概要
VCPL(ヴァイス・アンド・コーエン・プラズマ・ラボラトリー)は、レーザーブレード、プラズマライフル、プラズマミサイル等を製造している企業。
社名にもプラズマを冠する通りにプラズマ大好きで、製造する武器は全てプラズマかレーザー。
プラズマが好きすぎて、ミサイルにまでプラズマを搭載した変態プラズマ企業。
AC6のストーリーに関わってくる事は無く、現状では幾つかの武器の製造元として名前が出てくるのみで、登場する企業の中でも比較的影が薄い。
とは言え、同様に地味だったがアップデートで存在感が空の彼方に舞い上がった企業の例がある為、今後の扱いがどうなるかは不明。
プラズマ愛を拗らせまくった、変態パーツの登場に期待しよう。
製品
腕部武装のライフル1種と近接2種、背部武装のミサイル3種がゲーム中で購入可能。
また、条件を満たすと、背部武装のレーザードローンを入手できる。
射撃系の武装はほとんどがプラズマ技術が用いられたプラズマ武器。
一方で近接系の武装はプラズマでは無くレーザー武器となっている。
他、直接のリリースはしていないが、他企業に技術供与を行い開発されたプラズマキャノンも存在する。
プラズマ武装の特性
本作のプラズマ射撃武装は弾そのものが直撃してダメージを与えるのではなく、弾の周囲にプラズマ爆発を引き起こし、一定時間持続するダメージ空間を発生させて多段ヒットさせる範囲攻撃を行う仕組みと成っている。
カタログ上の攻撃力はこの空間ダメージがフルヒットした時の数値である。
範囲攻撃のため通常の弾より命中率が高く、集団相手に纏めてダメージを与えられる特性がある。
また盾持ちMTであっても、盾ごと包み込むダメージ判定が発生するので一撃で破壊できる。
更に特筆すべきは、マルチロックで複数ターゲットを同時に攻撃する場合、それぞれのターゲットにダメージ空間が発生する為、分散しても攻撃力が減少しないこと。それ故一度により多くの敵を捕らえるほど総火力が跳ね上がっていく。
反面、空間への多段攻撃という性質上、爆発範囲から直ぐ逃れられると額面通りの攻撃力を発揮する前にカス当たりで終わる。
また、同一の武装から放たれた弾のダメージ空間は同じものと見なされる為、一体に何発命中してもダメージ上限は変わらない(但し、右肩と左肩等、別の武装から撃った弾は同時に着弾しても個別にダメージが計上される)。
腕部武装(射撃武器)
Vvc-760PR
太い筒状の砲身が特徴的な、序盤から入手可能なプラズマライフル。
通常攻撃では紫色の尾を引く光弾を真っ直ぐ放ち、着弾地点にプラズマ爆発を発生させる。
チャージ攻撃では光弾を3発同時に射出し、より威力が高い爆発で広い範囲を攻撃する。
ミッションクリアの心強い味方であり、十分な弾数、そこそこ高い単発威力、構えが発生しない、射程が長い上に威力が減衰しないという特徴がある為、リロードを待たずに遠くの雑魚を一撃で手早く沈めるのが大の得意。
プラズマ爆発で密集した雑魚を纏めて倒せる事も相まって、敵の出現範囲が広くて撃破に時間を掛けてはいられない護衛系のミッションで大活躍する。
一方で弾速がやや遅いという欠点があり、素早く動き回る対AC戦や対人戦では普通に撃っても避けられがち。グレネードやバズーカの様な爆発系射撃武装と同様に、避けられても地面や壁に当たって発生した爆発に巻き込む様に心掛けると回避されにくく成る。
なお、プラズマ武器の基本仕様の通り、チャージ弾を同時に複数当てても一発の時とダメージ上限は変わらない。
加えてジェネレータのEN射撃武器適性で、威力が上下する点にも注意が必要。
腕部武装(近接武器)
Vvc-770LB
VCPLが開発したレーザーブレード。
安定したレーザー制御による、強力なEN斬撃を繰り出す。
初期ブレードがパルス兵装の為、AC6初のレーザーブレードと成る。
チャージでは出力を上げ全周囲を薙ぎ払う連撃(連撃可)に変化、動きが素直で通常斬りでコンボを出せ、直撃補正も高くボス戦もいけるパルブレに対し
此方は動きの癖は強いものの二連続回転斬りによる地上雑魚に対する殲滅力がウリ。
今作の格闘兵装はモーションすら考えて選ばねば成らない事を身をもって教えてくれる。
その性質上、広範囲のグレネードを持っていけない軽量機やミサイル適性が無いFCSのアセン、或いはミサイルを使わないアセンに向いているかもしれない。
Vvc-774LS
VCPLが開発したレーザースライサー。
ラスティもご愛用の、ブンブン振り回してくる青い刃のアレ。
回転機構を備えた双刃ブレードで対象を切り刻む連続攻撃型の武器で、2回連撃で最大10ヒット近く発生する。
チャージをすると追加展開された発振部を加えた4連レーザーブレードの高速回転により、敵弾を斬り払いながら突撃する。
見た目だけでなく実際の性能もかなりハイレベルに纏まっているが、モーションは当然独特もいいところでスカったら隙だらけ、ということでもある。
