北島三郎
きたじまさぶろう
概要
1936年10月4日生まれ、北海道上磯郡知内村(現:知内町)出身。本名は大野穣(おおの みのる)。
ファンからの愛称は「サブちゃん」。
函館で開かれたNHKのど自慢に出場したことにより、歌手の道を志す。
高校を中退して上京、音楽学校に通いながら流し(弾き語りの営業)をしていた頃、客として出会った日本コロムビアの社員から作曲家の船村徹を紹介され、入門。
デビューまでの道のりは苦難の連続であったが1962年6月5日にようやくレコードデビュー。8月20日リリースのシングル「なみだ船」がブレイク。
デビュー2年目の1963年に日本クラウンに移籍。移籍後も「函館の女」に始まる『女』シリーズ、「兄弟仁義」などの『任侠』シリーズなど、数多くのヒット曲を生みその人気を確立する。
特に1984年に発表した『まつり』は北島三郎の代名詞とも言える楽曲であり、歌謡コンサートのステージで歌われるだけで出演者とダンサーが総出でバックコーラスを繰り広げるわ、巨大な「ねぶた」に北島が乗って大勢の踊り手と共に歌いだすわといったダイナミックな北島三郎まつりが催される。
また、1963年の初出場以来、「卒業」となる2013年まで50年間NHK紅白歌合戦に出場(1986年大会は自身の事情で辞退したので連続ではない)。最後に出場した2013年の紅白では歌う直前にAKB48(当時)の大島優子の卒業宣言をされてしまい台無しにされている。この事については「昔なら考えられない事」としつつも一定の理解を示していた。なお2018年の紅白で特別出演と言う格好で5年ぶりに出場した。
一方で、作詞・作曲家・舞台演出家として原譲二のペンネームを持ち、自身の曲や舞台のシナリオや演出、自らの音楽事務所の弟子筋である北島ファミリーのメンバーをはじめ他の演歌歌手への楽曲提供も行っている。
さらには東映京都撮影所製作・テレビ朝日系列他で放送されたテレビ時代劇シリーズ「暴れん坊将軍」において、江戸町火消し『め組』頭・辰五郎役としてレギュラー出演したばかりか、第8シリーズまでのエンディングテーマと第10シリーズ以降の主題歌も担当している。
馬主として
当時の事務所社長と知人だった春日八郎の紹介により、1963年より「大野商事」の名義で馬主として活動している。
初めて所有した馬は長男の名前を取って「リュウ」と名付けられた。
数多くの馬を所有し、その中でも特に有名なのがキタサンブラックである。菊花賞や天皇賞を始めとするG1レースを7勝し、2016年・2017年には2年連続で年度代表馬に選出された。
歴代所有馬による総合賞金は約20億円にも上る。
余談
80年代に永谷園のCMに出演しており、その縁で任天堂とのタイアップで発売されたディスクシステム用ソフト『帰ってきたマリオブラザーズ』のゲーム内CMにて、マリオ兄弟と共演している。
歌手の道に入るきっかけとなったNHKのど自慢には、自身の恩返しの意味合いもあってか、業界の大御所となった近年においてもゲスト審査員として度々出演している。