プロフィール
真名 | テセウス |
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クラス | セイバー |
性別 | 男性 |
身長 | 183cm |
体重 | 77kg |
出典 | ギリシャ神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・善・地 |
好きなもの | 英雄譚を語ること、語られること |
嫌いなもの | 自分自身、過剰な自信、傲慢さ、貪欲さ |
ILLUST | しまどりる |
CV | 江越彬紀 |
セイバーであるが、武器にこだわりはない。
使える物は何だって使う系。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
初出は生前のアステリオスを描いた短編小説『英雄伝承』だったが、イベント『聖杯戦線~白天の城、黒夜の城~』にてゲーム本編においても登場した。
真名
アテナイの王アイゲウスとトロイゼンの王女アイトラーの子とされている。
16歳の時、トロイゼンで育ったテセウスはアイゲウスに息子と認めさせるためにアテナイへと旅立つ。彼は一人の英雄として、あえて過酷な道を選び怪物や山賊を退治。中でも残虐な方法で無辜の民を殺めていたプロクルステスの一団に対しては、彼らが民を殺した方法と同じ方法で彼らを殺したという。やがてアテナイへ到着し、魔女メディアの罠を掻い潜り、息子として認められた。
アテナイの王子となったテセウスだが、当時アテナイは大きな問題を抱えていた。アテナイでは、かつてクレタに敗北したことで、怪物ミノタウロスの生贄となる人間を捧げなければならなかった。怒りを覚えたテセウスは生贄としてクレタに向かい、ミノタウロス討伐を決意する。
ミノス王に謁見したテセウスは、自身に一目惚れした王女アリアドネから赤い糸玉と短剣を渡され、糸を入り口に巻き付けラビュリントスへと潜った。そして、ミノタウロスと対峙し討伐に成功するが、ミノタウロスがミノス王の息子であり、ポセイドンの呪いによって怪物になったただの人間であったこと、ラビュリントスが怪物とされた彼を閉じ込めるためのものだったことを悟ってしまう。自身の正義が正義でなかったことを知り、彼の中の英雄としての義憤は虚しく消えた。
その後、アリアドネを連れてクレタを出たテセウスはナクソス島でアリアドネを置き去りにしてしまう。更には、父との約束を忘れてしまい、アイゲウスを身投げさせてしまった。王になった後は、アマゾネスたちに遠征を仕掛けたり、アルゴノーツのメンバーとなったりと、様々な冒険に出た。その中で冥界降りを敢行し、ペルセポネを攫おうとするもハデスによって忘却の椅子に座らされ失敗。4年間ヘラクレスが来るまで放置され帰ってきたが時既に遅し、アテナイを奪われてしまった。行き場を失ったテセウスは、スキューロス島の王リュコメーデースで過ごすこととなるが、王位剥奪を恐れたリュコメーデースは、彼を崖から突き落として殺害してしまう。その後、テセウスの遺骸はアテナイへと帰還し、手厚く葬られたという。
人物
一人称は「僕」。
英雄としての能力を備えた人物だが、アステリオスの一件からか、諦観した様子も見られる。アステリオスと出会う前までは英雄としての自信に満ちた典型的なギリシャの英雄だった模様。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | A | A | C | A+ | C |
保有スキル
対魔力(A) | セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。 |
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騎乗(B) | セイバーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。 |
アリアドネの祈り(C) | 正しい道筋、正しい場所に辿り着く為の祈りを受ける。『直感(迷宮)』と組み合わせる事で、テセウスの行動に一切の迷いが無くなる。更に後述する宝具と組み合わせる事により、より強い効果を発揮する事が出来る。 |
直感(迷宮)(B++) | 『直感』の亜種スキル。戦闘時に常に自身にとって最適な展開を『感じ取る』能力。テセウスの『直感』は通常時であれば、Bランクに留まるレベルであるが、迷宮に潜った場合はその鋭さが跳ね上がる。例え、暗闇で視界が遮られたとしても、通常時と変わらない戦闘行動を可能にする。 |
