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ホス狂の編集履歴2023/12/19 23:50:56 版
編集者:mo
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ホス狂

ほすきょうもしくはほすくるい

ホス狂とは、ホストクラブにのめり込んで身を持ち崩す女性のこと。

概要

ホストにのめり込むあまり、金銭面や心身の健康など、実生活に大きな悪影響を及ぼす状態になってしまっている女性のことである。

また、このような状況にある女性が自嘲気味に使うことも多い。

特定のホストに入れ上げ、毎日のように通い詰める、担当ホストの地位を押し上げるため、あるいは自分が「エース」(そのホストの最高額の太客)になるために無理を高額なメニュー(シャンパンタワーなど)を入れることなどが具体的な行動の例として挙げられる。

また、同じホストを担当としている客(「被り」と呼ぶ)に嫉妬して、ホスト客が集まる掲示板で叩き合いをすることもある。

これらは根本的には「時間的・金銭的な余裕を越してのめり込む」ことが問題である。

当然ながら全員がホスト通いしても生活に悪影響が出ないような余裕があるわけではないため、手っ取り早く大金を手に入れようと、例えば「副業」や「アルバイト」として、自分自身がキャバクラ嬢風俗嬢などの水商売、(近年ではアダルトビデオ業界のコンプライアンス意識が向上し、数としては減ってきているが)AV女優などのリスキーな仕事に手を出すケースも多々ある。最悪の場合パパ活立ちんぼなどのより危険性が高い売春、闇バイトや職場での横領のような犯罪に加担してしまうことも起こり得る。副業にとどまらず、本業の仕事や学業を完全に辞めてしてしまう人もいる。

金銭面だけではなく、一人にのめり込むあまり精神的に不安定になったり、過酷な仕事で体調を崩したりといった健康面での不安や、家庭への影響、家族や友人をはじめとする人間関係の悪化といったトラブルが起こる可能性が高い。犯罪に手を染めてしまい、刑事処分や懲戒免職といった制裁を受け、更なる窮地に追い込まれることもある。

そもそもホス狂になってしまう女性は、家庭環境や恋愛・友人関係に不和を抱えていたり、知的障害発達障害、なんらかの精神疾患により正常な判断能力が働かない状態であったりするケースが少なからずあると見られ、適切な支援が受けられずに状況が悪化していく可能性がある。

また、上記のネットでの「被り叩き」や各クラブ、ホストへのコメントを理由に相手から法的措置を起こされるリスクもあり、弁護士事務所の公式サイトにも「ホスラブ(ホス狂が集まる掲示板の大手)の発信者情報開示請求についての解説」というコンテンツが設けられているケースが増えている。

一方のホストにとっても「いい金蔓」というだけではない。ホスト自身普段の仕事はもちろん「ノルマ」制度、後述の「売掛」制度によって売上を生み出す女性たちの管理やツケの整理に追われており、また客が(精神的な不調から)問題を起こすリスクもあるなど「都合のいい女」とばかりは行かないこともある。実際に、精神的な限界を迎えたホス狂の女性によってホストが刺されたという事件も数件起こっている。

大前提として、「ホス狂」を生み出すホストクラブのシステム自体にも大きな問題があると言われており、「本命の恋人と錯覚させる営業方法」(「本営」、「色恋営業」など)や、多額のツケ払いをさせる「売掛」といった慣習が特に問題視されている。

なお、この「売掛」の慣習に関しては「払わずに逃げ切る客」もいるため、ホスト側にも過大な負担をかけるという問題点がある。この売掛を返すためホストが別口で借金を重ねたり、副業もしくは店を辞めた後も女性向け風俗や同性愛者向け風俗(いわゆる「売り専」)で働いたりしていることも少なからず起こっている。

ホストが自身の売上を上げたいために「オラオラ営業」と呼ばれる高圧的な態度を取る営業で風俗店勤務を強要するケースも頻発しており、これを断ることができないホス狂がさらに精神のバランスを崩すこともある。

ホス狂になった結果、精神的に追い詰められ自殺を図ってしまう、反社会勢力や犯罪組織と繋がりを持ってしまう危険性もあり、ホストに依存してしまう者への相談に乗り出している市民団体や、精神科クリニックも存在する。

ホス狂防止の規制強化

このようにホス狂に堕ちる女性が増えるということは治安の悪化にもつながるため、2023年前後から規制強化の流れが強まり出している。

警察や行政の方もホス狂が落ちて行く場所への摘発を強化しており、ホス狂を買い取ったソープランドのお取り潰し(営業廃止)や立ちんぼの一斉摘発が行われている。

2023年には、ホストに貢ぐ金を稼ぐため、パパ活相手に詐欺を働くマニュアルを販売していたホス狂が逮捕されているが、その担当ホストも「詐欺で儲けた金と知りながら受け取った」ことで「組織犯罪処罰法」に基づいて摘発を受けており、今後もホス狂関係の摘発強化は進むものと思われる。

また、区議などの政治家でもホストクラブの売掛規制の条例制定を目指して活動する者が出てきており、国会でも首相や国家公安委員長も規制強化に同調する答弁をしており、東京や大阪でも警察によるホストクラブへの集中的な立ち入り調査や立ちんぼの摘発が行われている。

ホストクラブ側もこの動きに対応して営業方針を変更する向きが出ており、有名ホストで経営にも携わるROLANDは自身が経営するホストクラブでの売掛を完全廃止する声明をいち早く出している。

また歌舞伎町のホストクラブグループのうち13社が新宿区と話し合いの末、2024年までに段階的に売掛を全廃する声明を出すなど譲歩を迫られているがその後も当局の締め付けはキツくなる一方で、地方でも警察の立ち入りが強化されている。

ホス狂を扱ったフィクション作品

漫画

関連タグ

ホスト メンヘラ 推し活 歌舞伎町 地雷系 廃課金

メン地下:一部の悪質運営がホス狂と同様に堕ちる女性を生み出している。

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