ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
センシティブな作品

概要

ゲームバイオハザードに登場した架空の拳銃。

ベースモデルはイタリアのベレッタ社が開発した自動拳銃であるベレッタ92F

製作はサンフランシスコ郊外でカスタムガンショップ「KENDO」を営んでいるジョウ・ケンドが手がけている。

使用する弾薬から各パーツにいたるまでラクーン市警察の提示した様々な性能の要求を長期間にわたる厳しいトライアルテストをクリアして、『S.T.A.R.S.』に正式に採用されるにいたった。トライアルをクリアするために1挺ずつが吟味されたパーツを使用して製作されている。

サムライエッジの由来は、日本刀の刃を連想させる特徴の有るブリガディアスライドと製作者のジョウ・ケンドが日系人であることから。グリップ中央には”S.T.A.R.S.ゴールドメダリオン”が入る。

バイオハザード:アンブレラコア』では特にカスタムがなされていないベレッタ92FSがサムライエッジSPという名称で登場している。

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』では通常のベレッタ92FにS.T.A.R.S.メダリオンを埋め込んだ木製グリップを装着させる形で登場している。

また『Call of Duty:Modern Warfare』ではシーズン3バトルパスにてRENETTI(ベレッタM9A3)の"Guard One"というウェスカーモデルとバリーモデルを混ぜたような外観のオマージュスキンが登場している。

カスタムモデル

この銃は各隊員のオーダーメイドを受けており現在では、ブラヴォーチームのレベッカ、エンリコ、リチャードらが使っていた「スタンダードモデル」以外に、「ジルモデル」「クリスモデル」「バリーモデル」「ウェスカーモデル」の4名の存在が確認されている。

オリジンモデル

RE2のSクリア報酬、又はゴーストサバイバーズのロバート編に登場する。採用以前のトライアル提出用のプロトタイプで提出時の名称は「ケンドカスタム・フェイズ2」。

通常のサムライエッジと違い、採用決定前のモデルである為、グリップ等にS.T.A.R.S.のメダリオンが装飾されておらず、バレルがシルバーカラーではない。

ジルモデル

スライドストップを小型化し衣服等への引っ掛かりを抑制するなど、爆発物処理の任務を担当している事から、射撃面よりも携帯・携行性を考慮したカスタマイズ。メダリオンカラーはライトブルー。実質上最初に登場したサムライエッジである。

『バイオハザード』ゲーム中では勿論ジル本人が使用するが、クリス編では彼女がウェスカーに拉致された際に洋館ホールで落とした本モデルをクリスが使用している。

RE3では序盤のネメシスの襲撃の最中に紛失したためグロック19の2Genモデルを使用するが、二周目以降に使用可能である。弾薬こそ無限ではないが、威力・命中精度の高さ・反動の低さは全ハンドガンでトップレベルの性能を誇る。

  • ジルモデル- A1

BSAA』入隊後、同部隊の欧州本部に所属する屈指の技術力を持つクエント・ケッチャムによって制作された後継型。全体的な仕様は前モデルを踏襲しているが、こちらはフラッシュライトやレーザーサイトを取り付けるためのアンダーレールが最初から一体化している。『リベレーションズ』にてDLCで登場しており、威力もまずまずかつ連射性能が高いのが特徴。

レイドモードでは高クリティカル率でリコイル無しという特性を持つものの、肝心の威力などが平凡である他、カスタムパーツのスロットが最大3枠しかないため、総合的には微妙。

また、『バイオハザードRE:2』の数量限定特典として使用可能なハンドガンで、クリスモデルと共にジルモデルが登場。アンダーレールが確認出来る事から、恐らくこのA1モデルと思われる。

また『バイオハザードRE:バース』でもジルの武装として登場している。

クリスモデル

ブルーフィニッシュによるつや消しを施した硬質スチール製のスライドストップ、トリガーはシルバーメッキ仕様と、ジルとは逆に自らの秀でた射撃面を活かすための操作性を重視したカスタマイズ。メダリオンカラーはブルー。

『バイオハザード』ゲーム中ではケルベロス襲撃時に使用していたが、洋館へ逃げ込む際に紛失。その後は館内に残されたジルモデルを代用した。余談であるが、本モデルはオープニングムービーでの発砲シーンが描かれたのみで、ジルモデルやその他のカスタムモデルのようにゲーム中でプレイヤーが使用出来る場面は『アンブレラクロニクルズ』くらいと、各カスタムモデルの中では何気にレアな銃となっていた。

後に『RE:2』にて、ジルモデルと共に数量限定特典として使用可能になった。

バリーモデル

ジル&バリージル&バリーbybizon(装備しているのがバリーモデル。)