武芸応報(B) | 敵対する相手の武器を強奪、その武器を使用して反撃したエピソードが昇華されたもの。相手の攻撃力を下げると同時、己の攻撃力を上げる。Bランクであれば、判定次第で英雄の持つ武器を奪う事も可能となる。ただし、聖剣や魔剣魔槍の類い、或いは神造兵装などを奪う事は不可能。 |
宝具
かくして紡糸は極点へ誘う(アリアドネ・アポリト・アディス)
- ランク:C++
- 種別:対人宝具
- レンジ:1〜3
- 最大補足:2人
「導きを信じよう、いざ!」
「栄光と勝利の為に、我が糸よ……導き給え!『かくして紡糸は極点へ誘う(アリアドネ・アポリト・アディス)』!!――討ち取ったあッ!」
ミノタウロス(アステリオス)という怪物に辿り着き、そして脱出することを可能にしたアリアドネの糸が宝具として昇華されたもの。糸は栄光と勝利への道を切り拓くが、足を踏み外せば奈落へと誘うある種の呪詛礼装である。糸は強力な敵対者にも巻きつき、行動を阻害することはないが、倒す糸口を見出させる……突破口を切り拓かせることができる。保有スキルと組み合わせることで、大物喰い(ジャイアントキリング)を果たす確率を上昇させる。
アステリオスの『万古不易の迷宮』とは凶悪な組み合わせで、『万古不易の迷宮』で相手を閉じ込めた後、この宝具により自軍だけ確実に脱出するというコンボが成立する。
いと嶮しき宿命螺旋(ディスコリア・スピラ)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大補足:1人
テセウスが英雄になる過程で行った、険しい旅路。その行程が宝具として昇華されたもの。
スケールこそ異なるが、ヘラクレスの『十二の試練』と同じタイプの宝具と言える。行く手を遮る悪名高き者たちを次々に打ち破った彼は、最後にアステリオスと戦い、生涯癒えぬ傷を負うことになる。彼の旅は因果応報の旅。棍棒で相手を打ち据えていた者には棍棒で。大海亀の怪物に人間を食わせていた相手には自身を餌にさせた。
その由来ゆえか、宝具は相手の攻撃を反射するカウンタータイプのものとなる。
関連人物
生前
かつて打ち倒した「怪物」。テセウスの在り方を大きく変えたきっかけで、「あの迷宮に倒すべき怪物はいなかった」と後悔の念を募らせている。
旅の仲間たち。船長であるイアソンへの信頼も厚い。
ギリシャの女神の一人。アステリオスの事があってか微妙な関係。
幕間の物語において対話する場面がある。
キルケーは跪拝の礼をもって接してきたテセウスに当初は好感を抱くが、直後に彼の正体が姪のアリアドネを捨てた男であると悟り激怒した。
これに対しテセウスは「アリアドネは子を産む気持ちがなく、個人としてはその意思を尊重したかったが、王の立場としては彼女を娶るわけにもいかず、不本意ながら別れた」と弁解した。
またキルケーの方でも、妹のパーシパエーの過ちにテセウスが片を付けたことに対して借りを作ったと感じていたため、それ以上彼を追及することはできなかった。
伝説によれば関わりがあったのだが彼女は記憶がないらしくテセウスも「同名の別人か例えそうでも自分たちにとっては重要ではない出来事」と見なしている。
Fate/Grand Order
聖杯戦線にて共闘した人物。
かつてテセウスはヘラクレスの罪滅ぼしの旅に同行し、ヒッポリュテの帯を得るために彼とアマゾネスの地に赴いた。だが女神ヘラの計略により交渉がこじれ、アマゾネスとの戦いに巻き込まれる。そのさなかでヘラクレスはヒッポリュテを殺害し、テセウスはアンティオペーを捕らえ妻にし、彼女との間に息子のヒッポリュトスをもうける。
その後テセウスはアリアドネの姉妹であるパイドラーとも結婚するが、これに不満をもったアンティオペーが結婚式に乱入しパイドラーを殺そうとしたため、テセウスはやむを得ずアンティオペーを殺害した。
だがパイドラーが義理の息子であるヒッポリュトスに片思いしてしまい自殺、そして彼女の遺書の嘘を真に受けたテセウスはヒッポリュトスがパイドラーを襲ったと誤解し彼を死なせてしまう。
つまり、ペンテシレイアにとってテセウスは事情ありとはいえ二人の姉妹と甥の死に直接かかわった人物であり、思うところがないはずがないのだが、聖杯にかけた願いと戦士として主従関係は守るという矜持でテセウスとの協力関係にあった。
テセウスの方も怨恨を一時棚上げし付き合ってくれたペンテシレイアに感謝と謝罪の言を発している。
余談
演者の江越氏は『Fateシリーズ』においては『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』のロダン(魔眼蒐集列車の車掌)に続いて2役目の出演となる。