概要
『図書館戦争』シリーズは、アスキー・メディアワークス・電撃文庫のハードカバーレーベルより出版されている有川浩の小説・ライトノベル。表紙イラストは徒花スクモ。アニメや漫画などメディアミックスもされている。
「図書館戦争」、「図書館内乱」、「図書館危機」、「図書館革命」の全四巻。スピンオフとして「別冊・図書館戦争」が二巻発売されている。また、2011年に角川文庫からDVD封入特典短編と書き下ろしを掲載した文庫版が発売された。
ジャンルとしてはパラレルワールドの世界を描いたSF、またはミリタリーやアクションでありながらも、主人公を始めとする登場人物の恋愛模様を描いた恋愛小説の要素も含まれる。
あらすじ
時は西暦2019年(正化31年)、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」(実質上の検閲の合法化)が施行され、検閲に際しては武力行使さえ許される近未来の日本。強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織「良化特務機関(メディア良化隊)」の表現弾圧に唯一対抗できるのが図書館だった。図書館は不当な検閲から「本」と表現の自由を守るために武装した「図書隊」を組織し、良化特務機関との永きに渡る抗争に突入することになる。
主人公の笠原郁は高校生の時、良化機関員の検閲から救ってくれた図書隊員に憧れ、図書隊員を志す。
彼女が「図書隊」に入隊し、上官である堂上篤や小牧幹久、同僚である手塚光や柴崎麻子たちと共に「メディア良化法」に抵抗するために奮闘する姿と、恋模様を描く。
登場人物
図書隊関係
- 笠原郁 「熱血バカ」
- 堂上篤 「怒れるチビ」
- 小牧幹久 「笑う正論」
- 手塚光 「頑なな少年」
- 柴崎麻子 「情報屋」
- 玄田竜助 「喧嘩屋中年」
その他の人物
アニメ・漫画
アニメ
2008年4月から6月にプロダクションI.Gによりフジテレビ・ノイタミナ枠でアニメ化された。全12話。
- オープニングテーマ 「あたしの街、明日の街」 歌:高橋瞳
- エンディングテーマ 「changes」 歌:BaseBallBear
漫画
- 2007年10月より、作画弓きいろによる本作の漫画版「図書館戦争 LOVE&WAR」が白泉社のLaLaにて連載中である。
- 同じく2007年11月より、作画ふる鳥弥生による漫画版「図書館戦争 SPITFIRE!」がアスキー・メディアワークスの月刊コミック電撃大王にて連載されていたが、作者の病気休養により連載中止している。
リアル図書館戦争
昨今の表現弾圧がこの作品で描かれるそれと酷似しているため、この作品になぞらえて「リアル図書館戦争」と呼ばれることがままある。と言うか、こうなったら「メディア良化法」だけでなくいっそのこと図書隊もリアルに持ってきてしてしまえと思ってしまう奴は少なくないだろう。
※作中で描かれる「メディア良化隊」と「図書隊」との、検閲やそれに対する抗争は銃や重火器を用いた武力衝突であるため、現代日本において実現する可能性は低いと思われる。が、同じく作中での検閲・言論弾圧の構想自体は現在も存在する。→「架空創作表現規制」 「青少年健全育成条例」
関連タグ
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