大洗町
おおあらいまち
概要
茨城県東茨城郡に位置する自治体。
人口は約17,000人。
東側が太平洋に面する漁港町であり、名産品はあんこう、シラス、はまぐりなどの海産物。夏になると海水浴客で賑わう。
主な観光名所には、サメで有名なアクアワールド大洗水族館、高さ60mの大洗マリンタワー、海上の鳥居で有名な大洗磯前神社、かねふくのめんたいパークなどがある。近年は町内にある国指定の史跡となっている古墳をプッシュしている。
高速増殖炉「常陽」、高温ガス炉などの原子力施設も存在する。
交通
沿岸にある大洗港から北海道・苫小牧港との間を結ぶフェリー「さんふらわあ」が発着しており、関東地方から北海道への玄関口として機能している。
鉄道路線は、水戸市と鹿嶋市との間を結ぶ鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が通っており、町への玄関口として大洗駅がある。かつては茨城交通水浜線が水戸市やひたちなか市まで走っていた。
アニメの舞台
2011年の東日本大震災後は福島原発の風評被害により観光客の減少に悩まされたが、2012年にアニメ『ガールズ&パンツァー』の舞台となったことで「ガルパンおじさん」と呼ばれるファンが聖地巡礼に訪れるようになった。
これを受け、町内の商店や旅館にキャラクターのパネルを設置したり、オリジナルグッズを製作・販売したり、イベントに声優を招きトークショーを行うなど、ガルパンによる町おこしを開始。この試みは大当たりし「商店街が人でごった返すのはオイルショック以来」と商店の人が語るほど客足も復活した。ガルパン自体の話題性の持続もあり、アニメによる町おこしの成功例として広く知られている。
ガルパンの聖地の一つでもある大洗磯前神社には、近くを流れる那珂川にちなんだ帝国海軍の艦艇「那珂」の慰霊碑も祀られている。艦隊これくしょんのヒットを受けて那珂をはじめとした艦娘の絵馬も見受けられる。
2020年の新型コロナウイルスの世界的流行時には、大洗も客足が遠のき東日本大震災以来の危機的状況となったが、ガルパンを通じて大洗に魅せられた人たちから商店やホテルにクラウドファンディングという形で支援金が多数寄せられ、移動制限が緩和された後は安心して来訪できるよう感染対策が徹底された。2023年現在は町内のイベントも徐々に再開しており、以前のような賑わいを取り戻している。
聖地としては「大洗」の記事を参照。