『ブルーアーカイブ』の看板ヒロインといえば誰か?それは人によって異なるだろう。
ナビゲーターポジションのアロナが筆頭に挙がるのは言わずもがな、
ゲームを初めてすぐに入手できる上、最初にメモリアルロビーが解禁される早瀬ユウカと答える人もいれば、ゲームの最初の知名度上昇に大いに貢献した一之瀬アスナこそ相応しいという人もいる。
あらゆるメディアミックスでオチ担当として体を張りながらも、メインストーリーでは持ち前のカリスマ性を見せつけた陸八魔アルだと思ってる人もいるだろう。
自称「普通の人間」であるがゆえに劇中では主人公らしい活躍が目立った阿慈谷ヒフミの名を挙げる人もいるかもしれない。
スマホゲームの首位獲得に大きく貢献した聖園ミカの名を挙げずして誰を挙げようか、と抗議する者だっている。
最近ではメインストーリーとイベントストーリーでの立て続けの活躍ぶりから月雪ミヤコに期待している人も多いとか。
連邦生徒会長の失踪によりどこかしら未亡人オーラを醸し出している連邦生徒会の苦労人七神リン説も挙がっている。
3周年記念ではアニバ限定に抜擢されたのみでなく、連動ストーリーでもヒロイン然とした活躍を見せ、アプリアイコンにまで選出された空崎ヒナもメインヒロインに相応しい生徒と呼べるだろう。
何なら「生放送に積極的にキャストが出演している生徒こそ看板ヒロインだろ?」と主張する者なら、春日ツバキや小鈎ハレも候補に含まれる。
近寄ってはいけない上級者向けの領域に達してしまった先生方の間では、黒服がメインヒロインに見えてくるらしい。
だがしかし、公式が明言しているメインヒロインはあくまで砂狼シロコなのである。
ん、概要
「ん、メインヒロイン」とは、主に『ブルーアーカイブ』の砂狼シロコ関連で使われるネットミームの事。
一応本作のメインヒロインなのだが、メインストーリーではアビドス高等学校が主役のVol.1「対策委員会編」ではむしろホシノの方がメインヒロインっぽい扱いだったり、「銀行強盗」癖があったり、ストーリーによっては本筋には一切関わらずギャグ担当だったりとあまりメインヒロインらしいキャラとは言えない。
しかし口数が少なく大人しいは大人しいのだが先生に何かを要求する時、本人の合意をすっ飛ばして前もって準備しておいたり言質を取ったりと断れないよう強引に誘導してくる図々しさと押しの強さのある良くも悪くもアクの強過ぎる唯一無二の個性を放っている。
そういった特徴からシロコが冒頭に付ける「ん、」という口癖に、公式設定である「メインヒロイン」を繋げた非常にシンプルな由来でネタとして生まれた。
そのため当然シロコ本人は言ってないセリフであり、シロコの発言を捏造する際に使われている。
だが、見た目はただの獣耳清純派美少女なので「かわいいから許す」となってしまうのも多くの先生方の性でもある。
ん、使用例
主な用途はシロコ本人を指したり、自分がメインヒロインであるという設定を盾に取った他ヒロインへのマウント行為など。
例①:ガチャでシロコを引く
→「(SNSでスクショを載せて)ん、メインヒロイン」
例②:先生「水着ミヤコ可愛い卑しい結婚しよう」
→「ん、メインヒロインは私(圧)。抜け駆けは許さない。」
例③:先生「まだ別衣装来てない生徒もいるのに、水着実装でシロコの衣装二枠目かー」
→「ん、メインヒロインだから二枠目は当然。」
例④:「ブルアカ始めたんだけどこのシロコって子がメインヒロイン?」
ん、メインヒロイン
→「Mm…Main Heroine(そのとおりでございます)」
例⑤:普段はシロコで表示されるブルアカのアイコンがアニバなど節目のアプデで別のキャラになる
→「ん、メインヒロイン敗北。」
アニバ終了後のアプデでアイコンがシロコに戻る
→「ん、メインヒロインの座は渡さない。」
このため、ブルアカはアイコンが通常時に戻った時ですら大きく話題になるという特有の現象が発生している。
そしてたまに脈絡関係なしにあっちむいてホイを要求してくる事もある。
ん、最終編
そんな彼女だったが、2023年に解禁された最終編ことメインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」でのシロコはまさにメインヒロイン然とした扱いであり、最終編で考えを改めたという先生も。
また、4章完結後は絶妙なタイミングで通常シロコのPUガチャが開催。PUタイトルも「親愛なる、はじまりの君へ」とメインヒロインに相応しいものが名付けられた。
「ん、やっぱりメインヒロインはわたシロコ。」
…え?PU復刻遅すぎて(2年1ヶ月ぶり)もうとっくに神名文字120個と交換済みだからいらない?
