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ハンター試験の編集履歴

2023-07-16 13:01:44 バージョン

ハンター試験

はんたーしけん

HUNTER×HUNTERに登場する資格試験

概要

ハンター試験(読み:ハンターしけん)は、HUNTER×HUNTERに登場する資格試験。


ハンター協会が主催しているハンターライセンスを授与する為の試験で、本作では試験を通して展開されたストーリーでハンター試験編がある。この試験は年に1度実施されるが、試験の内容は非常に苛酷で、毎年多数の死傷者が出ている。


このハンター資格は国家資格の類ではなく、あくまでいち民間企業の発行する独自資格に過ぎない。が、下手な国家資格よりも高い信用を持つ資格であるため、ライセンスを持つプロハンターになれば自身の実力を示せるだけで無く、数々の恩恵を受けられる事もあり、申し込み人数は数百万人に上る。


申し込みは応募カードでの郵送・ネットなどの利用によって遠方から可能。

しかし「試験会場に辿り着くことも試験」と言われる程、途中にも様々な罠が仕掛けられている。その過程で死傷者が出る事もあり、実際に試験を受けられる受験生は1万人に1人である。


合格率は極めて低く、0人だった年もある。試験に落ちたとしても次の試験に再挑戦する事は認められており、幾度も挑戦している名の知れたリピーターも存在する。

一方で、試験に合格した者は如何なる理由があろうとも再受験できない。


本格的な試験が開始される前も含む試験期間は「それくらいの危機は切り抜けてこそ。」くらいの認識なのかほぼ無法状態のようで、新人潰しで有名な工作を行うトンパや、試験とは無関係に他の受験生の殺傷を行ったヒソカやキルアなどがいるが、それが問題になった様子は一切無い。ヒソカなどのような危険人物であっても、試験を突破さえすればライセンスは授与される。

ただし例えば287期でヒソカがサトツに忠告を受けたように、試験中に試験官に対して攻撃を実行するなどして、その行動に協会側がNGを出せば失格になる。


287期ハンター試験

ゴン・キルア・クラピカ・レオリオなどが受験し、ハンター試験編と呼ばれる本作の序章である。


今回の試験は初めての受験でハンター試験を合格した新人が多数も出たが、サトツによるとこのようなことが起こる前触れのようなものがあるらしい。例えばしばらく合格者が出ない年が続いたと思ったら、有望な新人が挙って現れるというものである。


287期受験生

ハンター試験


287期試験官・その関係者


試験会場まで

ハンター試験は会場(スタート地点)まで到達する事が既に試験となっている。


会場の具体的な情報は明かされずに大まかな場所だけが示され、そこに点在する「案内人」を探し出して会場に連れて来てもらわなければならない。しかも案内人は一筋縄ではいかない者ばかりで、試練・謎かけを乗り越えなければならないことも多い。

例外として「案内人」がたまたま知り合いならすぐにクリアできる事もあるが、ハンターに必要な人脈を評価する意味もあるのだろう。


ゴンたちが受けた第287期試験は、とある定食屋で合言葉を言って通された個室がエレベーターとなっており、その地下が会場であった。


1次試験

遺跡ハンターのサトツが試験官を務め、内容は「走るサトツを追って2次試験会場まで着く」事である。ただ走って着いていくだけという、文字にすれば非常にシンプルな内容だが、その実態は極めて過酷で脱落者が多く出た。


最初は普通の歩行程度の速度だったのが徐々に加速していき、やがて常人の全力疾走を超える速度で走行するようになる。それを目的地を明かさない、つまりいつ終わるか分からないままで走り続けるというのは精神的な負担が非常に大きい。


中間地点では先頭の集団が到着してから一定時間以内に辿り着いていない受験者は失格という足切りがある。途中で様々な手段で擬態し、獲物を騙して捕食する肉食獣が多数生息している「ヌメーレ湿原」を通るので、そこで騙された上に捕食されて命を落とした脱落者も多かった。


2次試験

美食ハンターのブハラとメンチが試験官を務め、2人に指定された料理を作ればクリアとなる。無論食材は自らの手で獲得しなければならず、「未知のモノに挑もうとする探究心」を競う。

ブハラはともかくメンチの試験は、本来なら題材の存在すら知られていないはずの料理を詳しく知っていた者がいた事から、美食ハンターを味で唸らせるという料理勝負となってしまい、「流石にこれで合格者0というのは。」と言う会長からの物言いが入ってやり直しとなった。


