アガメムノン級宇宙母艦
あがめむのんきゅううちゅうぼかん
概要
地球連合軍が所有する宇宙空母。
連合軍が保有する宇宙艦艇の中では最大級のサイズを有し、主に艦隊旗艦や指揮艦を担当する事が多いが、かなりの数が生産されており、大規模な艦隊には複数の本級が確認出来る。
級名はギリシア神話のトロイア戦争に登場する将軍「アガメムノーン」に由来しており、同型艦の艦名には歴史上の偉人の名を冠している。
旗艦を担当する故、座乗する艦長などは連合軍やそれに近い組織の高級軍人が多い。
メビウス等のモビルアーマーの運用設備を有しており、両舷には艦載機出撃用のリニアカタパルト、その後部に着艦用ハッチを備えている。
また、艦首両舷にはアークエンジェル級にも採用された「ゴットフリートMk.71」を搭載する他、多数の対空機関砲・ミサイル発射管を備え、個艦戦闘能力も高い。
本艦はモビルスーツが開発されるよりも前に建造されており、MSの搭載を想定しない純粋なMA母艦である「前期型」と戦後艦首にMS用カタパルトを設置する等MSの運用能力を付与した「後期型」の2つが分類上存在する。
ただし前期型でもモビルスーツの運用は可能だが、発進シーンは描かれていないため発艦方法は不明。
武装
ゴットフリートMk.71
アークエンジェル等に装備されている2連装高エネルギー収束火線砲。艦首両舷に2基搭載する。
対空機関砲
主に対空防御や牽制目的に使われる機関砲。装備数や装備箇所は不明。
大型ミサイル発射管
ミサイル発射管。8基装備しているが、こちらも対空機関砲同様装備数や装備箇所は不明。
同型艦
特に作品名の表記がないものはSEEDに登場するものである。
前期型
ルーズベルト
血のバレンタイン事件を引き起こした核ミサイル搭載型メビウスの母艦。漫画版「機動戦士ガンダムSEED Re:」では、当時の艦長はウィリアム・サザーランドであったとされている。
メネラオス
デュエイン・ハルバートン提督が座乗する第8艦隊旗艦。低軌道会戦において第8艦隊を率い地球へと降下するアークエンジェルの盾となりクルーゼ隊と交戦。ゼルマンが艦長を務めるローラシア級・ガモフを激しい砲撃戦の末撃沈するも、重力圏から離脱不可能な高度にまで降下していた為、大気圏の摩擦熱で焼かれてしまい爆散した。
オダ・ノブナガ
SEEDMSVに登場。C.E.71年に発動されたエルビス作戦に参加。ミハイル・コースト率いるジンハイマニューバ隊に撃沈された。
ワシントン
オダ・ノブナガ同様にエルビス作戦に参加。こちらは地球艦隊総旗艦として、多数の艦艇、モビルスーツ、そして核攻撃隊ピースメーカー隊を率いてボアズ攻防戦と第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦で活躍するも、最後はザフトの大量破壊兵器ジェネシスの第1射に飲まれて撃沈された。
オルテュギア
XASTRAYに登場する特務部隊Xの母艦。カナードがユーラシア連邦から離反した後は彼の母艦と成り、陽電子リフレクターを装備したオルテュギア改と成った。
ドゥーリットル
オダ・ノブナガ、ワシントンと同じくエルビス作戦に参加。艦長はウィリアム・サザーランド。
ボアズ攻略戦では別動隊として行動し、核攻撃でボアズを消滅させる事に成功する。
ワシントンがジェネシスによって撃沈された後はピースメーカー隊の旗艦と成るが、イザーク・ジュールが駆るデュエルガンダムのグレネードランチャーでブリッジを破壊され轟沈、サザーランドも運命を共にした。
マッカーサー
ユニウス条約締結の際に地球連合軍の代表者が搭乗した艦。
後期型
ネタニヤフ
DESTINYに登場。核ミサイルを搭載したウィンダム部隊クルセイダーズの旗艦。ザフトが用意した秘密兵器・ニュートロンスタンピーダーの反撃を受け、搭載している予備の核ミサイルが起爆してしまい消滅する。
マイネンフェルト
DESTINYに登場。メサイア攻防戦にフィゲス・カジモド大尉駆るザムザザーの母艦として参加、デスティニープラン阻止の為メサイアに戦いを挑むオーブ軍とクライン派を支援するが、攻防戦序盤で轟沈する。
メートランド
DESTINYに登場。マイネンフェルト同様、メサイア攻防戦にヴォルスキィ・ニノミヤ少佐駆るゲルズゲーの母艦として参加、オーブ軍とクライン派を支援するも大破、戦線を離脱する。