そもそもガチャで引けなかったとしても、3-3という極めて早いタイミングでのハードステージ周回で誰でも簡単にお迎えできるからPU自体いらない?
それに最終章もどっちかというとクロコの方が扱いがメインヒロインぽかった?
そっか。ん、分かった。先生を襲う。
あろうことか別世界の自分の分身に振り回される事になるとは…
ん、余談
- 上ではああ書いたが、なんだかんだでメインストーリーのVol.1の冒頭では広すぎるアビドス校区で何日間も遭難していた先生を偶然とはいえ救うという「(チュートリアルを除けば)メインストーリーで最初に出会う生徒」である上に「先生にとっては命の恩人」であったりする。さらにその後も柴関ラーメンにてまだ出会ってそう経ってない時期であるにも関わらず、先生に自分の隣の席に座るように誘導しようとするといった割と好感度が高めの言動が見受けられるなど、メインヒロインらしいこともしている。
- PUガチャがサービス開始最初に実施された。
- 本作のテーマソング「Clear Morning」を歌っているのがシロコの中の人である「小倉唯」氏。また、ブルーアーカイブオフィシャルアートワークスの表紙もシロコが担当している。
- 何かとネタにされがちなシロコであるが、黙っていれば普通に美人なルックスやメインヒロインらしくないとはいえ忘れようにも忘れられない濃いキャラクター性から何だかんだで非常に人気は高く登録タグ数も10000を越えている。他にシロコを上回る生徒はアスナとユウカしかいない事からもその人気ぶりは分かるだろう。
- メインヒロインとして大前提の『顔とキャラをしっかりと売り込む』面目躍如は問題なく果たせており、またプレイヤー(先生)から多数のヘイトを買うような行為もしていないため、シロコのメインヒロイン関連ミームは「メインヒロイン(笑)」とはまた異なる意味合いである(キャラの強烈さから人気とともにネタ化しているという意味では「ねえ、覚えてる?」に最も近いかもしれない)。
- 2023年のネット流行語大賞でも、「砂狼シロコ」「シロコ*テラー」「ん、私ともあっちむいてホイをやるべき」と彼女にまつわるワードが3つもノミネートされており、しっかりブルアカのメインヒロインとしての貫禄を見せつけている。
- ブルーアーカイブには複数の衣装持ちの生徒が存在するが、通常衣装を含めて初の3つ目のバージョンとなったのはシロコである(複数の衣装を持っていない生徒も多い)。また事実上該当しそうなキャラがいないということで2つ目の衣装である「ライディング」はほぼシロコ専用の衣装となっている他、物語の関係上「テラー」もシロコ専用と言っても過言ではない状況である(まだ「テラー」は実装されていない上に厳密に言えば……なのだが)。
- 上記の複数衣装についてだが、3つ全てが星3での実装ではあるもののその3つ全てが恒常ガチャで入手可能であり、ガチャであるため確率の問題こそあるが今ゲームをはじめた新規のプレイヤーであっても入手可能である他、PUの時期に入手できなかった先生でもガチャを引く度に入手できるチャンスがある(故に根気があればリセマラで好きなシロコを手持ちに加えた状態でゲームをスタートすることもできる)。
- 集めることで通常版の入手を可能とするシロコの神名文字はハードステージの3-3で入手できるのだが、これは星3のキャラの中では最も早い登場であり、しかもさらにゲームを進めれば複数のハードステージでシロコの神名文字が入手できるようになるため、星3の中ではかなり入手しやすい生徒となっている(しかもそんな通常版はEXスキルのコストが低い等、キャラが揃っていない初心者であっても非常に使いやすい性能になっているため、初心者が入手すべき生徒としておすすめされやすい)。
- 月雪ミヤコの「ウサギは~ですが、私はウサギではないので」というテンプレがミヤ構文と呼ばれているように、一部では冒頭に「ん、」とつけてシロコっぽく言う文章をシロ構文と呼ぶ先生もいる。
- 毎回ブルアカ公式で通常・ライディング・水着問わずシロコのPU勧誘が決定・開催されると「ん、引くべき」というコメントで埋まるのがお約束と化している。
- 2024年1月の3周年イベント「ブルアカふぇす!~3きゅーべりーまっち、先生♪~」内のゲーム以外のメディアミックス情報で『ブルーアーカイブ The Animation』のトレーラーPVが公開されたため、SNS上が「ん、メインヒロイン」のコメントで埋まることとなった。
ん、関連タグ
ブルーアーカイブ 砂狼シロコ メインヒロイン マウント 言ってないセリフシリーズ