やり直し試験の題材は「ゆで卵」。当然ただのゆで卵では無く、マフタツ山の断崖絶壁に巣を張るクモワシの卵を使用したものである為、料理はおまけで実際は卵の捕獲がメインの内容である。


3次試験

賞金首ハンター兼刑務所所長のリッポーが試験官を務め、様々な罠が仕掛けられた「トリックタワー」を72時間以内に脱出すればクリアというもの。塔の屋上に降ろされ、生きて地上の出口にたどり着くのが目的である。

塔の外側をロッククライミングなどで降りるのは別に禁止されていないが、周辺に棲息する肉食の怪鳥に襲撃されるので事実上不可能である。


塔には隠された入り口が多数あり、入った場所によって様々な合格へのルートが存在していた模様で、ゴンたちは5人1組で多数決をしながら脱出するルートだった。

道中には100年以上の刑期を有する囚人たちが配置されており、囚人たちは「1時間足止めするごとに刑期を1年短縮する。」という契約の下で妨害を仕掛けてくる。


4次試験

引き続きリッポーが試験官を担当し、無人島を舞台にそれぞれが持つナンバープレートを奪い合うというサバイバル。

各参加者ごとに1名ずつ「標的」が決められ、自分の番号と標的のプレートは3点・それ以外の相手のプレートは1点として計算する。自分の標的が何番であるかは教えられるが、その番号の受験者が誰であるかは教えられない。


それまでの試験の間で受験番号を知っている受験者が標的だった場合は良いが、そうでない場合は誰が標的なのかを調査する必要も出てくる。1週間の期間で内訳は不問で合計6点分のプレートを持ってスタート地点に帰ればクリアとなり、サバイバル・戦闘能力・駆け引きの技術を競う。


最終試験

1対1で対戦する形式で、対戦はネテロが受験者と面接して作成した「逆トーナメント」に沿って行い、負けた者が次の試合に進む。

最後まで負け残った1名だけを不合格者・残りの受験者を全員合格とし、1回でも勝利すれば晴れてハンターライセンスを取得する。ただし途中で失格者・棄権者が出た場合は、その者を不合格者として試験は終了となる。相手を殺害した場合は理由の如何に問わず、殺害した者がその時点で不合格者となる。


試験は途中でギタラクル(イルミ)に何かを囁かれたキルアの様子がおかしくなり、次の対戦相手を殺害してしまった事により、キルアが不合格、それ以外の生存者全員が合格と言う結果に終わった。

クラピカやレオリオがキルアの様子がおかしかった事、その原因になったであろうギタラクルの不可解な行動などを理由に再試験を要求し、そんな要求をしているクラピカにもヒソカと何か不審な会話をしていた等の疑惑が指摘されるなど混乱しかけたが、ネテロの回答は「如何なる異議も認めない」とキルア不合格の結末は変わらないとするものだった。


288期ハンター試験

上記のゴンたちが受験した試験の次の年の試験。

ゴンやキルアはグリードアイランドをプレイ中だったが、キルアのみ途中で一時ゲームを離脱して受験した。


1489人の参加者が会場に辿り着いたが、1次試験の内容は「5人ぶっ倒す」事で、受験者5人分のバッジを奪って試験官の元に持って来ればクリアとなる。

会場内でバトルロイヤルになる…はずだったのだが、キルアが自分以外の全ての受験者を打倒し、ご丁寧にバッジを奪って試験官の前に現れた。本来なら2次試験に進むはずだが、ネテロ会長が必要無いとの判断を下し、1次試験のみで終了して合格となった。


ちなみに今回の試験で合格者がたったの1年で飛躍的に成長したのを見せつけられ、その結果心を折られて今年限りで試験を諦める者が多かったようだ。


289期ハンター試験

特例として暗黒大陸に渡航する者を選抜する目的で実施され、メルエムとの戦闘で死去したネテロの後任(間にパリストンを経て)として会長に就任したチードルを中心に試験の内容を一新した。

例年に亘って当然の如く死亡・負傷者が出るそれまでのハンター試験の現状を変えたがっていたチードルの意向が反映され、筆記試験・面接・精神鑑定などを中心にした安全な試験に変更された。


試験の様子は十二支んのメンバーになったクラピカがモニタリングしており、少しでも不審な態度を見せた者は彼の「導く薬指の鎖(ダウジングチェーン)」で察知されて即座に失格とされた。受験者にはビヨンド・パリストン派の刺客が多数も送り込まれていたが、全滅に終わっている。


