概要
CV:櫻庭有紗
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」に登場するゲルド族の族長。作中での表記は「ルージュ」となっている。
まだ幼い少女ながら、族長として気丈に振る舞う。一人称は「わらわ」、古風な口調で話す。
先代の族長であった母親が急逝したため、若くして族長になった。周囲からの反応は悪くないが本人は族長として力不足だと感じており、特にイーガ団に神器の「雷鳴の兜」を盗まれたことには強く責任を感じている。
女装してゲルドの街に潜入したリンクがシーカーストーンを持っていることから英傑と見抜き、雷鳴の兜の奪還を依頼する。見事イーガ団を撃破し取り戻すと神獣ヴァ・ナボリスを鎮めるために協力してくれる。このときリンクが男だと知るが、ナボリス制圧やゲルドの街の安寧のことを思って追い出すことはしない。
ナボリスを解放後、英傑ウルボザの武具である「七宝のナイフ」「七宝の盾」を譲ってくれる。
また、この後に雷鳴の兜を調べると、ルージュから街の人々の悩みを解決すれば雷鳴の兜を貸してやってもいいと提案され、ミニチャレンジをクリアすると雷鳴の兜が手に入る。
雷鳴の兜入手後は、それまでずっと動かなかった玉座から離れ、時間に応じて行動パターンが変化するようになる。愛スナザラシ「パトリシアちゃん」の面倒を見たり、自室でスナザラシ人形と戯れたりと、ここでは年相応の一面を多く見られる。台詞パターンもその都度変わる。
玉座の隣にはビューラという兵士が護衛としてついている。
雷鳴の兜
ゲルド族に代々伝わる神器で一切の雷撃を弾く力を持つ。その力を正しく扱えるのはゲルド族の族長だけとされている。顔全体を覆う金属製のマスクのような形で、ナボリスに似た意匠である。
ナボリス戦ではルージュがかぶって使用し、NPCとしてリンク(プレイヤー)に同行する。まだ子供のルージュには大きすぎるためか、顔のほとんどが隠れるほどで、たびたびかぶりなおしている。
戦闘では、先導するルージュをスナザラシに乗って追いながら、ナボリスの足をバグダン矢で撃ち、動きを止めていく。
ナボリスは強力な雷を放ってくるが、ルージュの近くにいるとダメージを受けない(ただしルージュも移動するので兜の効果範囲に位置どるのは難しい)。一度雷を放つと隙ができるためその間に一気に接近し攻撃する。スナザラシでの移動はやや左右にぶれやすいためある程度は慣れが必要。
戦闘中は「こっちじゃ!」と誘導してくれるほか、彼女と一定の距離が開くと一旦退却するか声をかけてくれる。
後述の「厄災の黙示録」では兜をかぶって周囲に落雷を放つ描写がある。
厄災の黙示録
メインシナリオ5章「ハイラル西部救援戦」にて、『BotW』本編クリア後の時系列からパトリシアちゃんと共に参戦。ブレスオブザワイルドでは触れられていなかったが、今作ではウルボザの子孫であることが明確にされている。
物語終盤に白いガーディアンの力で時を超え、雷のカースガノンを相手に劣勢となっていたウルボザの窮地に駆け付けた。
好転とはいかないまでも戦況が拮抗する状態まで持ち直した事で、援軍がナボリスに到着するまでの時間を稼ぐ事に成功する。
武器は手綱。まだ幼いルージュには直接戦う力がないためパトリシアちゃんを操りながら戦うスタイル。
移動スピードや機動力は高く拠点の制圧には向いているが、動きが激しいため相手の的が小さいと攻撃が外れやすい。また雑魚集団を蹴散らす能力も高いが、火力が低いと相手が倒れず散らばらせてしまうという欠点がある(特に特殊アクションの高速移動など)。
また、スナザラシを使役するための盾を防御にも使うため、ガードジャストでガーディアンのビームを跳ね返すこともできる。
一部の強攻撃や必殺技では雷鳴の兜を使用するが、コンボを解放すると兜を使わず自前で落雷を放てるようになる。
ストーリーではウルボザと比較して自らを未熟と述べるシーンが多く、年若い族長であることにコンプレックスを抱いているのが強調されている。しかし命を救われたウルボザは既に彼女を認めている。バトルチャレンジではウルボザとの勝負に勝つという展開が見られる。最終的にはコンプレックスを克服し、次代の族長に相応しい自信を手にしたようである。
DLCストーリーではコーガ様に雷鳴の兜を奪われてしまうがチョンマゲが邪魔でかぶれなかったためウルボザの雷であっさりと取り戻された。コーガ様は捨て台詞に「100年かけても必ず兜を奪ってやる」と言い残して逃げ帰って行った。
ティアーズオブザキングダム
ブレスオブザワイルドの続編である本作でも成長した姿で登場。背丈は伸びてリンクと同じくらいになっている(ただしハイヒールを履いている)。また、伸ばしていた髪を切って短髪になっている。
本作では落雷を発生させる能力に目覚め、曲刀による二刀流を武器とするようになった。