バリーはケンド兄弟とは親友であり、彼のサムライエッジは他の隊員よりも豪華にカスタマイズされている。こちらは40口径のベレッタ96Fがベースとなっており、リコイルショック緩和のための大型コンペンセイター(バレルの先端が4ポーテッド式)とピカティニーレール付属のスタビライザー、マズルブレーキとレイル装着。.40S&W弾の使用に伴ってロングマガジンを用いており、更に3点バースト機構を備えるなど、ハイパワーかつ大口径を好むバリーに合わせたカスタマイズ。メダリオンカラーはレッド。

『バイオハザード』ゲーム中ではバリーは使用していないが、リメイク以降では制限時間内クリアによって無限弾仕様のモデルをクリスorジルの二人が使用可能。バリー本人は『マーセナリーズ』シリーズで手に取っている。

  • バリーモデル version Ⅱ
バイオ リベレーションズ2バイオ リベレーションズ2bymatrosso(装備しているのがバリーver.Ⅱ)

『BSAA』のアドバイザーとなったバリーが使用する後継型。前モデルの破損により、古い付き合いのジョウがバリーに合わせて調整を施し贈ったM9をベースに、前述のクエント・ケッチャムがバリーとの協議を繰り返し手を加えたもの。

バリーの現在の年齢を考慮し、パワーよりも制御面が重視。前モデルの破損原因の対策として対腐食電解コーティングを施し、制御面ではスタビライザーに溝を掘り軽量化、サイドフォータイプのコンペンセイター、グリップはフィンガーチャンネルのついたワンピースタイプのハイブリッド・カスタムグリップ、使用する弾丸は9x19mmパラベラム弾に変更された。

また、前モデルでも使用されていたロングマガジンを続投する事によって手数を増やし、威力低下を補っている。

二人の幾多にも及ぶ協議と試行錯誤を繰り返して作られたこの銃は、試射したバリーをして「これが俺の求めていたサムライエッジだ」と言わしめた。

また、クエントは「刀であるなら銘が必要」と、ベースになったM9の提供者であるジョウへの敬意も兼ねて、フレームに「CUSTOM Kendo SHOP」の刻印を施している。

ウェスカーモデル

他の隊員とは異なり、ウェスカー自らが作成した図面をジョウに提出し製作された。

隠密作戦を遂行する上でのカスタマイズが施されており、ジュラルミンの削り出しのフレームとアンダーレールを備え、フラッシュライトやレーザーサイト、サプレッサーといった拡張パーツの装着が可能。また、ハンマーバイトやマズルジャンプを防ぐため、特徴的なビーバー・テイルが施されている。メダリオンカラーはブラック。

後述のサムライエッジ アルバート.W.モデル 01のエアソフトガン発売時に東京マルイスペシャルコンテンツとしてジョウが設計したレーザーサイトとサプレッサーのデザインが公開されているが、設定によればこちらが完成する前に洋館事件が起きてしまったことで劇中では未登場に終わったとのこと。

『5』では何らかの方法で自作したのかレーザーサイトだけは登場している。

元々ウェスカーはクリスやジルに比肩する程の射撃技能を持っていたが、試作型T-ウィルスによって超人化して以降は、増幅した筋力によって片手(しかも、左右どちらも)でも発砲時の反動をほぼ完全に抑え込んでおり、“あくまで補助として使っている”とされているが十分に驚異となっている。

『S.T.A.R.S.』果てはアンブレラを裏切った後も、一時はケンド鉄砲店の別の銃(サプレッサーやレーザーサイトの装着が可能と、ウェスカーモデルのサムライエッジを意識したカスタム。メタ的にはモデリングの代用である。『RE:4』ではベレッタ96のカスタムモデル「XM96E1」を使用している。)を用いていた事があったが、数年以上もの間この銃を愛用し続けていた。『バイオハザード5』の爆撃機内での戦闘時には、わざわざ普通のベレッタ92Fから持ち替えて使用する程である。

なお、このモデルは『マーセナリーズ』シリーズや後述の『7』など外部出演が多く、『RE:2』でも「COLLECTOR'S EDITION」「DELUXE EDITION」などの特典で使用可能。

更に余談ではあるが、外部出演は最も多いにもかかわらず、このカスタムモデルは長らく商品化されていなかったため、一部のファンの間ではスタンダードモデルをベースにこのモデルを自作する猛者も多くいた模様。

後述のアルバート-01で本体は発売されたが、ウェスカーが使用していたデザインのレーザーサイトや未登場のサプレッサーは当然モデルアップされていない。

アンブレラコア』では他のサムライエッジを差し置いて唯一登場している。

ポール・W・S・アンダーソン監督の実写版で唯一登場したサムライエッジでもある。ただしこちらはM9A1のブラックモデルとINOXモデルをつなぎ合わせて制作したモックアップモデルで純ベレッタ製がベースではなくトルコ製クローンがベースの模様。また、足を潰されたウェスカーから拝借したクレア・レッドフィールドも使用した。アイザック博士の戦闘予測シミュレーターでは何故か「45口径」と表記されていた。(本来ベレッタ92Fは9mmで38口径。)

