『HEY!ボクはテキじゃない』
『キミたちと同じで 巻き込まれた側ってワケ』
『キミたちも、イイダの声を聞いて ココに来たんダロ?』
『ボクはミズタ
イイダとは… ムカシの知り合いってとこかナ』
概要
『スプラトゥーン3』の追加コンテンツ『サイド・オーダー』に登場するキャラクター。
秩序の街に迷い込んだ8号とヒメが、秩序の塔のエレベーターで出会ったタコガール。その正体は前作追加コンテンツ『オクト・エキスパンション』にて深海メトロのステージBGMを手掛けていたDJ、Dedf1shその人。
ネル社によって〝消毒〟され、自らの意思を失った過去を持つはずだが、なぜか上記のセリフのように自我をはっきり保っているかの如く8号らと会話を行っている。
8号らより先に塔に辿り着いていたようで、塔の構造などに詳しく、目的は不明だが8号とヒメをサポートしてくれるらしい。
一人称は「ボク」、二人称は「キミ」(過去に公式SNSの投稿で「彼女(=女性)」と紹介されているため、ボクっ娘ということになる)。「HEY」が口癖で台詞はカタカナ混じりになっている。表情はクールだが、DJが故か喋り方は陽気。
フルネームは「ミズタアハト」。
容姿
消毒されたオクトリングらしく、ゲソは青く肌は緑である。また、指先とゲソ先が赤い。
服装はサイズの大きいトップスにヘッドホンとタコっぽい絵の描かれたキャップ、右腕にリストバンドを装着している。
また、後頭部は刈り上げにゲソを一本垂らす特徴的な髪型をしている。よく見るとゲソの左側に「ミズ」、の右側に「タ」という剃り込みが入っているようだ。
ジャケット画像の姿とほぼ同じだが、一点だけ異なる箇所として左手に包帯を巻いている。何らかの理由で怪我をしたのだろうか?
関連イラスト
関連タグ
フウカ:ミズタと同じくゲソが青い、指先が赤い、片目隠れのオクトリング。容姿が似ているだけで流石に作中では関係なさそうだが……?
作中では
この先、サイド・オーダーのネタバレを含みます。
サイド・オーダーの物語前は、上記のようにミズタは「消毒」されて自我を失いながら深海メトロでBGMを奏でていたようである。
ところが秩序の世界こと、イイダの開発した仮想現実「ネリバース」が暴走して精神だけが仮想現実に取り込まれことで、8号やヒメとともに今回の騒動に巻き込まれてしまった。
もともとネリバースが「消毒」されたオクタリアンの心を修復するために開発されていた面もあり、幸か不幸かミズタはこのとき自我を取り戻したのである。
その後はイイダの声がする秩序の塔へと向かったのだが、塔の中でスケルトーンに襲われて左手を負傷。さらに、塔内の移動手段であるエレベーターの中に閉じ込められてしまった。
しかし、後から8号とヒメがエレベーターにやってきたことで2人と合流。自身はケガで攻略が難しいことから、2人に直接的な塔の攻略は任せつつ、自身は二人のサポートに徹している。
また、エレベーターのコンソールから塔の情報を引き出しており、塔の構造やカラーチップなど、塔の攻略に必要な情報を二人に共有している。この技術はイイダと同じ場所で学んだスキルだという。本人曰く、エリートだったイイダほど上手くはできないそうだが。
秩序の塔の攻略が進み、イイダが今回の事件の黒幕であるオーダの支配から解放され、自我を取り戻した後は、ミズタも秩序の世界に巻き込まれていることを知ったイイダに驚かれつつ、事件に巻き込んでしまったことを謝罪されている。
もっともミズタは特に責めることもなく、「とにかく今は、この状況を何とかするコトを考えヨウ」と、イイダが自身を責め過ぎないように謝罪を流している。
その後はイイダと2人でサポートに回る。
ミズタがイイダのことを「ムカシの知り合い」と言っていただけあり、その後はイイダとも仲良さげに話している様子が度々見られる。
しかも、ヒメを含む誰に対しても敬語で話すイイダが、唯一ミズタと話す時だけは砕けた口調で会話している、というちょっと珍しい光景も。どうやら「ムカシの知り合い」というより、友人の仲だったのだろう。
中には、ミズタが塔のエレベーターにずっといるという話題が出た際、「ミズタって昔からカベ際とかせまい所とか好きだったでしょ?」とミズタ自身も自覚が無かったことをイイダが指摘する場面もあり、それなりに長い付き合いだったと思われる。また、イイダ曰く戦いの訓練をよくサボっていたらしく、戦闘は苦手らしい。
なお、イイダがオクタリアンの地下世界から地上に脱出したことについては特に気にしてないと本人はイイダに告げている。
ちなみにミズタから見た現在のイイダは昔とあまり変わっていないようだが、イイダがヒメを「センパイ」と慕い、強く尊敬している様子は昔のミズタも見たことがなく、「ムカシとチガウトコもあるみたいダネ」と冷静に評していた。
