設楽紀明
したらのりあき
お前のような小物に構うほど俺は暇じゃない
公式サイトでの解説
羅威刃の幹部。
元は半グレ組織「比遊怒羅」のトップであったが、城ヶ崎に勧誘され羅威刃に加入。
京羅戦争では京極組 西園寺健吾を殺害するが、久我虎徹の命懸けの攻めにより路地裏で戦死。
人物
基本情報
地位 | 羅威刃 幹部 |
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メインウェポン | ナイフ、ピストル、投げナイフ |
経歴 | 傭兵→比遊怒羅トップ→羅威刃 幹部 |
性格
常に飄々とした立ち振る舞いを崩さない強かな性格の持ち主。本性は武闘派半グレ集団のボスをしていただけあって、無能を晒すような部下を無感情に始末してしまう冷酷で冷徹極まりない人物である。城ヶ崎に従順であるが、「俺は誰の下にもつかない」と発言していたことから、元々は誰の部下にもなる気がない性格であった模様。
ちなみに、本編で登場した一人称は「俺」「僕」「私」と三種類ある。
能力
羅威刃の中でも、単体の戦闘力なら3本の指に入ると評されており、久我や佐古からも「天才」と言われた程。
得物はピストルとナイフと言う基本的なものだが、公式や設楽本人からは「恐ろしい戦闘勘の持ち主」と紹介されている。そして彼も羅威刃幹部の例に漏れず海外での傭兵経験者だった。
シンプルなピストルやナイフのみで戦闘において正しく合理的な方法を取れるうえに身体能力や反射神経も凄まじく、城ヶ崎とほぼ互角に渡り合った。紅林や久我いわく、彼の攻撃は「殺気がない」。この状態での攻撃からの回避は困難を極めるという。更には紅林が自転車を本気で振り回して直撃した際にも走って逃走したりする事も出来るほどタフネスである。
投げナイフをピストルよりも得意とするというだけあって、コントロールは正確無比である。
ちなみに両手を胸の前で交差させる謎の構えを習得しており、登場回でしばしば見られる。
活躍
城ヶ崎や小湊と共にビジュアルが初めて明かされる。
この時は、まだ名前は判明していなかった。
- 2022年6月24日の動画(総集編)
ここで名前が判明。
元々は武闘派半グレ集団「比遊怒羅」を率いていたことや凄まじい戦闘勘の持ち主であることを紹介された。
遂に初登場。
悪質なシノギを行っていたビジネスパートナーを用済みとして躊躇なく射殺した。京極組の六車による斬撃を謎の構えをとりながら躱し、久我の攻めも軽くいなしてみせた。
同時にかつて京極組の本部を爆破したタイプと同じ爆弾をしかけて、建物を爆発した。久我達は逃げ切ったものの、証拠隠滅には成功した。
「俺は羅威刃幹部の設楽だ」
「愚か者が…」
「お前のような小物に構うほど俺は暇じゃない」
城ヶ崎に引き抜かれた詳細が発覚。
自らを羅威刃にスカウトするために比遊怒羅のヤサまでカチコミしてきた城ヶ崎と交戦するが、城ヶ崎の狂気のあまり戦闘中止。月給数億という破格の高待遇を受けて羅威刃に組織ごと加わることになった。
「寝言は寝て言いな… つまり死にたくてここに来たんだな」
「城ヶ崎さん、アンタに勝てる奴なんていないよ」
- 8月5日付の動画(総集編)
何らかの理由で紅林二郎と偶然鉢合わせてしまい、そのまま戦闘になったことが総集編にて明かされた。
ちなみにこの回では、本名であるはずの「紀明」がなぜか佐古によって「海斗」と紹介されている。
- 8月10日付の動画(久我虎徹)
本編には直接登場していないものの、小湊、東雲、神原とともに主要幹部の一人として京極組の暗殺対象とされたことが判明した。
