概要
第四世代で追加されたいわタイプの技「ストーンエッジ」が、いまいち安定性に難がある事からついてしまったあだ名である。
この技は威力が100と高い上、急所に当たりやすい(いわゆるクリティカルヒットが出やすい)事が強みで、「いわなだれ」の75止まりだったいわタイプの火力不足を救った実績がある。
そして、ひこうタイプを相手にするのが苦手だったかくとうタイプが、この技による強い恩恵を受けた。おかげで、本来かくとうタイプには有利なはずのひこうタイプのポケモン達は、うかつにかくとうタイプのポケモンの前に姿を現すことができなくなった。
だがこの技、命中率80というのネックで、ポケモンバトルでは非常に信用ならない数値である。
例えば、命中率90のいわなだれを2回打ったとして、2回とも当てる確率は81%となる。回避率を上げたり命中率を下げられたりする技もあるので、やり込んでいる人からすればこの時点でもわりと怪しいのだが、ストーンエッジの場合、2回打って2回ともちゃんと当たる確率は64%と2/3を切る。こうなったら2連続で外す事もそう珍しい事ではなく、技選択の際に外さぬようお祈りするのが当たり前になってくる。
しかも、PPは最少の5である。確1で仕留められない相手の場合、一度でも外すと真面目にPP切れの可能性が出てくる。ポイントアップで8まで増やすことは出来るが、よりによって非売品の貴重品なので気軽に使えるようなシロモノではない。
このように、本来は強力な技のはずなのに、肝心な時に限って外れることから「ワロストーンエッジ」や「スポーンエッジ」という不名誉なあだ名がついてしまった。
しかし、それでもなお100という威力と「急所に当たりやすい」という効果から、本来命中率重視の対戦界でも多くのいわタイプのメインウェポン、じめんタイプやかくとうタイプのサブウェポンの代表格として君臨している。
そもそも「外すイメージが強い」ということは、それだけ「使われている」技であるという証明でもあり、いわタイプはほのおタイプやひこうタイプ等メジャーな所に弱点を取れるのも大きい。
まあ採用率に関しては、多くのいわタイプポケモンの主力技となるのが、この技といわなだれぐらいしかないのも大きな理由なのだが・・・。
なお、いわ技は命中率に不安を抱えるものが多く、命中100といえば威力50のうちおとすか、威力70→80で特殊技のパワージェムなど数えるほどしかない(当のいわポケモン達は大抵が物理向き)。
余談
ちなみに、かくとうタイプのクロスチョップは、ストーンエッジとはタイプが違うだけで技の性能が全て同じ。同じようにワロスチョップと揶揄されるが、こちらには同じPP5で命中・威力共に上(120・100)のインファイトがあるので、ぼうぎょ・とくぼうダウンのデメリットを考えても汎用性が勝る。