解説
CV:朝日奈丸佳
霧の町「リズ・ショアラ」にある女子寮「ワーズワース」で暮らす少女。13歳。愛称は「ロット」。
好奇心旺盛で主人公の東山まいにかなり好意的。面倒見が良く寮生達から一目置かれており、いじめっ子集団のリーダーであるヴィーナですら、彼女に注意されれば手を引く。
人物
非常に前向きで明朗快活な性格で、人を寄せ付けないまいに対しても臆することなく接し続け根負けさせるほどである。ダークでシリアスなストーリーのデスエンドリクエストにおいて数少ない清涼剤的存在と言える(しいな曰く「天使」)。一方で、天然ボケともいえる言動を繰り出すことも少なくないため、まいを初めとした周囲からおバカ扱いされることも多い。特に(一部を除いて)コミカルな内容を占めるサブイベントやキャンプでの会話ではこの傾向が強い。ぶっちゃけ性格だけで言えば出る作品を明らかに間違えている気がしないでもない。
リズ・ショアラが田舎町というのもあってか、最新の機器や流行に疎く、ノートPCやスマホの存在や名前を知らなかったりする。そのため、まいから「あなた、ちゃんと生きて?」と皮肉を言われたりするやり取りもある。
このように良くも悪くもコミカルな彼女だが長い間、孤児院の子供たちの面倒を見てきた故なのか意外と観察眼に優れており、キャンプでの会話ではまいの本質(ネガティブ思考で自意識過剰になりがちな面)を見事に言い当てている。これには流石のまいも度肝を抜かれることになった(まい曰く「本当に人のことを良く見てる。」)。また、化け物に襲われるような事態や、自分にとっての未知の世界(リズショアラの外の出来事)などに怯えることはあっても自分を見失わずに明るく振舞える見た目に似合わない精神的なタフさも持ち合わせている。
そのため、大人びているようで年齢相応に精神的な弱さと脆さを持つまいとの相性が良かったりする。
容姿
黒いコートパーカーとチェック柄のスカート(コートで見えないがサスペンダーで留めている)と黒いスカーフが付いたブラウスで構成されたワーズワースの制服。そしてパーカーの紐には十字型の名札が付いているのは他の寮生と共通。
首には何かの紋章が付いた緑色のマフラーの様な物を掛けている。頭の両側に黒いリボンを付けている。髪型は金髪のウェーブロングで前髪は縦ロールとぱっつん。
戦闘面
「日属性」。何処から持ち出したのか拳銃を使用する。その為、通常攻撃の範囲が直線になっている。また、特定スキルやノックバグでは強烈な蹴りを見せつける。
全属性のスキルを一通り揃えており、おそらく唯一の魔法スキルでのノックバグを持っている為、弱点突きや物理カウンターの敵にノックバグを仕掛ける時には重宝する。
余談
- 彼女の公式ツイッター(外部リンク)があるが、現在は長い休止期間を経て再活動中である。
- 誕生日は2月21日、身長は138cm(公式ツイッターに記載)。
- バグゥモチーフは蚊で、まいからも蚊に例えられて振り払われる場面も時々ある(時には犬扱いされることもある)。顔のない球体部分はボウフラ。
- 『めびばくも』というデスリク最大の謎を残した。なお、めびばくもは北米版だと『Mebiba spider』と翻訳されている。
- 彼女の姓であるドールハートは直訳すると「人形の心」となる。下記のネタバレのことを考えると非常に意味深である。
関連人物
関連タグ
Death_end_re;Quest2 コンパイルハート 愛すべきバカ
初期装備の外見がこの銃に酷似。また、特定スキルでは93Rの如く連射する。
以下、ネタバレ注意
実は三十年前、一緒に遊んでいた寮生を庇ったことで交通事故に巻き込まれ、重症を負ってしまっていた。
そんな不幸と残酷な現実に誰よりも嘆いたのは寮母であり、実の母親であるミドラだった。悲しみに暮れる彼女に本作の黒幕の手下が接触し、悪魔降臨に必要な生贄……つまり他の寮生達の命と引き換えにして生き返ることに成功。
しかし、黒幕側は限りのあるロットの命を実質的な人質にするとミドラを利用して寮生全てを生贄に差し出すも最期には発狂、ショットガン自殺をしてしまう。その光景を見たロットはショックで肉体と年齢までも停止する所謂「コールドスリープ状態」になってしまう。
PCを知らなかったのも本人が三十年前の人間だったのが真相。図らずも上記のまいのセリフは核心をついていたのである。言い得て妙とはこのことである。
ちなみに、この真相における伏線は上記のまいのセリフ以外でも、例えばopの時点からすでに張られていたりする(op映像の中に孤児院の子供たちの写真が血で真っ赤に染まりその血から流れる雫をロットが受け取るシーンがある。また、姓のドールハートは直訳すると「人形の心」となる(=死体に魂が宿る))。
その後、リズ・ショアラは鉱山から毒ガスが発生し壊滅するも、スリープした場所が良かったのか毒ガスの影響を受けずに済んでおり、世間では行方不明扱いとなっていたが、最後の生存者。
その後再び死ぬか平穏に暮らせるかはエンディングによって変わる。
続編では真エンド後の世界となっており、日本で行方不明になった様子だが、後にまいと合流できたあとは、アイリス社に身を寄せるようになる。(ちなみに、住む部屋はまいが住んでいるアパートである)
ムードメーカーぶりは相変わらず健在で、どこか緊張感があるアイリス社の雰囲気を来たばっかりであるにもかかわらずガラリと変えるという芸当を(無自覚で)やってのけている。ちなみにこの時、険悪気味な関係であったまいと赤木の調子を狂わせて毒気を抜かせており、このことから人たらしな一面があることが判明した。(これに対してさや香は感心し、まいからは「ロット、卑怯な・・」と評していた)
ロットの事故について
上記の通り、事故で死にかけているところを黒幕が接触したのが2の事件のきっかけなのだが、如何せん偶然にしては出来過ぎている。このことからロットの交通事故自体も黒幕が仕掛けたものである可能性が高い(悪魔復活のための生贄を効率よく行うには多数の子供たちを預かっているミドラを協力させるのが都合がいいし、ミドラが黒幕に協力せざるを得ない状況を作り出すためにわざと事故を起こさせたと考えれば筋は通っている)。
関連タグ(ネタバレ)
悲劇のヒロイン…彼女の過去の真相を考えるとまさにこれである。