- 8月13日付の動画(紅林二郎)
羅威刃の警官襲撃班により警官2名が怪我を負わされ銃を強奪される事件が発生。友人である片倉が弾かれたことでキレた紅林二郎によって襲撃班が殲滅され、残り1人となった所に登場。一切の殺気を出さないまま紅林に銃撃を当て、仲間であるはずの襲撃犯を射殺し、紅林と交戦する。
紅林によってブルーシートで土を巻上げ目眩しされ銃を叩き落とされるが、ナイフをパンチに合わせて薙ぎ、紅林の右腕を無力化する。しかし、本気になった紅林が左腕で振り回したママチャリを喰らい吹き飛ばされてしまう。同時に左肩に投げナイフを刺すことで紅林の両腕を無力化することに成功するも、紅林との命をかけた戦闘は危険過ぎると判断して撤退した。
「仲間じゃあない、何の役にも立たない肉の塊だ」
「僕は戦闘カンがべらぼうに高いらしくて いつも正しい選択をできるんだ」
「貴様と命をかけて戦闘する必要はない、リスクを回避する」
- 8月27日付の動画(久我虎徹)
城ヶ崎と共に京極組事務所を強襲。事務所の爆破から生き残っていた西園寺健吾と犬飼鷹四郎の凄まじいタフネスと強さに怯え逃げようとする羅威刃の構成員たちを容赦なく射殺。向かってきた犬飼の急所を投げナイフで狙い、ハンマーによる特攻も容易く躱しながら追い込んでいく。倒れた犬飼にとどめを刺そうとするが、西園寺のタックルを受けて今度は自身が守勢に回されてしまう。しかし、遂には城ヶ崎の不意打ちにより隙のできた西園寺の心臓を背後からロングダガーで突き刺して殺害。死の寸前の西園寺の最後の力により城ヶ崎の元へぶん投げられて軽いダメージを受けてしまうが、久我と六車が駆け付けた頃には主力二人を堕とせた事を収穫として撤退した。
「なぜ逃げる…死ぬまで戦え貴様ら」
「俺はチャカよりこっちの方が得意でな」
「ロートルがはしゃぐな、死ぬ時くらいは大人しく逝け」
- 8月31日付の動画(総集編)
2022年9月4日付けの動画にて、久我と死闘を繰り広げられると告知された。
「今日はいい日だ。若手の中心、久我虎徹を殺せる」
羅威刃 無敵の傭兵vs京極組 覇王となる男 慢心の代償
- 9月4日付の動画(久我虎徹)
「久我か……執念深い奴だ」
久我「設楽……テメエはここで殺す。絶対に逃がさねえ」
西園寺殺害後、怒り狂った久我に追いかけられるが、危うく久我が曲がり角で女の子を轢きそうになって急ブレーキをかけたことで一旦は逃げ切る。その後は久我の指示で佐古達若手が周辺を9日間張り込んだ末、ついに佐古によってガラを見つけられ西園寺の死に怒りを燃やす久我とタイマンになる。
「どうした、その程度か。京極の天才なんだろう?」
かつては無敵の傭兵だったこともあり、当初は圧倒的な実力差で久我の攻撃を次々と躱し、挨拶がわりの如く一方的に左腕を切り裂く。
久我「クソッタレがぁあああ!!」
「天才が聞いて呆れる。さあ、そろそろ死んでくれ」
左腕を切り裂かれてもなお攻撃を仕掛ける久我を嘲笑うかのように銃やナイフで翻弄し、ついに顔を深々と切り裂く。
久我「昔は天才だったみたいだがよ……今は諦めの悪いただのバカだよ……」
(今まで出会ったマジで強え男たちが……俺を凡人だと気づかせてくれた……)
(俺よりずっと才能がある人間もいたと思う……)
(もしかすると、俺より才能がない人間もいたかもしれねえ……)
(でもみんな、きっと俺よりずっと多くの壁を乗り越えていた。それが大事なんだ)
(その彼らの強い姿が……彼らの強い魂が俺を成長させてくれたんだ……!)