  • アルバート-01

『バイオハザード7』にて、新生アンブレラ社がウェスカーが生前に残していた対B.O.W.の研究成果を参考にして開発した後継型で、対B.O.W.武装のプロトタイプ(※本稿メイン画像)。サムライエッジ本体こそ前モデルのままであるが、オクタゴン・サイレンサーとライト・アダプター・モジュール、それらを装着するための土台となるレイルスタビライザーなど、拡張パーツは全て生前のウェスカーが自ら書き起した図面の物に一新されている。

使用弾薬も対B.O.W.用の特殊な物が装填可能で、作中ではママ・モールドやフューマーといった強化型モールデッドに絶大な効果を発揮する「ラムロッド再生阻害弾」、E型特異菌の血清を仕込んだ「血清弾」が確認されている。

バイオハザード:デスアイランド』の時点でクリスが所持している為、2015年には本体は完成していた模様。

ただしこの事件でクリスは01を紛失している為、少なくとも二丁以上は製造されていると思われる。

ゲーム中では、エヴリンとの最終決戦時にクリスによってヘリから投下された血清弾入りの本モデルをイーサンが、追加コンテンツ「Not A Hero」ではクリス本人が使用している。

特殊弾薬を使用せずとも頭部を撃てばモールデッドを確実に怯ませることが可能で体術に繋げやすく、威力自体も胴体なら五発、頭部なら三発で倒せてしまうという強力な物である。

『バイオハザードヴィレッジ』のトラウマパックを購入することでも使用可能だが、7での強さは何処へ行ったのか、改造が一切できない上に無限弾化も強装弾使用も不可でLEMI(本作における初期ハンドガン)より若干威力が高い程度という有様であり、LEMIが改造できるようになれば完全にお役御免になってしまい、下記のレプリカよりも弱い仕様になっている。

  • アルバート-01R(レプリカ)

『7』本編のゲームクリアで解禁される隠し武器で、その名の通りアルバート-01のレプリカモデル。カスタムパーツこそオリジナルと同様だが、サムライエッジ本体はブリガディアスライドを含めた各フレームがブラックフィニッシュ仕様となっている。

オリジナル同様に発射時の反動が大きめである一方で、こちらは装弾数がたったの3発である反面、構え時の手ブレが少なく通常のハンドガンの約二倍の威力を持ち、追加コンテンツによっては強装弾の威力がマグナムと同等になったりするなど、威力はハンドガンの中では強装弾を含めて桁違い。

東京マルイスペシャルコンテンツによれば、こちらはアルバート-01の先行量産試験モデルとされているが、ゲーム内での説明ではアルバート-01のレプリカと表記されており矛盾が生じている。

  • アルバート-01P(パフォーマンス)

アルバート-01の量産型モデルにして、新生民間軍事会社アンブレラ特殊事案処理チーム制式採用の対B.O.W.ハンドガン。耐環境塗装という設定でオールブラックフィニッシュにより従来の92Fに近い外観だが、これまでのモデル同様にサムライエッジを象徴するブリガディアスライド、ウェスカーモデルの特徴であるビーバー・テイルは健在である。一方でフレームの刻印は『S.T.A.R.S.』から“UMBRELLA”へ、メダリオンも新生アンブレラ社のロゴマークに変更された。

また、アクセサリーレールが標準装備されており、フラッシュライトやレーザーサイト、前モデルで使用されていたレイルスタビライザーを用いる事で各種サプレッサーも装着が可能。

こちらはウェスカーの設計通りに制作されているとのこと。

こちらにはアルバート-01が登場する以前に作られたプロトタイプモデルが設定上存在しており、そちらはオールブラック仕様とのこと。

長らくはエアソフトガンオリジナルでゲームに登場しないモデルだったが、バイオハザードヴィレッジにおいてはBSAAが装備していることが確認できる。

ただし、BSAA仕様のモデルはグリップに青アンブレラのメダリオンが装飾されていない。

エアガン化

これらサムライエッジは日本のエアガンメーカー東京マルイよりジル・クリス・バリー・ウェスカー(アルバート-01)仕様、そして20周年アニバーサリーのサンドカラー仕様は限定版エアガンとして販売された。

また、サムライエッジ・スタンダードモデルと、アルバート-01Pは通年販売されており、スタンダードモデルは『バイオハザード0 HDリマスター』発売記念にハイグレードタイプも登場している。

実銃での再現

当たり前であるがバイオハザードと東京マルイのコラボ銃であるため実銃には存在せず、むしろエアソフトガンの方が本物であるという稀有な例である。

しかしやはり銃大国であるアメリカでも人気のある銃であるため、実銃で再現しようとする猛者も多く、カスタムサムライエッジグリップを販売している企業もある。

こちらは上記のポール・W・S・アンダーソン監督の実写映画版の6作品目で実際に使われている。

また、刻印やカスタムトリガーを再現したクリスモデルを初代バイオハザードの実写ムービーでクリスを演じたチャーリー・クラスラフスキー氏が実射する動画も存在している。

関連記事

親記事