「仲間が窮地 助けなければならん ——— それ以上に重い理屈がこの世にあるのか?」
「力を誇示するのは構わん、頭脳で難敵に挑むのもいい!
だがその勝負の掛け金に自分の命を乗せるのだけは止めろ!」
プロフィール
概要
武装探偵社社長。探偵社の男性メンバーの中では唯一和服を着ている。会話には古風な仮名遣いを用いる。
非常に社員思いであり、敦がマフィアに誘拐された時は本業や他の依頼を中止してまでも彼を救出するように命じた。社員間の揉め事も彼の鶴の一声で治めてしまう、乱歩を「褒めてやる」の一言でやる気を出させるなど掌握術にも長け、北米の大型異能力集団組合(ギルド)の脅迫にも全く屈しない。
また、切った張ったを領分とする探偵社の長らしく高度な武術を身に着け手おり、特に抜刀術の達人(元ネタの福澤諭吉も立身新流の剣術・抜刀術の免許皆伝)であり、銃器を揃えた武装集団相手でも負けはしない。マフィアの武闘組織の長を軽々と倒した社員の国木田独歩の拳法・柔術の師匠でもある。(因みに国木田は彼から一本も取れた事は無いという)
一方で、敦達に保護された鏡花をその可愛さに魅了されて試験抜きで社員にしてしまう(※後でちゃんと試験をし、無事合格した)など、少々茶目っ気(?)も持ち合わせている。
夏目先生という人物に恩義がある模様。
猟犬部隊の隊長である福地桜痴とは幼馴染であり、親友で彼を「源一郎」(モデルとなった福地桜痴の本名 福地源一郎から)と呼ぶ。
過去
かつては政府直属の五人の暗殺剣使いの一人、孤剣士『銀狼』という少なくとも対峙する闇社会では名の知れた剣士であったが、その仕事に嫌気がさして辞めており、フリーの用心棒として生活していた。
当時両親と死別して孤児となっていた江戸川乱歩とはその頃から知り合い、ある劇場で起きた事件を経て、親子のような間柄となった。以降は乱歩の推理能力により、福沢が警護するまでもなくなってしまったので、彼の推理力と自身の武術を生かすため探偵に転身、探偵社開設のため晩香堂に遁世していた夏目と接触、異能業務許可証を入手する。
異能力
能力名 | 人上人不造 |
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解説 | 異能力者の異能の出力を調整することができる。 |
元ネタ | 福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』の一節 |
武装探偵社にふさわしい高潔さを持っているか否かをテストする入社試験に合格し、社員となった異能者のみに使われる。
作中では、敦の体の一部を虎に変化させる能力や鏡花の夜叉を召喚し操る能力を調節し、彼らが自分で制御できるようにした。
本人達の練度次第では平常時でも異能力の一部の機能を使う事も可能で、敦は月下獣を発動せずに白虎の嗅覚や聴覚、再生能力を使用していた。
また、能力が目に見えて分かるようなものではなく、能力の発動条件もあって部下(武装探偵社)が出来るまでは自身が異能力者であることを知らなかった。
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友ゆえに傷つき、友ゆえに斬る!(※ネタバレ注意)
※原作未読者・アニメ5期未視聴の方はネタバレ注意!!
天人五衰の計画を止めるため、空港へと乗り込む探偵社。吸血種異能の主ブラムを連れ、吸血種から逃げている文を探す国木田と谷崎だったが、背後から何者かに襲われ……………
幼馴染で親友だった福地桜痴によって襲われた二人は特殊なベッドのような装置に繋がれ、人質とされてしまう。
「源一郎、お前の仕業か?」
静かに憤る福沢は乱歩と共に彼と対峙しようと試みるが、乱歩は「ポオの小説世界に閉じ込めることで鏡獅子の『持つ武器の性能を100倍にする』能力を使用不可」しようと小説のページを取り出そうとした。福地はそれさえも予知し、その手を雨御前にて貫き、乱歩を一瞬で戦闘不能にしてみせた。孤剣士"銀狼"と英雄"鏡獅子"による決闘が始まる!!。
「未来が見えぬお前では、儂には勝てん!」
「未来など見えずとも、過去は見える!」
20年以上の腐れ縁から福地の攻撃時の癖を見極め、新双黒の二人、真の黒幕だった福地を倒そうとした猟犬の二人でさえも歯が立たなかった神刀・雨御前の時空渡りにも対応してみせた。福沢は彼の一瞬の隙を刀で突こうとするが福地は自身の手でそれを止め、すかさず隠し持っていた懐刀を自身の異能で威力100倍にして投擲。その攻撃により福沢は重傷を負ってしまう。
「………福沢……………ハズレだ」