躍
夜中のンコソパビル街へ、最初から異常成虫を果たした状態で出現。迎撃に現れた王様戦隊3人の操るシュゴッド達を物ともせず破壊活動を続けるが、リタの連れて来たジェラミー/スパイダークモノスが操るゴッドタランチュラが、強引に三大守護神含むシュゴッド13体を操って合体させレジェンドキングオージャーを完成。
更にゴッドタランチュラも背中に接続し、スパイダーの単独操作で向かって来る相手と地上戦を繰り広げるも、わざと背を向けてのカウンター攻撃に引っ掛かり力及ばず敗北・爆散した。
しかし、程良く相手を疲弊させて隙を作ったので、そこをラクレス/オオクワガタオージャーが操るゴッドクワガタZEROが強襲、不意討ちでの合体解除に追い込む。
そして放り出された王様戦隊を、ラクレスの力添えで蘇生・復活を遂げたダイゴーグが強襲。ラクレス当人の見守る中殿を買って出たヤンマ/トンボオージャーを一方的に捻じ伏せ、遂には周りの瓦礫ごと粉砕する致命の一撃がヤンマに振り下ろされてしまう。
……しかし、その寸前で彼を助けたのは、かつてラクレスに討ち取られたとの体でしばらく身を隠し、周りの都合に振り回されつつも起死回生を窺っていたギラ。正義の上っ面で自国民を騙し、悪に貶めた者達を蹂躙せんと目論む邪知暴虐の兄王を叩き潰すべく、地獄より蘇った「邪悪の王」の逆襲が今、始まる。