作中ではヒメとイイダに若干振り回される常識人枠と化している(8号は終始無言なので除外状態)。
なお、イイダがヒメとともにテンタクルズを結成し、ワールドツアーを開催するほどの大物になっていることをミズタは知らなかった。
本来タマシイの一部である筈のパレットは、ミズタのものだけ無かったが、これはミズタのタマシイが秩序の世界に取り込まれた際、パレットに変わるよりも先にミズタ自身に定着したからではないか、とイイダは推測している。
負傷した左腕は、最終決戦での復活時に包帯が消滅したことから治ったと考えられる。
最終決戦ではイイダ・ヒメとコラボし、「オンリー・オブリガート」「フルスロットル・テンタクル(Last Order)」を再生した。
過去
秩序の塔を「ハチのパレット」で攻略していくことで手に入る『イイダの開発日記?』に、彼女がイイダに向けて書いたと思しきメールと昔の写真が載っており、彼女とイイダの過去の関係が垣間見える。
昔のミズタとイイダは同じタコゾネスの学校の生徒で、真面目で優秀なエリートだったイイダに対し、ミズタは学校をサボってばかりの不良で、よく教官に呼び出されていたらしい。
しかし二人でレコードを貸し借りする仲だったらしく、ミズタ曰く「ヤバい音源」をイイダから借りたことや、お互いに借りたまま返し損ねているレコードもあるという。イイダがDJタコワサ将軍のワサビ補給部隊に抜擢される前には、二人で写真も撮っている。
もっとも、ミズタはイイダに対して「キミみたいなエリートが不良のボクと関わって大丈夫か?」という思いを抱いていたようだ。
また、当時の写真に写っている消毒される前のミズタは、現在とは逆にゲソ先が青い。現在はヘッドホンで隠れている耳も、当時はヘッドホンを着けておらず、耳にいくつものピアスをつけているのが分かる。
同様に赤いゴーグルも着けておらず、眼はイイダとまた違う形の垂れ目かつ、イイダと同じ「∞」状のハイライトが入っているようである。
オーダコとの決戦でも一瞬彼女の眼が見えるが、こちらは数秒しか映らないので確認が難しい。なお、この後にミズタがヘッドホンをズラして片耳だけ外に出すのだが、このときピアスは現在も着けていることが確認できる。
イイダと別れてからは後方でずっと警備担当をしていたが、本人的には楽で良かったという。
イイダが地上に脱出した後は、ミズタは地下から脱出することなく、兵長に見つからない深層の基地にあるクラブで長らくDJをしており、音楽に傾倒していたが……ネル社の「消毒」の結果か、本人曰くその時の記憶は無くなっているらしい。だが、秩序の街で記憶を取り戻し、イイダとも再会できたために、本人的には結果オーライとのこと。
深海メトロに足を踏み入れたことについては、「アソコでのキオクはほとんどナイんだケド」としつつ、「あんな世界は二度とゴメンダヨ」と語っている。
過去に公式SNSでDedf1shとして紹介された際は、「理想の音楽を追求した結果、地下の実験施設に足を踏み入れて「消毒」されてしまった」と説明されていたが、サイド・オーダーでは、何者かに意思を奪われ、DJとして音楽をかける作業をさせられていた、と本人の口から語られている。足を踏み入れた経緯は不明だが、その後のステージBGMを奏でるDJの作業については不本意だった模様である。
その後
サイド・オーダーの事件の後は地上に出たらしく、地上でも音楽活動をしているという。
今回の物語のエンディングでも、「Dedf1sh feat.テンタクルズ」の名義でテンタクルズとのコラボ曲『#47 slumber』を発表している。
また、ナワバトラーの対戦相手として呼び出すことも可能。
ただしこの時対戦するプレイヤーは8号ではない(=新3号になっている)らしく、ミズタに勝利すると「ところでキミ、「ハチ」ってヤツを知ってルカ?…イヤ、何か近いモノを感じたんだケド 知らないならイインダ」というセリフを話す。
余談
本名のミズタ・アハトはそれぞれ
- ミズタ→ミズダコ
- アハト→ドイツ語で「8」
が由来だと思われる。
アハト呼びじゃないのか?と思う方もいるかも知れないが、イイダも本名は「イイダ・マリネ」である。タコ世界では苗字と名前が逆転しているのか、それとも苗字呼びなのか...
イイダから借りた「ヤバい音源」はSquid Squad(「スプラトゥーンに登場するアーティスト一覧」参照)の「Splattack!(初代のメインテーマ)」ではないか?という説がある。
というのも、前作のオクト・エキスパンションでの洗脳3号戦では、「Splattack!(Octo)」というアレンジBGMが流れるのだが、地下の閉鎖空間に地上産である「Splattack!」の音源があるとは考えにくい。
タコセカイからの脱出時に持ってきたとも考えづらいが、もしかしたらイイダから貰った音源なのかもしれない。