ベーオウルフ
べーおうるふ
「お前達は純粋な生命体には成り得ん……俺が……そう、俺こそが!!」
CV:森川智之
概要
シャドウミラーが存在した「あちら側の世界」におけるキョウスケ・ナンブの通称であり、作品内でも「こちら側」のキョウスケと区別するためにこの名が使われている。
地球連邦軍特殊鎮圧部隊「ベーオウルブズ」の隊長で、階級は大尉(何気に「こちら側」のキョウスケより階級が上である)。
搭乗機は、ゲシュペンストMk-Ⅲ(「あちら側」ではアルトアイゼンが正式採用されている)。
OG2及びOGsでは回想で存在が語られるのみだったが、無限のフロンティアのドラマCDや「ジ・インスペクター」で本格的に登場し、後者ではラスボスとなっている。
顔に紫の紋様が浮かんでいることからアインストに憑依されていることが窺えるが、洗脳を通り越して完全に自我が崩壊してしまっており、「ジ・インスペクター」ではプロローグとなる時系列にして第1話アバンにおいて、本来味方であるはずの「あちら側」のSRXをほぼ破壊してリュウセイ・ダテを容赦無く殺害するというショッキングな描写がなされている。
その異常性から、彼と交戦したアクセル・アルマーは並行世界のベーオウルフである「こちら側」のキョウスケも「いずれ同じ存在に成り果てるのではないか?」と強く警戒し、当初は執拗にキョウスケの命を狙っていた。
乗機であるMk-Ⅲもアインストの影響を強く受けており、アクセルとの交戦中にアインストヴォルフへと変異。更に「ジ・インスペクター」のラストではノイ・レジセイアを吸収し、ノイヴォルフへと変貌した。
ノイヴォルフになった際にはベーオウルフ自身の肉体も怪物じみた姿となり、最早キョウスケの面影は全く残っていなかった……。
来歴(ジ・インスペクターのネタバレ注意)
過去に「こちら側」と同様にエクセレン・ブロウニングと共にシャトル事故に巻き込まれるが、「あちら側」のエクセレンはアインストによって再生されずに死亡し、ベーオウルフだけが生き残った(恐らくこの時アインストに憑依されたと思われる)。
その後、アインストの影響で完全に自我が崩壊したベーオウルフは、同じくアインストに憑依されたと思しきベーオウルブズ隊を率いてシャドウミラーの基地を急襲(この際、味方であるはずのSRXやグルンガストなどの連邦軍の機体まで破壊している)するが、殿を務めたアクセルと交戦している間に「こちら側」に転移されてしまい、更にアクセルも転移装置「リュケイオス」の起動寸前にアインストヴォルフのコアに玄武剛弾を撃ち込んで転移。
残されたベーオウルフは基地の爆発に巻き込まれ死亡したと思われていた。
しかしその後、アクセルの攻撃による負傷から何らかの進化を果たしたらしく(恐らくリュケイオスを融合・掌握したと思われる)、「こちら側」の世界へと渡り、鋼龍戦隊が倒したノイ・レジセイアを吸収してノイヴォルフへと変貌。
ノイ・レジセイアに代わって自身がアインストの本懐である「新たな生命」となるべく、SRX、グルンガスト、サイバスター、グレート雷門を模したアインストを生み出して地球へ侵攻しようとするも鋼龍戦隊に阻止され、自身もノイヴォルフのコアに突き刺さったまま残されたソウルゲインの玄武剛弾が仇となってキョウスケに敗北し、消滅した。
キョウスケ「届いていたぞ、アクセル!お前の一撃がッ!!」
「馬鹿な!? 未来が…過去にぃぃぃぃっ!!」
ツークンフト(未来)たる己がアルト(過去)に敗れた事実を受け入れられないまま、呪われし孤狼は大気圏に消えたのだった。
人間関係
- キョウスケ・ナンブ:並行世界の同一存在。間接的にだが、ベーオウルフのせいで大災難に遭う羽目に。「ジ・インスペクター」の最終話では彼に引導を渡された。
- アクセル・アルマー:因縁の相手。「あちら側」での最終決戦ではベーオウルフに勝利したアクセルだが…「ジ・インスペクター」の最終話で思わぬ再会を果たすことに。
- エクセレン・ブロウニング:「こちら側」の彼女に近しい存在となっている。
- アインスト・アルフィミィ…「こちら側」のエクセレンのコピー。「ジ・インスペクター」の最終話では「不完全な存在」と見なして彼女を切り捨てた。
- リュウセイ・ダテ:「ジ・インスペクター」第1話冒頭にて「向こう側」の彼を撃墜・殺害するという衝撃的なシーンが描かれた(「向こう側」ではヒュッケバインの暴走事故で死亡したことが示唆されているライディース、及び詳細が語られていないアヤがパイロットだったかは不明だが、R-2とR-3のパイロットも死亡したと思われる)。