一方ではカキン帝国の軍人が多数も合格しており、ハンター10則の第3条に例外規定を設け、期間限定の「準会員」(=準ハンター)という扱いにしている。しかしカキンの軍人がクラピカのふるいにかからなかった理由は、「継承戦について肝心な事を聞かされていなかったから。」である事が後々判明し、クラピカを窮地に追い込む事になる。


267期ハンター試験

当時12歳だったジンが受けた試験であり、彼が唯一の合格者だった。プロハンターの間でも有名なエピソードであるらしく、サトツはゴンが持つハンターライセンスが第267期であるのを見ただけで、それがジンのライセンスであると気付いている。


ハンターライセンス

試験合格と共に合格者に与えられるカード。


見た目は意外と地味だが、あらゆる偽造防止の最新技術が詰め込まれており、本人以外には一切使用不可能。にも関わらずこのカードの現物を欲しがる好事家が後を絶たないため、ハンターライセンスは「7代は遊んで暮らせる」と言われる程の莫大な金額で売れる。


当然、それほどの価値を持つが故に盗難に遭う事も多く、ライセンス新規取得者の5人に1人が1年以内に何らかの理由でライセンスを紛失している。このため、プロハンターになって最初に試練は「自身のライセンスを失くさない事」だと言われる。


なおライセンスを紛失したとしても、ライセンスの再発行は如何なる理由があっても行われない。前述の通りハンター試験の再受験も認められていないため、ハンター試験に合格してライセンスを紛失した場合、ライセンスそのものを探し出して取り戻さなければならない。


ライセンスが無くてもプロハンターを名乗る事は自由だが、ライセンスを求められても提示できなければ「詐称」又は「ライセンスを失くした未熟者」としか見られない。


ライセンスの効力

ライセンスには以下の効力や信用がある。

  • 民間人の入国が禁止されている国の約90パーセント・立ち入りが禁止されている地域の約75パーセントまで入れる。
  • 公的施設の95パーセントを無料で利用できる。
  • ハンターライセンス所持者のみ利用できる高度な情報サイトを利用できる。
  • 銀行からの融資を一流企業並みに受けられる。

裏試験

実はハンターライセンスを取ってもまだ終わりでは無い。

ここまで書いた各種特権はライセンスを所持さえしていれば利用できるが、実際にハンターとして仕事するには念能力が必須と言っても過言では無い。ライセンスがあればハンターを名乗って仕事するのは可能だが、ハンターに仕事を依頼する人であれば、念能力の有無を見て能力を有さない者は門前払いなどという事も珍しく無い。そうでなくても危険な仕事に赴く事が多い関係上、念能力を扱う程度の実力が無いとまともに生き残れないというのもある。


このように実力が極めて重要な職種であるため、ライセンスを所持していなくてもライセンス所持ハンターよりも信用を得ている実力者というのも存在するし、依頼者側も難易度が高い依頼であるほどライセンスの有無を重視せず、念能力の有無・程度で判断するようになる傾向がある。


ハンターとしての活動に事実上必須とされている事なので、本来なら試験に組み込むべき事柄である。しかし念の存在を下手に公にすれば能力を悪用する「ハンター崩れの犯罪者」が大量発生する恐れがあるので、念能力の存在は世間に秘匿され、ライセンス取得者にだけこっそり教える事になっている。

試験に合格した者には、何らかの形でハンター協会に所属する裏試験官が接触する事になっているが、表のライセンス試験に合格した時点で念を体得していた者にはこの裏試験は当然ながら課されず、自動的に合格扱いになる。


このような世間一般に公表していない部分の仕組みがあるため、念能力の存在を知らない世間一般ではライセンスを取得した時点で「プロハンター」と呼ばれるのに対し、関係者の間では「プロハンター」とは念能力を体得し裏試験まで合格した者だけを言う(表試験にしか合格していない者は単に「ライセンス所持者」)。


作中では、クラピカが有力なマフィアを紹介するよう斡旋屋に依頼するも、斡旋屋が見せている念に気付かなかったので門前払いされていた。

ゴンやキルアはハンターとしての仕事を始めるよりも天空闘技場に赴いたため仕事で門前払いを食う事は無かったが、闘技場内で裏ハンター試験官であるウイングに接触を受け師事する事になっている。


関連タグ

HUNTER×HUNTER

ハンター協会


中忍試験:数々の試験を実施し、途中死傷者が出ても咎められない。最後は1対1の対決になるなど形式が似ているとされる。

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