プロフィール
概要
『Fate/Grand Order』に登場するフォーリナークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
2023年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!』の(一応)ラスボス枠で、妖精ノクナレアが降臨者として現界した原因となった存在。
翌9月のイベント『ワンジナ・ワールドツアー!』にて期間限定枠として実装される。
真名
アボリジニーの神話に登場する神、あるいは精霊、『ワンジナ』。
ワラガンダとも呼ばれ、その名は「天空に所属する者」を意味する。
伝承の内容は定まっておらず、複数存在するとも云われ、ある狩人の転生とも、降雨の神とも、天の川に変じた不定形の存在とも語られる。姿を描かれたオーストラリアの古代岩絵が最も有名で、その魂は近くの聖なる泉に降り、そこで人々は活力を得ることができるという。
――以上が、我々の世界の史実におけるワンジナ本来の概要である。
『TYPE-MOON』世界においては、当人のモノローグにより『外宇宙から飛来した存在』であることが示唆されているが、どこから来た何者なのかは自身すら覚えておらず、興味もなかった。
これは、壁画に描かれる姿がグレイ型宇宙人と似ていることから、オカルト界隈で元々あったワンジナ宇宙人説が元ネタとなっている。
また今後実装されるワンジナは宇宙服のようなものを着ている。
人物・経緯
性格は純粋・朴訥・温厚。
汎人類史において、ワンジナの存在は遥か昔に忘れ去られ、現代においては壁画などで存在が示唆される程度の伝承として残っていた。
しかし、特異点ルルハワの更なる拡張を図ったBBが、オーストラリア大陸の一部を持ってきて「ハワラリア」を作ったことにより、偶然巻き込まれたワンジナは永い眠りから覚醒。
かつて自分が見守っていた太古の「争いのない島」から、現在の「争いの絶えない世」になっていた事を嘆き悲しみ、島には異常が起き始める。そして、それは調査に来たひねくれ者の失言によりカタチが定まり、ワンジナを核とする3つの厄災が島に発生するようになった。だが機神やマィヤ等と違って、地球の生命と関わりを持つきっかけが無かったが故に、ワンジナは地球の言語を全く理解していなかった。それにより、言葉や文化を伝えて鎮めることは不可能だった。
これに対し、BBでは性質上ワンジナを最悪の形で煽ってしまうだろうと判断した聖剣の守護者は、彼女から特異点の主導権を取り上げ、自分の裁量で解決に着手。
「ワンジナが人間の営みを見るための目」としてかつて失った友人を強引に英霊として召喚。彼女を通じてハワラリア改めハワトリアで夏の祭典を謳歌する人々の姿を見せていたのである。
とはいえ、数多の人間の意思がそう簡単に一つになることはなく、向こうの視点である"地球全土"のスケールで争いを根絶するのは実質不可能。更に切磋琢磨という"健全な争い"さえも、良くないものと誤解し忌避していた為、サバフェスすら解決案になり得なかった。
だが途中で何度もリセットを繰り返した末、最終的に「完全に争いを無くすことはできずとも、皆が仲良く出来るという希望はある」ことを、カルデア一行が「合同誌」として新たに彫った壁画を通して知ったことで、彼女はヒトに似た形を獲得。安心した様子で宙(ソラ)へと還っていった。
実装時には地球の言語を習得したようで表情も豊かになり、新たな立ち絵(=第一再臨)では金魚鉢のようなヘルメットを着用し、コアラを抱えており、第二再臨で夏イベで初登場時の姿になる。
一人称は「わたし」。
能力
『TYPE-MOON』世界の人・魔・神ほぼ全員が関わった事のない未知との遭遇。存在することが当たり前だが触れることができない「大気」の精霊だけに、一切の物理干渉を受けない。
冒頭にて「(一応)ラスボス」と記したのは、夏イベのメインシナリオの最後に戦う相手ながら、ワンジナ自身は意思を投げかけるのみで、解除不可かつ必中・無敵貫通の影響を受けない特殊な回避バフにより一切のダメージを受けることがないため。
実際に攻撃を仕掛けてくるのは、彼女と人類の間に存在するノイズ(バトルにおいてはモースの姿だが別物)である。
宝具
ワンジナの怒り(ワンジナ・ママラガン・セブンスターズ)
余談
- 『Fateシリーズ』20周年を前にして初となる、オセアニア圏出身のサーヴァント。
- NPCがプレイアブル実装される速度は彼女が最速である(初登場イベの次回イベント)。