自信のない部分は消え去り、族長として同胞たちを鼓舞したり励ましたと芯の強い少女に成長している。リンクに対しても長年の友人に接するそれの態度であり、尊大さよりも親しさの方が強く出ている。ゼルダ姫に対しても友人と思って行方を心配していた。
天変地異の後、なぜかゲルドの砂漠は砂塵が吹き荒れるようになってしまう。更に正体不明の敵「ギブド」たちによってゲルドの街が襲われるという憂き目に遭っていた。
そこで自分の雷が有効だと気づき特訓に励むが、その能力は目覚めて間もないためウルボザのように使いこなせず狙った場所に当てることが出来なかった。
そこへやって来たリンクに協力を頼み、彼の弓矢で射た部分を狙うことで落雷を直撃させられるようになった。
リンクや同胞たちと協力してカラカラバザールを襲ったギブドたちを撃破するが、今度はギブドの巣がゲルドの街を囲むように出現。ギブド軍団を迎え撃つためリンクにアドバイスを求める。
厄災の黙示録のような拠点防衛戦であり、ルージュがギブドにやられると失敗となる。
街を守った後はゲルド族に伝わる「光が三角を描く時、雷の石が現れる」という伝承が関係しているのではないと考える。
リンクがその謎を解いたことで砂漠に雷の神殿が出現。異変を察知したルージュは単身で現れ、居合わせたリンクに謎解きの感謝をすると共に仲間として同行する(操作はできない)。
砂塵を起こしたりギブドを送り込んでいたのは、雷の神殿に巣食う魔物「クィンギブド」の仕業であった。
入り口に近づくといきなり襲われたがリンクとの共闘により撃退。神殿の最上層まで逃げ込まれてしまう。このままで済ますはずがなく、決着をつけるべく追いかけることに。
対決の際は周囲をギブドの巣で固めるという包囲網に晒されるが、リンクと共に立ち回り見事クィンギブドを撃破したのだった。
直後、ルージュは雷の賢者と接触する。
雷の賢者は時の賢者から「封印された魔王はいずれ復活する。その時は剣士リンクの力になってほしい」という誓いを立てていた。
ルージュは自分こそがその雷の賢者の子孫であり、現代に蘇った魔王と戦うためリンクの力になるという使命を知る。
そして能力を倍加させるという秘石を授かり、イヤリングとして身に着けるようになった。クィンギブドはルージュの手に秘石が渡らないよう妨害するために送り込まれた、魔王からの刺客だったのだ。
これからゼルダの捜索に掛かるためリンクの旅にはついていけないが、代わりに分身を与えてリンクの力とした。
なお、愛スナザラシのパトリシアちゃんも健在。
前作と同じく果物や木の実を与えると有難いお言葉を与えてくれる他、特定の実を与えることでミニチャレンジにまつわる重要なヒントも得られる。
ルージュが砂漠を移動する時に連れている様子も確認できる。
性能
ルージュに合図を送るとルージュが剣を掲げ、黄色いエリアがルージュを中心に広がっていく。この黄色いエリアが射程距離で、エリア内のリンクが放った矢が当たった場所に巨大な落雷を落とす。屋内でも当然のように利用可能。
敵に命中させた場合は雷属性ダメージが入るほか、若干の範囲攻撃効果もある。ダメージ自体は見た目ほどではないが、密集した敵を複数同時に感電させて行動を封じることが出来る。
また鉱石や岩盤に対する破砕効果もあるため掘削でも活躍してくれる。
このルージュの落雷は『リンクが感電しない』という特徴がある。眼の前に落雷を放ってもリンクに当たることはないので気兼ねなく使える。
戦闘面では七宝のナイフの二刀流で盾を所持していないが、どういうわけか非常に強力なガード性能を持っており、見た目にそぐわぬ鉄壁の防御性能で敵をひきつけ続けてくれる心強いタンク役となっている。
余談
本作のゲルド族の名前は美容関係の用語が元ネタになっており、ルージュは口紅(フランス語の「赤」に由来)のことである。フルネームも「マキアージュ」(フランス語で「化粧」や「化粧品」)からきている。
厄災の黙示録をプレイしたユーザーからするとティアキンルージュが雷を上手く使えないことに違和感を抱いたかもしれない。しかし厄災の黙示録は無双ゲーという都合上キャラクターの能力が本編と比較し大幅に誇張されていること、あくまで外部作品であるため本編と直接繋がるとは限らないことは留意すべきだろう。
ゼルダシリーズとしては珍しくパンチラ(?)する。色は大人な黒。
ちなみにルージュに限らずパレオを着用しているゲルド族はもれなくパンツを見れる。しかもキャラによって色が違う。
ブレワイではかなり見にくいが、厄災の黙示録やティアキンなら簡単に見れる。
関連イラスト
※ブレスオブザワイルド
※ティアーズオブザキングダム
関連タグ
ルト姫:時のオカリナやゼルダ無双に登場。のじゃロリ属性、リンクと協力して巨大な存在に取りついたボスに立ち向かうなど役回りが似ている。自信ありげだがその裏では不安を押し隠しているなど性格面でも似ている。