「うおおおっ! 設楽ぁああああ!」
しかし、かつて戦った男たちや、極道の生き方を示してくれた兄貴のことを思い出した久我は、覚悟を決めて再び突撃してくる。
「フン……結局破れかぶれの特攻か。お前のナイフなどが私を捕らえることはない」
そんな久我に対して心臓めがけてナイフを突き出すも、その冷静さと無駄のない攻撃スタイルが故に心臓を狙っていることを読まれて躱されてしまう。
久我「もらったぁあああ! 死にやがれぇえええええ!!」
「ぐおおおぉあああっ!」
そして、かつて戦った小峠の言葉を糧に、命を捨てて特攻してきた久我の勢いを止めることができず、遂に脇腹を刺されて動揺を見せる。しかし、それでも驚異的な集中力を以って致命傷を一歩手前で回避する。
「貴様如きがこの俺に傷をぉおおお!」
格下として舐めていた久我に傷を負わされたことで激昂し、距離を取って拳銃で応戦しようとするも、それを読んでいた久我の肉薄を許してしまう。しかし、脇腹の傷から動きが鈍り、追撃を貰いそうになる。
「三下が! 舐めるんじゃねええ!!」
しかし、追撃として放たれた久我のナイフを蹴りで吹き飛ばし、反対に右手の指を4本切り飛ばすことに成功するが…
久我「スキありだ……クソ野郎」
「まずい! 体勢が…!」
久我「顔面陥没しとけ、やぁ! この外道がぁあああ!」
「ぐがああああぁぁぁぁっ!(なんてパンチだ……)」
右手と引き換えに頸動脈への一撃を回避した久我による魂と全体重を乗せた渾身のパンチで顔面を殴り飛ばされる。
辛うじて意識を保つが、まともに動く余力は残っていなかった。
そして……
久我「あばよ…… 俺の勝ちだ」
「くあああああああぁ……」
最期は「生きる資格などない」と吐き捨てられ、自身が命を奪った西園寺と同じように、背中に深々とナイフを突き立てられ絶命した。
そしてここから京極組の反撃が始まるのであった…
久我の回想内でのみ登場。場面は久我の指4本を切り落とす場面で有り、久我は左肩が銃創と裂傷で未だに動かないと述懐していた。
そして、「人間は死ねば皆肉の塊」という冷徹な考えを持つ城ヶ崎の方は、やはりと言うべきか彼の存在について一切触れる事は無かった。
久我が京羅戦争の戦況を振り返る場面にて登場している。前者では西園寺を背中から心臓を刺し貫いた場面、後者では久我に止めを刺される場面が使われている。
余談ではあるが、後者の動画では設楽の断末魔が変わっている。尤もこの現象は、ヒューマンバグ大学の動画に於いてはよくある事である。
(久我「死ね、外道がぁああ!」)
設楽「お前如きにこの私がぁああ!」
比遊怒羅の新トップである綾小路が紅林シリーズに登場し、彼についても言及・回想される。設楽の所業について綾小路から紅林にダイナミック土下座で謝罪された。その際にクソ野郎と言いかけられていたが、部下からは内心信頼されていなかったのだろうか...?
「君はこのナイフ捌きについてこれるか?全身の血を搾り取ってやろう」
綾小路「前大将が本当にすまなかった!あのクソ野...いや、故人の悪口はダメだ!」
- 2023年8月25日付の動画(佐古大和)
佐古の回想シーンにて新絵で登場。
「京極の天才が聞いて呆れる」
久我「うるせえ!かかって来い設楽ぁあああぁ!」
考察
彼は「羅威刃の最高戦力の一人」として紹介されていたが、最終的には自分が出会い頭に小物だと見下していた久我によって討たれるという最大限の屈辱を味わって退場した。もし彼が久我を過小評価することなく撤退するか、仲間を呼ぶなどしていればもう少し長生きできたのかもしれない。少なくとも技術・身体能力共に久我を上回っていた筈の彼の敗因は、油断が多くを占めているであろうことは想像に難くない。
彼が死んでから京極組に追い風が吹き始めたことから、彼は羅威刃の幹部達の中でもとりわけ戦力として大きかったものと思われる。