CV:白鳥哲
概要
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の登場人物の1人。
戦後日本の財界を裏で牛耳り、哭倉村を支配する龍賀一族の当主。
太平洋戦争で大きく業績を伸ばした「龍賀製薬」の立役者でもある。
物語序盤から既に逝去しており、彼の死がきっかけで醜い跡目争いが一族内で勃発し、本作で巻き起こる事件の引き金となっていく…。
余談
担当声優の白鳥哲氏は、6期鬼太郎では第46話で麻桶毛(男雛)を、第66話で死神を演じていた。
ちなみに、時貞は劇中に登場する人間の中でも最年長のキャラクターだが、演じた白鳥氏は逆に本作の男性キャスト陣の中でも年齢は下の方だったりする。
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- 犬神佐兵衛…元ネタと思われる人物。
※以下、映画本編の重大なネタバレを含みます。まだ視聴していない方や、ネタバレが嫌な方はスクロースする事をお勧めできません。
本作で起きた一連の事件や出来事の“真の黒幕的存在”にして、全ての悲劇の元凶。
具体的な悪行は該当人物の項目を参照して欲しいが、龍賀一族が政財界を支配するために歪んだ因習に染まったのも、そのせいで沙代や時弥といった若い世代の未来が奪われたのも、鬼太郎の父(ゲゲ郎)の妻が行方不明になったのも、彼ら幽霊族が数を減らしたのも、そしてゲゲ郎が最終的に目玉おやじの姿となったのも、元を辿れば全てこの男の所業によるものである。
また、後述する禁術や狂骨を使役していた事から、どうやら彼もまた禁忌とされる術を身に付けた罪で鬼道衆から破門された、外法者達の集団「裏鬼道」の流れを汲む者(あるいは彼らの元締め)である可能性が示唆される。
物語序盤で既に命を落としていたが、その魂は現世に留まり続けて一族の行く末を観察し続け、長男・時磨を始めとする一族の不甲斐なさから、「このままでは日本の行く末を託せない」と判断。
そこで禁術である魂を他人と入れ替える秘術によって、ある人物の身体を新たな器として彼の魂を追い出し、現世へと舞い戻ってきていた事が物語の終盤において発覚する。
このように、たとえ身内であっても自分の欲望を満たすためならば道具として使い捨て、ゲゲ郎達幽霊族を私腹を肥やすための道具としてしか見ておらず、さらに自身の発言から自分達よりも下の者達を見下す選民思想の節もあるなど、アニメ第6期で登場した悪人達を彷彿とさせる、人間の持つ欲望や醜い一面を懲り固めたかのような醜悪極まりない人物である。
しかし、最終的にはその傲慢な性格が仇となり、水木を懐柔しようとするも一蹴され、狂骨を操るための髑髏を破壊されてしまう。
時貞の使役から解き放たれて自由になった狂骨は、元は犠牲となった幽霊族の怨念から生み出されたものであり、当然その矛先は憎悪の対象にして諸悪の根源である時貞に向けられる。
最期は、命乞いも虚しく暴走する狂骨に飲み込まれた挙げ句、魂を「助けて」と叫ぶだけの球体のような姿に変えられ、死ぬ事もできないまま永遠に恐怖と苦痛に苛まれる身へと墜ちていくという自業自得な末路を迎えた。
なお、球体と化した彼の魂は映画冒頭のシーンでも登場しており、哭倉村が廃村と化した70年後の現代でも未だに苦しみ続けている模様。
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