なお、入手可能に成るのは2周目に成る。
背部武装
Vvc-703PM
水平発射式三連プラズマミサイル。平べったい俵の様なユニットが特徴的。
弾速遅めの光るミサイルが3発同時に正面に飛び、ターゲットの周囲で近接信管が作動してプラズマ爆発を引き起こす。マルチロックは3体まで対応。
ミッションでは一撃で2脚MTを破壊出来る適度な威力と広い攻撃範囲、そしてマルチロックでもダメージが分散しない仕様が噛み合い、動きの鈍い汎用兵器や二脚MTの群れの迅速な殲滅に素晴らしい適性を見せてくれる。
重量・EN負荷・リロード時間・誘導ロック時間いずれも優秀で、かつ範囲攻撃なので当て易いので対人戦でも活躍する。
欠点は弾速が少し遅く高速機動する相手にはフルヒットしにくい事と、直撃補正が低いこと、
そしてジェネレータの、EN射撃武器適性が乗らず攻撃力が伸びないこと。
逆に適性が低くとも、変わらない威力が保証されていると捉えることもできる。
Vvc-706PM
Vvc-703PMの同時発射数を倍にした水平発射式六連プラズマミサイル。
見た目も三連のユニットが、二個並んでいるだけと分かり易い。
ミサイル自体の発射数は倍に増えたが、プラズマ爆発の仕様上、ダメージ自体は三連と全く同じ。但し弾が増えた分だけ爆発範囲が広がり、よりフルヒットを狙い易く成った。
勿論マルチロックの対応数も、6体に増えている。
欠点は相応に重量や取り回しが重く成っている事と、威力据え置きのまま実質的な発射回数が減っていること。
ばら撒くだけなら三連で事足りるシーンが多い為、敢えて此方を採用する場合は運用メリットをよく吟味したい。
因みに対AC戦ではより命中率の高い垂直プラズマミサイルに出番を取られがちだが、此方は素直な挙動で天井の低い場所でも使えるので差別化は比較的容易。
Vvc-70VPM
VCPLが開発した垂直プラズマミサイル。
5発のミサイルを垂直に打ち上げ、真上からターゲットを攻撃する。
頭上で炸裂するプラズマ爆発は、遮蔽や防御を突破し易い。
垂直軌道で回避しづらく、マルチロックにも対応している。
垂直上昇してから敵に向かう為、発射から弾着までに時間が掛かるものの、比較的序盤で入手出来る上、プラズマ特有の広い爆風、高い誘導・マルチロック性能、比較的多い弾数に加え、弾薬費もそこそこと優秀な装備。
……なのだが垂直発射する都合上、上に狭いマップだとその全てを天井に叩きつける事に成る。
また、通常の2脚MT相手に使う場合、過剰火力に成りがち。
Vvc-700LD
VCPLが開発したレーザードローン。
VCPL唯一のレーザー射撃兵装であり、射出したドローンが敵機を包囲してレーザーによる支援攻撃を行う。
旧作で言うところのオービットキャノンに相当する武器であり、新規プレイヤーでもロボット作品を嗜んでいる人には「ファンネル」と言えばその性質が分かるだろう。
操作としてはミサイルと同様であり、ロックした敵機に向かってドローンが射出される。
作中の説明文には書かれていないが、チャージが可能。
通常は6機のドローンが3回ずつ攻撃を行うが、チャージをする事によりチャージショット射出されたドローンが合体して2機の大型ドローンに成り、通常より強力なレーザーを2回ずつ攻撃を行う。
なお、攻撃力表示はドローンの総火力×機数と成っており、レーザー1発当たりの攻撃力はその1/6、もしくは1/2と成る。
ミサイル等と合わせて完全回避の困難な弾幕を形成する、先んじて射出してから大火力武器でスタッガーを取り、追撃で高火力を発揮する等、様々な運用が可能。
但し敵機や地形に触れるとドローンが破壊される為、閉所や起伏の多い場所は苦手。
また、オービットやタレット等、他の自律兵器と同様にEN射撃武器適正は適用されない。
ショップで販売される事は無く、アリーナ制覇(1位の撃破)で入手する事が出来る。
そしてそのアリーナの1位こそが本作NPCにおける唯一のレーザードローン使用者、V.Ⅰフロイトである。
ストーリーでフロイトと戦闘する際にはシンダー・カーラから「レーザードローンを使いこなせる人間はそういない」という旨の発言をされる為、運用難易度の高さとそれを使いこなすフロイトの技量が窺える。
余談
作中では特別言及が無いため中立企業として扱われているが、実際には
- アーキバス系列企業であるシュナイダーに技術提供を行っている
- VCPLのパーツを採用するパイロットが独立傭兵かアーキバス所属パイロットしかいない
- プリセットのデカールにおいて、並びがアーキバス系列に含まれている(シュナイダーとヴェスパー部隊の間)
等と言った事情から、アーキバス系列の企業であると考えることも出来る。
あくまで系列機関ということであれば、プラズマに的を絞って開発するLaboratory(研究所)というのも納得出来る話だろう。
関連タグ
その他の企業:タキガワ・ハーモニクス ファーロン・ダイナミクス メリニット