概要
スターアライアンスに次ぐ勢力を持つ航空連合で、特に東アジアとヨーロッパ路線において大きなシェアを持っている。日本(後述)やオセアニアの航空会社が加盟したことはない。2000年設立。
加盟航空会社
北アメリカ
デルタ航空(アメリカ合衆国)※設立メンバー
アエロメヒコ(メキシコ)※設立メンバー
南アメリカ
アルゼンチン航空(アルゼンチン)
アジア
大韓航空(韓国)※設立メンバー
中国東方航空(中国)
厦門航空(中国)
チャイナエアライン(台湾)
ベトナム航空(ベトナム)
ガルーダ・インドネシア航空(インドネシア)
サウディア(サウジアラビア)
ミドル・イースト航空(レバノン)
ヨーロッパ
エールフランス(フランス)※設立メンバー
KLMオランダ航空(オランダ)
ITAエアウェイズ(イタリア)
エア・ヨーロッパ(スペイン)
チェコ航空(チェコ)
タロム航空(ルーマニア)
ヴァージン・アトランティック航空(イギリス)
アフリカ
ケニア航空(ケニア)
脱退した加盟航空会社
アリタリア航空(イタリア):2009年、経営危機による会社分割により脱退。
コンチネンタル航空(アメリカ):2009年、ユナイテッド航空との対等合併によりスターアライアンスへ移籍。
コパ航空(パナマ):2009年、提携会社であるコンチネンタルの脱退に伴いスターアライアンスに移籍。
ノースウエスト航空(アメリカ):2010年、デルタに吸収合併による法人格消滅に伴い脱退。
中国南方航空(中国):2018年末に脱退。アメリカン航空との提携強化によりワンワールドへの移籍の噂も? 因みに厦門航空を南方航空傘下に置いているがこちらは残留している。
アリタリアーイタリア航空:2021年10月14日に運航停止に伴い脱退。
アエロフロート・ロシア航空(ロシア):ウクライナ侵攻を理由に2022年4月27日より会員資格を一時停止中。
加盟予定の航空会社
スカンジナビア航空(スウェーデン、デンマーク、ノルウェー):エールフランス-KLMの傘下となる事を契機に2023年10月、スターアライアンスを脱退してスカイチームに加盟する方針が決定。
日本での動き
現時点では日本の航空会社は加入していないが、過去に日本側の経営悪化に伴い引き込む動きもあった。デルタとの合併前のノースウエストが経営難に苦しんでいた日本エアシステムを引き込む筈だったが、結局は日本航空との合併の道を選んだ。その日航も2010年に経営破綻した際はデルタとアメリカンそれぞれの企業連合同士による経営再建案の動きがあり、実質スカイチームvsワンワールドとの代理戦争とも言えるものであった。結局は日本政府が1兆円の公的資金の投入によりワンワールド残留の道を選んだ。もし公的資金が投入されなかったら、ワンワールドは日航を手放す所であった。
2015年に今度はスカイマークが経営破綻した際にデルタと全日空それぞれの企業連合同士による経営再建策の動きが有り、こちらは全日空が勝利したものの全日空側に肩入れしたエアバスからA380を購入される羽目になった。再び日系の航空会社の再建に参加できなかったデルタはハブ空港としての成田の機能を縮小し、仁川に舵を取りざるを得なくなった。2020年の春にデルタは成田から完全撤退し、同空港を発着する便は全て羽田に移管される事となった。